何歳から鼻をかめる?乳幼児の鼻水・鼻づまりと鼻すすりの悪影響

鼻をかむ女の子

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鼻づまりはどれくらい苦しいのか

わたしたち大人は、鼻が詰まったら鼻をかめば良いのですが、赤ちゃんは自分で鼻をかむことができません。

そのため、赤ちゃんの鼻水を処理するママにはストレスがありますが、鼻が詰まっている赤ちゃんはもっと大きなストレスがかかっています。

……と言っても、鼻が詰まって何もできないストレスがよくわからないので、鼻をすすらず、鼻をかまないで過ごしてみようとしましたが、半日もたずギブアップしました。

わたしは元々鼻炎持ちなので人よりも多く鼻をかみますが、今回意識して初めて、少しでも違和感を感じたら鼻をかんだり、すすっている事実に気が付きました。

普段から、ズズズっと鼻をすすることはない(はず)ですが、気が付いたらスンッスンッと鼻をすすっています。赤ちゃんはそれさえもできないので、わたしもやめてみたところストレスが半端じゃない……。

しか、も長時間ガマンすると鼻水が垂れてきます……。とりあえずティッシュを当てますが、赤ちゃんはそれもできません。「こんな中赤ちゃんは過ごしてるのか……。」と身を持って知りました。

では、子供は何歳になると鼻をかむことができるようになるんでしょうか。

今回は、子供が鼻をかめるようになる年齢、また、乳幼児の鼻づまりでママが困る影響についてお話したいと思います。

乳幼児の鼻づまりによる悪影響

鼻づまりの影響1.とにかく不快で泣く

普段鼻呼吸をする赤ちゃんは、鼻が詰まると息がしにくいため、不快感を感じて泣いてしまいます。

泣くと体温が上がり、血管が開いて鼻粘膜の毛細血管の血流が良くなり、さらさら鼻水が出て鼻の通りが良くなります。でも、しばらくするとまた鼻が詰まって泣きます。この繰り返しは見ていて可哀想です。

鼻づまりの影響2.母乳が飲みづらい

赤ちゃんは、母乳を飲みながら空気もたくさん吸い込みます。最初は効率が悪いのですが、慣れると鼻で呼吸をしながら口で母乳を飲めるようになります。

ところが、鼻が詰まると鼻呼吸ができないため、何度もおっぱいから口を離してブヒブヒ言いながら母乳を飲みます。そのため、授乳中に疲れて途中で眠ってしまうこともあります。

鼻づまりの影響3.口が開きっ放しになる

乳幼児は、鼻呼吸がしにくいと口呼吸をするようになります。口呼吸が癖になると口が開けっ放しになり、下顎と舌の位置がずれた状態で成長します。

そのため、歯が生えた時に上下の噛み合わせがずれ、歯並びに影響を与え、虫歯や顎関節症の原因になったり、発音に影響を与えることもあります。

顎関節症とは、顎関節の異常によって関節に痛みがあったり、口の開閉が不自由になる症状を言います。重度の顎関節症は、筋肉や神経のつながりから身体の各部分に影響を及ぼします。

鼻づまりの影響4.寝付きが悪く夜中に起きる

乳幼児が鼻で息ができないと、寝付きの悪さにつながります。夜中に起きる頻度も高くなりますし、夜泣きの原因にもなります。夜中に起きても、鼻が詰まっているとすぐには眠ってくれません。

これでは睡眠時間もズレますし、生活リズムも身につきません。また、十分な睡眠を取れないことで、心身の発達に影響をおよぼす可能性もあります。

鼻づまりの影響5.集中して遊べない

赤ちゃんは生後6か月ごろになると、自分なりに一人遊びを始めます。ところが、鼻づまりがひどいと昼間に集中して遊べなくなってしまいます。

物を使った遊びを集中して行えないと、考える力が乏しくなるなど、脳の発達に影響を及ぼす可能性があります。また、赤ちゃんが早く1人で遊ぶ力を付けてくれないと、ママもずっと手がかかります。

鼻づまりの影響6.涙やよだれが止まらない

赤ちゃんは、鼻づまりで涙やよだれが止まらなくなります。目、鼻、口はつながっているため、鼻が詰まるとよだれと涙の量が増えるのですが、よだれを放置すると、肌荒れの原因になります。

肌荒れを起こすと痛くて、痒くて、さらに泣くようになり……不機嫌になって……寝付きが悪くなって……という恐ろしいループに。

鼻づまりの影響7.好き嫌い・偏食が増える

味覚は、胎児から生後3か月までが最も優れていて、味を感じる味蕾の数も大人の1.5倍ほどあります。そのため、子供は苦味や酸味に敏感に反応して、好き嫌いや偏食の原因になります。

好き嫌いや偏食をなくすためには、3歳の味覚形成までに少しずつ色々な食べ物に慣れる必要がありますが、そこで大切なのが嗅覚です。

味覚形成の時期に、鼻づまりによって嗅覚が正常に働かなければ、食べ物の正確な味がわかりにくくなり、好き嫌いや偏食が余計に増えてしまう原因になります。

鼻づまりの影響8.いびきによる呼吸・睡眠障害

寝ているときに鼻が詰まっていると、呼吸器を塞いでいびきの原因になります。いびきは、発育障害や睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害、ホルモンバランスが崩れて肥満につながる恐れもあります。

鼻づまりの影響9.痰による咳と吐き戻し

鼻づまりの子供は、夜寝ているときに喉に鼻水が入り、鼻水がからむことで痰になって咳き込みます。小さな子は痰を上手く処理できないため、そのまま咳といっしょに吐き戻してしまいます。

鼻づまりの影響10.蓄膿症、急性中耳炎などの病気

鼻水は、鼻から入った細菌やウイルスを体内に侵入しないようにする役割があります。そのため、鼻水が溜まったままだと、鼻水といっしょに細菌やウイルスが体内に侵入し、副鼻腔に感染すると副鼻腔炎(蓄膿症など)、中耳に感染すると急性中耳炎などの病気になる可能性があります。

子供が鼻をかめるのは何歳から?

さて、このような鼻づまりの悪影響は、子供が自分で正しく鼻をかめるまで心配が続きます。

子供が鼻をかむことができる年齢は、およそ3-4歳ごろです。といっても早い子で2歳、遅い子は5歳でも上手に鼻をかめないくらい、正しく鼻をかめる年齢目安は幅広いものです。

子供が鼻をかむ行為は病気の予防につながるため、たどたどしくても早めに教えて、鼻水が出たら鼻をかむ習慣をつける必要があります。子供が鼻をかむ流れは、以下のようになります。

・ママが鼻の下の鼻水を拭き取り、鼻水をティッシュで拭くことを教える

・ママが鼻にティッシュを当て、片方ずつ「ふーん」と鼻息を出すようにする

・子供に自分でやらせてみるが、初めはぐちゃぐちゃ

・徐々にティッシュの持ち方や片方ずつ鼻息を出せるようになる

正しい鼻のかみ方とその教え方のポイントは、以下を参考にしてください。

ママが根気よく鼻のかみ方を教えてあげれば、3歳でたどたどしく鼻をかめ、4-5歳である程度きれいに鼻をかめるようになります。もしかした、鼻くそほじほじパクッ問題も解決する……かもしれません(^_^;)

鼻をすするのはやめた方が良い

冒頭でわたしがよく”鼻をすする”と書きましたが、本来はなるべく鼻をすすらない方が良いので、鼻をすする癖がある子はすぐに鼻をかむように誘導した方が良いでしょう。

なぜなら、鼻水は細菌やウイルスの塊で、鼻水をすする行為は積極的に細菌やウイルスを体内に取り入れていることと同じだからです。

前述した通り、体内に入った細菌やウイルスが中耳に感染すると「急性中耳炎」にかかります。急性中耳炎とは、細菌(肺炎球菌、インフルエンザ菌など)やウイルス(RSウイルス、ヒトヘルペスウイルス、麻疹ウイルスなど)が中耳に入り、炎症を起こす病気です。

また、体内に入った細菌やウイルスが副鼻腔に感染すると「副鼻腔炎(蓄膿症など)」にかかります。副鼻腔炎(蓄膿症など)とは、細菌やウイルスが鼻奥の副鼻腔に炎症を起こし、膿が溜まる病気です。

副鼻腔

出典|副鼻腔炎|戸塚はなむら耳鼻咽喉科

急性中耳炎や副鼻腔炎は、どちらも気付かないうちに悪化する恐れがあり、悪化すると治るまでに時間がかかる厄介な病気です。

これらの病気を予防するため、また鼻づまりによるさまざまな悪影響を受けないためにも、ママは子供に鼻水をすすらずに鼻を正しくかむ方法を早めに教えてあげてください。