赤ちゃんが笑わない・笑わなくなった…社会的微笑がない原因は自閉症?

ママの顔を見て笑う赤ちゃん

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赤ちゃんが笑わない・笑わなくなった…

赤ちゃんは、新生児期から反射的に笑う「生理的微笑(新生児微笑)」を見せます。

新生児微笑は少しずつ減少していきますが、代わりに感情を表現したり、親の真似をする自発的な「社会的微笑(しゃかいてきびしょう)」を見せるようになります。

親としては生理的微笑だろうが、社会的微笑だろうが、赤ちゃんがニコニコ笑ってくれるだけで嬉しいのですが、社会的微笑が始まる生後3-4か月を過ぎても、なかなか笑わない赤ちゃんもいます。

「あれ?新生児のときは笑ってたのに、全く笑ってくれない……。もしかして、自閉症……?」

ママが心配するのは当たり前のことだと思います。一生懸命お世話をして、愛情を注いでいる赤ちゃんが笑顔で応えてくれなければ、寂しさよりも先に心配するものです。

このように生後3-4か月を過ぎても、赤ちゃんが笑わない原因はなんでしょうか。

今回は、生後3-4か月を過ぎて、赤ちゃんが笑わないときに考えられる原因、社会的微笑がない原因についてお話したいと思います。

赤ちゃんが笑わない原因

笑わない原因1.まだ発達過程にある

一般的に、社会的微笑は生後3-4か月ごろから徐々に見られるものですが、その時期を過ぎても笑わない赤ちゃんは、まだ機能の準備が整っていないことが考えられます。

赤ちゃんの機能発達には個人差があります。社会的微笑は、授乳や抱っこなどの行為、また行為の対象者に対して、安心感などの刺激を学習した赤ちゃんが真似をすることで徐々に出てくるものです。そのため、赤ちゃんの学習が遅れれば、社会的微笑も遅れてしまいます。

笑わない原因2.喜びを感じにくい性格

赤ちゃんが抱く感情は、学習しながら身につけていくものです。そのため、現段階で社会的微笑につながる「満足」や「喜び」を感じにくいと、赤ちゃんは笑顔を作ることができません。

社会的微笑の学習には、赤ちゃんの性格が関わります。もちろん、社会的微笑が遅れても、成長して無愛想な性格になるわけではなく、今の時点では慎重な性格の赤ちゃんだと認識しましょう。

笑わない原因3.笑いのハードルが高い

赤ちゃんが社会的微笑をするには、脳に「快刺激(かいしげき)」が必要です。脳が快刺激を受けるためには、赤ちゃんにとっての動機づけが必要です。

赤ちゃんが何で快刺激を受けるかは、色々と試してみなければわかりません。抱っこでニコニコする子もいれば、ママが顔を近くで覗き込むことでニコニコする子もいます。

そんな子に遠くから微笑むだけで、「笑ってくれない……。」と思っていても仕方がありません。

笑わない原因4.サイレントベビー

サイレントベビーとは、ママとの愛着関係が薄いため、感情表現を行わなくなった赤ちゃんのことです。

このような赤ちゃんは愛着関係の回避型と呼ばれ、環境と経験の積み重ねによってママにあまり興味を示さず、ママと離れても泣いたり悲しんだりしなくなります。

笑わない原因5.自閉症(じへいしょう)

自閉症とは、「対人障害」「ミュニケーション障害」「興味行動障害」などを伴った先天的な発達障害を言います。

自閉症の赤ちゃんは感情表現が乏しいため、一定の時期を過ぎても社会的微笑が見られません。ただ、この時期の自閉症は判断が難しく、感情表現が乏しいことで一概に自閉症だと判断はできません。

笑わない原因6.脳性麻痺

脳性麻痺とは、胎児から生後4週までの周産期の間に「脳形成異常」「脳出血」など、何らかの原因で脳に損傷を受けてしまい、脳の運動機能が損なわれる病気を言います。

脳性麻痺の赤ちゃんは、感情表現や顔の筋肉が動かないことが原因で、表情を作って笑えない可能性があります。

参考|脳性麻痺 – Wikipedia

赤ちゃんが笑わないときの対処法

たとえ、生後3-4か月を過ぎた赤ちゃんが笑わなくても、原因の多くは個人差です。個人差以外が原因だとしても、まだ何が原因かはわかりません。そのため、まずは積極的に赤ちゃんに関わり、感情を引き出すことが大切です。

対処法1.心配しすぎない

生後3-4か月過ぎで赤ちゃんが笑わなくても、原因がわからないため何らかの治療を行えるわけではありません。

心配しすぎないというのは、根拠もなく「大丈夫!」と思うことではなく、心配でストレスを溜めすぎて赤ちゃんに伝わらないように配慮するということです。

対処法2.声掛けと笑顔を増やす

赤ちゃんの反応が薄くても、まだ反応ができないだけで、赤ちゃんは理解できているかもしれません。そのため、常に笑顔で声掛け、語りかけをして、赤ちゃんにママの存在を意識させましょう。

対処法3.泣いたらすぐ抱っこ

赤ちゃんの感情を引き出したいなら、赤ちゃんの不快の感情にしっかりと向き合い、泣いたらどんどん抱っこをしてあやす必要があります。

抱っこしないと泣き止まない、甘えん坊に育つなどのいわゆる「抱き癖」は気にしないでください。赤ちゃんの不快の感情に対して、ママが反応しなければ、感情表現が乏しくなるかもしれません。

対処法4.色々な刺激を与える

赤ちゃんは、どのようなことに快刺激を受けるかわかりません。そのため、笑顔で話しかける、抱っこするの他に、外の景色を見せる、くすぐる、声を変える、変な顔をする、おもちゃで遊ぶなど色々な刺激を与えましょう。

赤ちゃんは新奇刺激(新しい刺激)をもらうことで、感情表現の意識に芽生えるかもしれません。様々な音楽で、たくさんの刺激を与えても良いでしょう。

生後3-4か月では何もわからない

赤ちゃんに対して、「いないいないばあをすれば笑うはずだ。」「くすぐれば笑うはずだ。」と決めつけてはいけません。

赤ちゃんが人見知りをするように、ママ以外の人の抱っこで泣くように、決まった行動で決まった反応をするとは限らないからです。

ただし、生後6-7か月を過ぎても著しく感情表現が乏しく、ママが目を見ても自然に視線を逸したり、身体の反り返りが強かったり、極端に体重が少ない未熟児で産まれてきた赤ちゃんであれば、一度小児科で相談をしてみてください。

今はまだわからなくても、何らかの障害を持つ子には、より大きな感情表現を示してあげることで意思疎通が行えるようになります。

とにかく、たくさんのコミュニケーションを取り、多くの刺激を与え、赤ちゃんの脳の発達を促しましょう。

ちなみに、赤ちゃんがいないいないばあを理解できるのは、「物の永続性」を理解してからなので、早くても生後5-6か月以降だと言われています。