赤ちゃんのおならが臭い!原因は便秘、下痢、ミルクや離乳食など

鼻をつまむ女の子

この記事の読了時間は約 7 分です。

赤ちゃんのおならが多いのは空気を吸い込むから

赤ちゃんのおならが多いのは、基本的に良いことです。おならが出るのは臓器の閉塞がなく、胃腸も活発に動いている健康な証拠です。

もし赤ちゃんのお腹におならが溜まったままだと、内臓に圧迫感を感じて苦しくなり、ぐずったり、機嫌が悪くなります。これは黄昏泣きの原因の1つだと言われていますね。

「それにしても、うちの子おならが多いからな……。」というママもとくに心配はいりません。

おならが多い子はまだ授乳効率が悪く、母乳といっしょにたくさんの空気を吸い込むためですが、そのうち吸い込む空気の量も減っていきます。また、たくさん泣くことも空気を吸い込む原因です。

吐き戻しが多くて心配なら、空気を吸い込みにくい哺乳瓶もあるため、試してみると良いでしょう。ドクターベッタはわたしも使っていました。

⇒赤ちゃんが飲みやすい哺乳瓶「ドクターベッタ」公式サイト

ところで、赤ちゃんの吸い込んだ空気が、そのままおならとして出るなら匂いはしないはずですが、赤ちゃんは時々「え?マジ……。」というくらい臭いおならをします。赤ちゃんが、時々臭いおならをするのはなぜでしょうか。

今回は、なぜか赤ちゃんのおならが臭いときの原因についてお話したいと思います。

新生児のおならがあまり臭くない理由

赤ちゃんはたくさんおならをしますが、新生児から生後2-3か月のおならはあまり臭いとは感じません。酸味の強いヨーグルトのような匂いです。もちろん個人差はあるので、生後2-3か月で臭い子もいますが……。

新生児のおならがあまり臭くないのは、「消化機能が未熟だから」「肛門括約筋を締められないから」「母乳やミルクしか飲まないから」という理由があります。

理由1.消化機能が未熟だから

通常、食べ物が小腸を通る際、腸内細菌の働きでアミノ酸と水分に分解され、小腸に吸収されます。そして、残りカスと細菌の死骸などがうんちとして排泄されます。

残りカスと細菌の死骸などは大腸を通る際に発酵してガスが発生し、おならの匂い成分になります。おならの成分の多くは臭くないのですが、一部のガス(アンモニア、トリメチルアミン、硫化水素メルカプタンなど)は強い匂いを発生します。

匂いを発生するおならの成分
アンモニア|トイレ臭
トリメチルアミン|腐った魚のにおい
硫化水素|腐った卵のにおい
メルカプタン|腐ったタマネギのにおい

参考|においと吸着のはなし|東京工業大学大学院理工学研究所

赤ちゃんが飲む母乳やミルクは液体のため、腸内での分解に時間がかかりません。また、赤ちゃんの小腸は未熟なため、水分やアミノ酸の吸収効率が悪く、母乳やミルクが腸内に留まる時間が短くなります。

理由2.肛門括約筋を締められないから

母乳やミルクが腸内に留まる時間が短いのは、単純に液体だからだけでなく、肛門括約筋による排泄調節ができないからです。

胃の中に食べ物が入ると、脳が信号を受けて大腸が運動を始め、肛門括約筋を緩めて排便に至る排便反射が起こります。ところが、赤ちゃんは、肛門括約筋を締めて排便を留めることができません。

そのため、赤ちゃんは授乳中によくうんちやおしっこをします。同様に、ガスも腸の中に留まらず、おならとして出てしまいます。

このような新生児の身体の機構によって、匂いの素になるガスの発生が少なく、おならがあまりあまり臭くならないのです。

赤ちゃんのおならが臭くなる原因1.腸の機能が成長した

赤ちゃんは成長に連れて、1日のうんちの回数が減り、1回のうんちの量が増えます。新生児から生後3か月までの、うんちの目安は以下の通りです。

・生後0-1か月のうんち
1日のうんち回数|2-10回程度
1回のうんちの量|5-15グラム程度

・生後1-3か月のうんち
1日のうんち回数|2-5回程度
1回のうんちの量|20-40グラム程度

赤ちゃんの1回のうんちの量が増えるのは、腸の機能が発達して、水分やアミノ酸の吸収率が高まるためです。水分やアミノ酸の吸収率が高まると水気が減り、うんちの量が増えて回数が減ります。

また、腸の機能が発達すると、うんちを押し出す蠕動運動(ぜんどううんどう)も活発になるため、うんちを排泄しやすくなります。そのため、腸内にうんちが留まる時間も増えます。

つまり、赤ちゃんは成長して水分やアミノ酸の吸収率が高まり、うんちを腸内に留める時間が増えることで、ガスが発生する時間や量が増えるため、臭いおならを出すようになるのです。

赤ちゃんのおならが臭くなる原因2.便秘になった

便秘には、食事や生活習慣の変化など、赤ちゃんの月齢による原因がありますが、どの原因でもうんちが腸内にとどまる時間が増えるため、おならは臭くなります。

赤ちゃんが便秘になると、うんちが腸内に長く留まって発酵が進むため、うんちは食べ物が腐ったような匂いがします。もちろん、うんちが臭くなると、おならのガスの成分も増えて臭くなります。

匂いを発生するおならの成分
アンモニア|トイレ臭
トリメチルアミン|腐った魚のにおい
硫化水素|腐った卵のにおい
メルカプタン|腐ったタマネギのにおい

ちなみに、赤ちゃんのうんちの回数には個人差があります。普段1日に2-3回のうんちをしている子が、2-3日間うんちが出ない場合は便秘だとわかりますが、1日1回や3日で2回など、うんちの出が悪いかなという便秘気味の場合もあると思います。

体調の変化で、ちょっとした便秘が反復的に起こる赤ちゃんだと、ママは便秘に気付かないこともあります。

赤ちゃんのおならが臭くなる原因3.下痢になった

赤ちゃんは腸内バランスを崩すと下痢を起こします。下痢になると悪玉菌が増え、母乳やミルクがうまく分解できず、腸内でのアミノ酸や水分の吸収率が悪くなります。

そのため、うんちは生臭さと酸っぱい匂いが強くなります。この場合も、赤ちゃんのおならは臭いと言えます。

通常、新生児期の赤ちゃんのうんちは水っぽいため、赤ちゃんが反復的に下痢を起こしても、見極めが難しい場合があります。

赤ちゃんのうんちは、普段から観察をして違いを見極めるしかないのですが、うんちが普段よりも水っぽく広範囲に広がっていたり、おむつからはみ出していたり、1日のうんちの回数が多い場合に下痢を疑います。

赤ちゃんのおならが臭くなる原因4.ミルクを変えた

「◯◯の粉ミルクだと臭くない。◯◯は臭くなる。」という話を聞いたことがあるかもしれません。

粉ミルクの栄養成分はメーカーによって微妙に変わりますが、どのメーカーのミルクが良い悪いという話ではありません。

ただ、ミルクの種類によって赤ちゃんに合う・合わないはあるため、ミルクを変えたことで多少消化吸収が良くなったり、悪くなったりということが起こります。

また、ママの母乳よりも粉ミルクなど人工ミルクの方が残渣(ざんさ)が出やすいため、消化時間に影響を与え、それらがおならの匂いの原因になる場合もあります。

赤ちゃんのおならが臭くなる原因5.離乳食になった

赤ちゃんは、生後5-6か月を過ぎると離乳食を食べるようになります。

これまでの主食は母乳やミルクのため消化が良かったのですが、食べ物が少し固形に近づいたことで、消化吸収に時間がかかるようになります。

消化吸収に時間がかかると、腸内で発酵が進みます。そのためこれまでより多くのガスが発生し、赤ちゃんのおならが大人のおならの匂いに変わっていきます。

また、食事が変わることで、吸収する水分量の調節が上手くできない可能性があります。水分量が足りなければ便秘を起こし、それが臭いおならの原因になります。

赤ちゃんのおならとお腹の張りをチェック!

赤ちゃんのおならが臭くなるのは、単純に便秘や下痢だけでなく、赤ちゃんの成長や食事の変化(母乳・ミルク・離乳食)などの原因があります。

そのため、成長とともに赤ちゃんのおならが臭くなっていくのは、仕方がないことです。赤ちゃんの機嫌が良く、ぐずりがなければ、おならの匂いを心配する必要はありません。

ただし、ママは赤ちゃんのおならの臭さよりも、おならがちゃんと出ているか、お腹が張っていないかに注目してください。

赤ちゃんのお腹に張りがあると、おならが溜まっていたり、便秘の可能性があります。また、「げっぷが出にくい」「おならが小出しで出ている」「母乳やミルクをよく吐く」などは「胃軸捻転症」など病気の可能性もあります。

胃軸捻転症とは胃がねじれて食道が圧迫される病気で、お腹に空気が溜まるため、おならを頻発します。胃軸捻転症は赤ちゃんの成長で自然に治るものですが、稀に手術が必要なこともあります。

また、赤ちゃんが母乳を吐き戻す傾向が強いと、何らかの原因でお腹に空気が溜まっている可能性があります。おならで判別が難しければ、母乳の吐き戻しをチェックしてください。

赤ちゃんが何日経ってもお腹が張って苦しそうな場合は、迷わず小児科に連れて行ってください。

というわけで、ママは赤ちゃんのおならの状態をチェックして、体調管理を怠らないように注意しましょう。

定期的に大きな音のおならをするときは健康な証拠!
成長の過程で多少臭いおならをするときは健康な証拠!


参考|花王 メリーズ 赤ちゃんとママのための情報 赤ちゃん相談室 おならがくさくなったのはなぜ?
参考|図解 赤ちゃんのうんちはこうして作られる – gooベビー※リンク切れ