赤ちゃん・子供のアレルギーの種類と原因は?反応・症状の対処法

食べ物のアレルギー

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アレルギーには食物アレルギー以外の種類も

世の中には、たくさんのアレルギー症状があります。日本で最も多いアレルギー症状は、花粉症ですね。花粉によるアレルギー反応で、くしゃみ、鼻水、涙、目・鼻のかゆみなどの症状が起こり、苦しんでいる人はたくさんいます。

近年は、稀ですが赤ちゃんの花粉症が話題になっていますね。ただでさえ鼻水が出やすく、鼻が詰まりやすい赤ちゃんが花粉症になると、可哀想で見ていられません。

なぜ赤ちゃんでも花粉症になるかというと、1番の原因はアレルギー体質の遺伝です(花粉症の遺伝ではない)。もし、両親が花粉症だと、赤ちゃんも花粉症を発症する可能性があります。

もちろん、花粉症を発症した赤ちゃんは可哀想なのですが、花粉によるアレルギー症状が重篤な症状や命に危険を及ぼすことはありません。

ところが、種類によっては赤ちゃんの生命に危険を及ぼすアレルギー症状もあるため、わたしたち親は十分に注意しなければいけません。

では、アレルギーとは一体何なのでしょうか、また、花粉以外でアレルギーを起こす原因とは何でしょうか。

今回は、アレルギーの種類・症状・原因、またアレルギーに対する注意についてお話したいと思います。

アレルギーとは

わたしたちの身体には、1度ウイルスや細菌などの身体に有害な異物が体内へ侵入したときに、それを記憶して対抗する抗体を作り出し、次に有害な異物が侵入した際に排除しようとする免疫の仕組みが備わっています。

この免疫の仕組みによって、抗体が有害な異物を体外に排除する反応を「抗原抗体反応(こうげんこうたいはんのう)」と言います。

ところが、この抗原抗体反応が身体にほぼ無害な異物に対して過剰に起こる反応をアレルギー反応と言い、無害な異物を排除する反応(症状)が身体の負担になることもあります。

アレルギーの原因になる物質は「抗原(アレルゲン)」と呼ばれ、有名なアレルゲンには花粉、ハウスダスト、ダニ、何らかの食物、何らかの薬物などさまざまありますが、何がアレルゲンになるかは人によって異なります。

人によってアレルゲンが異なるため、アレルギーが起こる原因は明確ではなく、過剰に抗原抗体反応が起こるのは免疫細胞のエラーだとされています。

免疫の仕組みは以下を参考にしてください。

アレルギーの種類と原因

極端な話をすると、世の中にあるものは何でもアレルゲンになる可能性があるため、アレルギーの種類は数え切れません。そんな中で比較的数が多く、代表的と言えるのは以下の物、行為によって起こるアレルギーです。

種類1.食物アレルギー

食物アレルギーとは、特定の食べ物を食べたときにアレルギー症状を起こすことで、アレルゲンになりやすい主な食べ物には牛乳、小麦粉、そば、ピーナッツ、エビ・カニなどの甲殻類、卵、牡蠣などがあります。

アレルゲンになりやすい主食べ物は、子供がある程度成長するのを待ってから少量食べさせることで、アレルギー症状が起こるか調べます。

アレルギー症状は食べ物の好き嫌いではないため、赤ちゃんの離乳食や子供の食事でアレルギーが出る可能性が高い食べ物は、小さなうちは避けるようにしましょう。

また、食物アレルギーは、肌荒れが原因の1つだという説もあります。肌荒れが原因であれば、初めて食べた物にもアレルギー症状が出る説明がつくそうです。

アレルギーの因子となる乳製品、小麦、卵などは日常生活で頻繁に使われているため、乾燥した粉末や細かい粒子などの形で、空気中にもその成分がたくさん含まれています。
肌が健康でバリア機能がしっかりと働いていれば、空気中の食物の成分が体内に入ることはありません。ところが、肌が荒れてバリア機能が弱くなっていると、こうした成分を皮膚から取り込んでしまいます。
そして、それらを「危険なもの」と認識した体が抗体を作り、抗体ができた状態でその食品を口から食べると、体は危険を排除しようと激しく反応するのです。

引用|気になる 食物アレルギーの基礎知識 | 子育てに役立つ情報満載【すくコム】 | NHKエデュケーショナル

種類2.蜂毒アレルギー

スズメバチやアシナガバチなど、蜂の毒によってアレルギー反応が起こる場合があります。もちろん他の蜂でもアレルギー反応が起こる場合はあります。

子供のころに蜂に1度刺されて蜂毒の抗体ができ、大人になって忘れた頃に蜂に刺されて、過剰なI型アレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こして起こして死亡する人は年間何十人もいます。

アナフィラキシーショックと言えば蜂毒アレルギーがよく取り上げられますが、食物アレルギーや薬物アレルギーでも起こります。

種類3.薬物アレルギー

薬物によるアレルギー症状で多い原因は、ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤などです。また、何らかのワクチンや輸血によっても、アレルギー症状が起こる場合があります。

また、服用薬だけでなく、肌から吸収された塗り薬の成分がアレルゲンになる場合もあります。

種類4.金属アレルギー

金属アレルギーを起こしやすい金属は、ニッケル、クロム、スズ、アルミニウム、鉄などです。

ただし、金属自体がアレルゲンになるわけではなく、金属から溶け出した金属イオンが体内のタンパク質と結合して、アレルゲンに変わります。

金属アレルギーの主な症状は、接触部分が炎症を起こしたり、化膿してしまうことです。

種類5.動物アレルギー

動物アレルギーは、犬アレルギー、猫アレルギー、うさぎアレルギーなどがあり、さまざまな種類の動物に接触することでアレルギー症状が起こります。

原因は、動物の体毛や毛についたほこり、フケなどで、軽いため空気中にも舞いやすく、同じ空間にいることでアレルギー症状を発症することもあります。

種類6.天然ゴムアレルギー

天然ゴム製品に触れたときに起こるアレルギー反応もよくあります。天然ゴムは、ゴム手袋、風船、避妊具、ゴム長靴などの日用品に使われていることもあるため、こちらも厄介なアレルギーです。

種類7.運動誘発性アナフィラキシー

運動中にアレルギー症状を起こすことがあり、「運動誘発性アナフィラキシー」と呼ばれています。運動誘発性アナフィラキシーは、運動をきっかけに細胞からヒスタミンが放出されることで起きると考えられています。

また、特定の食べ物を食べた後に運動をすることでアレルギー反応を起こす「食物依存性運動誘発性アナフィラキシー」というアレルギー症状もあります。

アレルギー症状の種類

アレルギーによって起こる症状はさまざまで、よくある症状はじんましん、痒み、くしゃみなどの軽いものですが、急激な血圧低下による意識消失、心停止など重篤な症状を起こすこともあります。

皮膚のアレルギー症状

・じんましん
・かゆみ
・皮膚の赤み

粘膜のアレルギー症状

・目のかゆみ
・唇や舌の腫れ
・まぶたの腫れ

呼吸器系のアレルギー症状

・くしゃみ
・息切れ
・せき
・喘鳴

消化器系のアレルギー症状

・腹痛
・吐き気
・嘔吐

循環器のアレルギー症状

・血圧低下

排泄器系のアレルギー症状

・失禁
・下痢
・血便

アレルギー症状が起こった場合の対処法

もし何らかのアレルギー症状が起こった場合は、アレルギーの原因になったアレルゲンを取り除かなければいけません。よくあるアレルギーは、食物や蜂毒、またはホコリや花粉などであるため、その対処法を覚えておくべきでしょう。

食物アレルギーの対処法

食物アレルギーは、一般的に牛乳、小麦粉、そば、ピーナッツ、甲殻類、卵、牡蠣などが多いため、これらを初めて食べさせる場合は注意して食べさせる必要があります。

子供に初めて食べさせる物は、食材を多く使う料理ではなく原因がわかりやすいシンプルな料理が良いでしょう。

食物アレルギーは、食後2時間以内に反応を起こすことがほとんどですが、食べてから30分以内であれば食べたものを吐かせ、30分以上経っていたら吐かせないようにします。

子供にアレルギー症状が出たら口の中を水で濯ぎ、アレルギー症状が治まるまで足を高くして仰向けで寝かせます。もし、嘔吐があった場合は、横向きに寝かせて吐物を喉に詰まらせないようにしてください。

1時間程度経過観察し、アレルギー症状が治まらない場合はすぐに病院で受診してください。また、ショック症状が起こった場合も救急車を呼ぶなどの対応をしましょう。

蜂毒アレルギーの対処法

もし、蜂に刺されてアレルギー症状が出た場合、毒針を取り除こうとすると毒針内の毒を体内に押し込んでしまう危険があります。

そのため、蜂の毒によるアレルギー症状が出た場合は、すぐに診察を受けてください。

ホコリ・花粉アレルギーの対処法

ホコリや花粉によるアレルギーは、アレルゲンそのものを取り込まないような対策をしたり、こまめに掃除をするなどしてアレルギーが起こりにくい環境を整えることが大切です。詳しくは以下を参考にしてください。

赤ちゃん・子供の花粉症予防
1.花粉飛散時期は外出を控える
2.外出時はマスクを着用する
3.外出時はつば付き帽子を着用する
4.室内に入る前に花粉を落とす
5.室内をこまめに掃除する
6.加湿器を使う
7.空気清浄機を使う
8.布団や洗濯物に気をつける
9.小児アトピーや乳児湿疹をケアする
10.L-92乳酸菌、KW乳酸菌などを摂取する

食物アレルギーの素人対応は危険

食べ物にしても、蜂の毒にしても、それ以外のアレルゲンにしても、1度アレルギー症状が出てしまうと、今後もそのアレルゲンによってアレルギー症状が起こります。

そのため、アレルギー症状を緩和するための薬剤の所持を医師から指導される場合があります。

また、前述した通り、食物アレルギーは好き嫌いではありません。素人の判断で「ちょっとずつ慣らしていこうか。」と言うものではなく、医師に相談したうえで時間をかけて免疫療法を行い、治療が可能な場合もあります。

そのため、医師に相談せずに普段の料理でアレルゲンになる食材を使わないことは当然ですし、子供にも食べない指導と自分が食べるものをチェックしなければいけないことを教えなければいけません。

アレルギーは、場合によっては一生お付き合いしなければいけないものですが、小さなころから親子で勘違いのないルールを持っておくことで、アレルギーのリスクを減らせることを認識しておきましょう。


参考|食物、蜂刺されによる急性アレルギーにそなえる。アナフィラキシーってなあに.jp|ファイザー
参考|症状が出てしまったときの対応は?|アレルギーi
参考|全文表示 | 「食物アレルギー」原因は食べ物だけじゃなかった!皮膚からも摂取 : J-CASTテレビウォッチ