子供の扁平足やハイアーチの割合は?運動能力の影響や注意点

赤ちゃんの足は扁平足

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子供に扁平足が増えているらしい

最近の子供たちに扁平足が増えている、というニュースを見たことがあります。

一般的な大人の足の裏を見るとアーチ型にくぼんでいて、そのくぼみを土踏まずと言いますね。人が立っている状態で内側から足を見ると、たしかにアーチ型の隙間が空いています。

ところが、扁平足の人は足の裏がアーチ型ではなく、平らで土踏まずがありません。これは医学的には一応障害にあたります。

子供に起こる扁平足を「先天性扁平足(幼児期扁平足)」と言い、桜美林大学の阿久根英昭教授によると、土踏まずは本来5-6歳で80-90%の子どもに形成され、かかと、拇(ぼ)指球部(親指のつけねのふくらみ)、小指球部(小指のつけねのふくらみ)の3点で床を押して、バランスよく立てるようになるそうです。

参考|足指の衰えや偏平足、子どもの足トラブルに専門家が警鐘|ベネッセ教育情報サイト

では、子供の年齢別の扁平足の割合はどれくらいなんでしょうか。また、よく言われる「扁平足の子は運動が苦手」というのは本当なんでしょうか。

今回は、子供に起こる扁平足の割合や運動能力との関係性についてお話したいと思います。

子供の扁平足の割合

プール学院大学は、大阪府の小学1-6年生児童569名(男児279名、女児290名)を対象に、地面に接する接地足蹠(せっちそくしょ)の形状が運動能力や身体特性に及ぼす影響を調査しました。

以下参考|児童期における接地足蹠が運動能力および身体特性に及ぼす影響|プール学院大学研究紀要 第48号2008年,31~45

調査によると、子供の接地足型は、土踏まずがきれいにできている「標準型」、土踏まずがない「扁平足型」、土踏まずは形成されているが前足部と踵部が分離している「凹型(ハイアーチ)」に分類されます。

接地足型の分類

この「標準型」「扁平足型」「凹型」を学年別、男女別に分類すると以下の割合になります。

年齢、性別にみた接地足型の割合

男児の場合、標準型は1年生69.0%、2年生74.5%、3年生80.5%、4年生81.3%、5年生81.0%、6年生81.4%と、7-8歳ごろまでに高くなっていることがわかります。女児は少しわかりにくいですが、1年生74.0%、2年生71.4%、3年生73.1%、4年生、75.0%、5年生74.0%、6年生77.1%と、低学年よりも高学年の方が標準型の割合が高くなっています。

また、グラフから読み解くと、小学校1年生で扁平足の割合は20-30%が小学校5-6年制になると10%ほどに低下しています。うちの5歳の娘は凹型なので、クラスに1人いるかどうかという形状ですね。

扁平足だと運動能力は劣る?

扁平足による影響は以前お伝えしたとおりで、まず骨格異常かどうかの見極めが重要です。骨格異常は痛みを伴うことが多いため判断しやすいのですが、ほとんどの場合は足裏に脂肪がつくことによる扁平足です。

土踏まずはいつからできる?子供の扁平足の原因と予防・治し方

扁平足の子供の弊害でよく言われるのは、走ったり飛んだりという基本的な運動が苦手になるというもの。親の立場からすれば、子供が扁平足の場合に、運動能力に何らかの支障が出るのは心配事ですね(運動神経ではなく運動能力です)。

運動能力とは、身体的資質である身体能力の要素を活かして、走る・飛ぶ・投げるなどのパフォーマンスを上げるための能力のことです。

そのため、身体能力が高くても早く走れなかったり、遠くまで投げることができなければ、運動能力が優れているとは言えません。運動能力を上げるためには、身体の動きをコントロールし、反復した動きを覚えるなどの調整力が必要になります。

親の運動神経は子供に遺伝する?運動能力や身体能力との違いは?

プール学院大学短期大学の秋武寛講師は、4-12歳時における運動能力と扁平足・肥満に関係が見られるかを以下の4分類に分けて研究しています。

・扁平足で非肥満児
・扁平足で肥満児
・標準で非肥満児
・標準で肥満児

参考|4-12歳の加齢にともなう接地足蹠の形成,運動能力,肥満の関連|発育発達研究第70号2016;70:1-10

詳しくは上記PDFを見てもらいたいのですが、結論から言うと扁平足の子供と標準の子供に運動能力の明確な差は見られませんでした。

ただし肥満児は扁平足になる傾向があり、その場合、扁平足で肥満児の子供と標準で非肥満児の子供には、運動能力に差が見られました(当たり前ですが……)。

また、扁平足の人が疲れやすいことはさまざまな医師が発言する事実で、肥満児が扁平足になることで、より継続した運動をしにくくなることは間違いありません。

扁平足の見極めは親の観察による

扁平足の定義は足裏に形成されるアーチが低下、あるいは消失した状態を言い、足裏が接地している割合で重度が計られます。

ただ、前述した通り扁平足型と標準型の運動能力の違いが明確でない限り、本来はレントゲンで骨格の形態異常が認められた場合を扁平足として医学的な評価をするべきなのでしょう。

ところがそれができないのは、幼少期に足部に放射線を照射することが被爆につながる懸念があり、土踏まず形成の有無を足の裏の撮影のみで判断しているためです。

また、医師は骨格異常でない限りは、特に扁平足対策を親に告げることはないでしょう。

そのため、子供の扁平足に気を付けたい親、扁平足を予防したい親は4-6歳ごろの子供の足が成長しているか注意して見るようにしましょう。

ただし、「扁平足=運動が苦手」なわけでも、「運動をすれば扁平足が必ず治る」わけでもありません。これは、お転婆で男の子に混じって走り回っていたわたしがそうなので、よくわかります。

ちなみに、扁平足よりも割合が少なくうちの娘も先日診断された「ハイアーチ(凹足)」は、扁平足とは反対にアーチが高くできてしまった状態です。

一般的には問題ないそうですが、かかとや前足に体重がかかるため、足を痛めることもあるようです。稀に骨格異常の場合もあるため、普段の足の使い方に違和感がある場合は、医師に相談してください。