耳垢が白い・赤い・黒い…耳が臭いなどが関係する赤ちゃんの病気

後ろから見た赤ちゃんの耳

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赤ちゃんの耳周辺から変な匂いが…

赤ちゃんの匂いを嗅ぐと母乳やミルクの匂いがして、何だか落ち着く感じがします。この匂いが好きな人は多いはずです。

赤ちゃんが寝ているときに、やたらフンフン匂いを嗅ぐ夫に対して、「やめてよ変態!気持ち悪い。」と言うわたしも、夫がいなくなると頭から足先まで密かに全身の匂いを嗅いでいたものです(^_^;)

いつもの様に赤ちゃんの頭の匂いを嗅いでいると、「あれ?フンフン、何か、フンフン、匂うぞ、フンフン。」ミルク臭の中に漂う、ちょっと酸っぱい匂いに気付きます。

「お風呂に入ってきれいにしたのに……。なんだろう?」酸っぱい匂いのもとをたどると、赤ちゃんの耳周辺から異臭が……。この匂いは耳垢が原因の場合があります。

なぜ、赤ちゃんの耳や耳垢が匂うことがあるのでしょうか。この変な匂いは、病気の可能性があるんでしょうか。

今回は、赤ちゃんの耳垢の種類や耳垢で病気が判別できるのかについてお話したいと思います。

耳垢の種類

耳垢は大きく分けて、赤ちゃん・大人関係なく、性質による2つの種類があります。

種類1.湿性耳垢(しつせいじこう)

湿性耳垢とは、名前通り少し湿った耳垢のことで、日本人の2割弱が湿性耳垢です。赤ちゃんは皮脂腺、耳垢腺と言われる汗腺の数が多く、発汗量が多いため湿性耳垢の割合が多くなります。

湿性耳垢の耳垢の色は、湿っているため茶色っぽい色になります。

種類2.乾性耳垢(かんせいじこう)

乾性耳垢とは、カサカサして乾いた耳垢のことで、日本人の8割強が乾性耳垢です。

乾性耳垢の耳垢の色は、乾いているためベージュ、薄い茶色が多いですね。

赤ちゃんの耳垢の色と病気の関係

赤ちゃんの耳垢の色は、一般的には大人の耳垢の色と変わりません。ただし、いつもとは違う耳垢が見つかる場合があり、それが心配の種になります。

耳垢の色と質1.ゴマのような黒い耳垢

新生児の耳の中を覗いてみると、つぶつぶのゴマ状の黒い耳垢、こげ茶色の耳垢がいくつも入っていることがあります。

これは赤ちゃんが胎内にいたころに羊水が耳の中に入り、羊水に混じっていた成分やカスが残って黒っぽい耳垢になったものです。そのため、とくに心配する必要はありません。

このゴマ状の黒い耳垢は、無理に取ろうとしなくても、そのうち勝手に取れてしまいます。

参考|耳鼻科で耳掃除 | 大牟田市の耳鼻咽喉科 立石医院|風邪、アレルギー性鼻炎

耳垢の色と質2.粘り気がある黒っぽい耳垢

赤ちゃんの耳垢が粘り気がある黒い耳垢の場合、「外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)」という病気にかかっているかもしれません。

外耳道新菌症の画像はこちらからきれいなものではないため、一応閲覧注意です。

外耳道真菌症とは、耳のいじりすぎで外耳道に傷がつき、傷口にカビ菌が感染して、耳に痛みやかゆみを伴う病気のことです。

耳垢の色と質3.白い糸のような耳垢

外耳道真菌症にかかると、感染が広がることで耳垢と菌糸が蜘蛛の巣のように耳の中に広がっていきます。外耳道真菌症の耳垢は黒くなるだけでなく、菌糸が広がって白くなったり、膿っぽい匂いもあります。

ちなみに、近年はスマホの普及で常にヘッドホンやイヤホンを付けている人が増えましたが、耳が湿っていることで、外耳道真菌症にかかる人も増えているそうです。

耳垢の色と質4.赤茶色の耳垢

赤ちゃんの耳垢が赤茶色の場合は、耳垢に血が混じっている場合があります。これは耳掃除のしすぎなどによって「外耳道損傷(がいじどうそんしょう)」を起こし、傷から出血があるためです。

外耳道損傷の多くは耳掃除が原因のため、しばらく耳掃除をやめていれば治まりますが、外耳道損傷から外耳道真菌症や外耳道炎などにつながる場合があるため、早めに耳鼻科で診察を受けた方が良いでしょう。

耳垢の色と質5.黄色いトロッとした耳垢

赤ちゃんの耳垢が液体に近く、その液体が黄色っぽい色をしている場合は、何らかの中耳炎にかかっている可能性があります。

中耳炎はウイルスや細菌が中耳に入ることで炎症を起こす病気ですが、軽い症状も含めると、生後5-6か月から1歳前後までに約6割の子がかかります。

赤ちゃんが風邪を引いたり、何らかの病気をした後は、「急性中耳炎」によって耳だれが起きていることを疑いましょう。

また、直近で風邪などを引いておらず、以前に急性中耳炎にかかったことがある場合は「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」を疑ってください。滲出性中耳炎は、熱や痛みを伴わないことが多いため、気付きづらい病気です。

赤ちゃんの耳垢の匂いが気になる

もし、赤ちゃんの耳垢が乳臭かったり、少し酸っぱい匂いがする場合は、赤ちゃんのよだれや鼻水、また口からこぼれた母乳が耳の穴に入り込んで匂いの元になっているかもしれません。

赤ちゃんが母乳を吐き戻すと、首の間のシワに入り込んで同じような匂いを発生することがあります。首周りはお風呂の際に注意して洗いますが、意外と耳の後ろや耳の入口を洗い忘れることがあります。

赤ちゃんとお風呂に入った際は耳周辺をきれいに洗い、お風呂から出た後はきれいに拭いてあげましょう。

また、急性中耳炎を起こした場合も、耳だれは膿なので匂いがあります。これは、外耳道が炎症による化膿も同様です。

耳は身体の内部に近い器官です。とくに、赤ちゃんは大人とは違い、細菌やウイルスに対する免疫機能が弱く、合併症を起こすなど思わぬ病気にかかることもあります。

赤ちゃんの基本的な耳掃除は耳かきを使わずに、耳周りと耳穴の入り口を拭いて、耳の異変があればすぐに耳鼻科を受診してください。

また、赤ちゃんの耳の奥に耳垢が詰まってしまったら、「取れそうかな?」と思っても、耳鼻科で耳掃除をしてもらうようにしましょう。