初乳・成乳はいつからいつまで?期間・栄養成分・色・カロリーの違い

ママの母乳を飲む赤ちゃん

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最初はなるべく母乳育児で

赤ちゃんを出産してママがしたいことの1つは、母乳での授乳ですよね。最初はドキドキしますが、赤ちゃんがおっぱいを咥えて一生懸命母乳を飲む姿を見ると、改めてママになった実感が湧きます。

ただ、授乳に慣れるまでは少し時間がかかりますし、夜中に起きて授乳するのは大変なので、あらかじめ搾乳した母乳や用意したミルクで済ませるなど、混合育児をしたい場合もあるでしょう。

もちろん、マッサージをしても、食事を変えても、搾乳をしても、ほとんど母乳が出ないママもいます。ある程度の対策をしても、母乳が出なければ仕方がありません。頭を切り替えて、ミルクで赤ちゃんを育てれば良いんです。

もちろん、生活状況に合わせて母乳とミルクの使い分けは問題ないのですが、母乳が出るなら最初はなるべく母乳育児の方が良いでしょう。

その理由は、出産後5-6日前後までに分泌される「初乳(しょにゅう)」と、その後に分泌される「成乳(せいにゅう)」の栄養成分などの違いによるものです。

今回は、初乳と成乳の特徴や栄養成分などの違いについてお話したいと思います。

初乳・成乳とは?違いは?

初乳と成乳の違い1.いつからいつまで

初乳とは、産後5-6日前後まで出る母乳のことで、それを過ぎると徐々に成乳(成熟乳)に移行していきます。ちなみに、初乳から成乳に移行するまでの2週間程度の母乳を「移行乳(いこうにゅう)」と呼びます。

ただし、初乳がいつまでなのか、移行乳がいつからいつまでなのか、成乳がいつからなのかは明確に決まっているわけではありません。

初乳と成乳の違い2.色や状態

初乳は、黄色がかったクリーム色をしており、液体にとろみがあります。成乳は白濁色でサラサラとした液体です。移行乳は、名前の通り初乳と生乳の中間の色です。以下の写真は、左から初乳、移行乳、成乳です。

初乳_移行乳_成乳

出典|母乳 成分 | 母乳 成分 | Medela

初乳と成乳の違い3.味

初乳の味は、甘みがなく少し塩気があります。成乳の味は少し甘いのですが、ママが食べたもの(とくに匂いの強いもの)に影響を受ける場合があると言われています。

初乳と成乳の違い4.主な栄養成分

初乳と成乳の主な栄養素

出典|母乳の成分 | 母乳とミルクの子育て

母乳の栄養成分は、主に脂肪、蛋白質、炭水化物、ミネラルで構成されています。

初乳と成乳の栄養成分の違いを見ると、初乳にはビタミンA、βカロテン、ビタミンEなどのビタミン類、ナトリウム、カリウム、クロル、亜鉛などのミネラル類が多く含まれています。

また、糖質は成乳の方が少し多く、コレステロールは初乳の方が多い特徴があります。カロリーは100mlあたり65-70kcalほどで、初乳よりも成乳の方が多少カロリーは高くなります。母乳に含まれる主な栄養成分は、以下を参考にしてください。

初乳と成乳の違い5.タンパク質

初乳と成乳の1番の違いはタンパク質の種類で、初乳のタンパク質にはラクトフェリン(母乳や汗などの分泌液に含まれる鉄結合性の糖タンパク質)やIgAが多く含まれるため、さまざまな免疫効果が期待できます。

母乳に含まれるタンパク質は、主に「ホエイ」と「カゼイン」に分かれます。初乳のタンパク質の9割がホエイ、1割がカゼインに対し、成乳のタンパク質は6割がホエイ、4割がカゼインです。

ホエイはカゼインに比べて吸収しやすく、免疫機能を高める役割(抗体)があります。この抗体を「免疫グロブリンA(IgA)」と言います。

IgA抗体は、赤ちゃんの口や鼻や目などの体表面の粘膜、喉や胃や腸など内臓の粘膜を保護して細菌やウイルスの進入を防ぐ役割があり、赤ちゃんを風邪やアレルゲンなどから守ってくれます。

母乳の味が変化する理由

前述した通り、母乳の味は初乳と成乳で違いがあります。初乳は産後5日程度の母乳なので味に違いはないのですが、成乳は2歳前後まで赤ちゃんが飲む可能性があるため、環境によって味が変わる場合があります。

味が変わる理由1.摂取物

妊娠中に食事を制限していたママは、「あれもこれも食べたい……できればお酒も少し……。」なんて誘惑が出だすころですね。

もちろん、妊娠前に食べていたもので、産後に食べていけない物はほとんどありません。ただし、赤ちゃんに美味しい母乳を飲ませたいと思うなら、制限すべきものはあります。

タバコや禁止薬物は論外として、お酒は生後6か月まで飲まない、コーヒーなどのカフェイン飲量はストレスを感じない程度に制限するなど、ある程度のルールを守った方が赤ちゃんの母乳の飲みは良くなります。

味が変わる理由2.乳腺炎

母乳の味の変化で気を付けたいことは、乳腺炎(にゅうせんえん)です。乳腺炎になると母乳が詰まりやすくなるため、赤ちゃんは古くて濃い母乳を飲むことになります。

乳腺炎を予防するために、以下の生活習慣に気をつけましょう。乳腺炎を予防する授乳方法などは、また別途お話したいと思います。

・バランスが良い食事をする
・身体を冷やして血行を悪くしない
・なるべく温かい飲み物で水分摂取する
・適度に運動をして汗をかくようにする

母乳の色や味のチェックはたまに行ってください。もし母乳の味や風味が変わったと感じたら、赤ちゃんのために一度生活習慣を見直すようにしましょう。

赤ちゃんに美味しい母乳を飲ませるために

数日単位で「赤ちゃんの母乳の飲みが悪いな……。」と感じたら、母乳の分泌量や哺乳機能など何らかの理由があります。

その場合は、「赤ちゃんの体重増加」「おしっこやうんちの回数」「授乳前後の赤ちゃんの機嫌」を総合的に見て、母乳不足が疑われるときは母乳の出が良くなる対策を行い、場合によって医師に相談してください。

母乳の味自体にそこまで執着する赤ちゃんは少ないとは思いますが、ママができるだけ健康的に過ごし、普段から赤ちゃんに美味しい母乳を与えられる準備はしておきましょう。

母乳は毎日飲むものなので、赤ちゃんには美味しいと思って飲んでもらいたいですよね。


参考|初乳とは?知っておきたい母乳の成分・色・栄養について│AMOMA
参考|母乳 成分 | 母乳 成分 | Medela