出生連絡表の提出はいつまで?低出生体重児の届出の期限と役割

赤ちゃんを抱っこするママのクレイアート

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出生連絡表と出生届は全く違うもの

母子手帳についている、または添付されている「出生連絡表(出生通知書)」というハガキを見たことはありますか?

出生連絡表は、地域によって「新生児出生通知書」「赤ちゃん訪問連絡はがき」など色々な呼び方があるようです。

「これって出生届でしょ?」と勘違いしている人もいるかもしれませんが、出生届とは全く違うものなので間違えないでください。

出生届は戸籍にかかわる大切な届出書類で、必ず出産後14日以内に市区町村役所の窓口に提出しなければいけません。詳しくは以下を参考にしてください。

では、この出生連絡表は、いつまでにどこに提出しなければいけないものなんでしょうか。そもそも提出義務はあるんでしょうか。

出生連絡表は、一部の人は母子保健法により届ける義務がありますが、その他の人は任意提出です。ただ、基本的には全員が届出をした方が良いものだと思います。

今回は、出生連絡表(出生通知書)の役割や提出の際の注意点などについてお話したいと思います。

出生連絡表(出生通知書)とは

出生連絡表とは、赤ちゃんが生まれた後に、名前、性別、生年月日、出産場所(病院など)、出生体重、妊娠週数、医師の証明などを記載して提出する書類です。

新生児出生通知書

出典|大阪市大正区:子育てのための制度とサービスをまとめました (区政情報>お知らせ)

出生連絡表の提出先は、地域の保健センターまたは地方自治体の窓口で、提出後の出生連絡表の管理は保健センターで行なわれます。

ちなみに、保健センターは市町村ごとに設置されており、主に母子保健、予防接種、各種検診・健診、緊急医療、老人保健を中心にした地域住民に対する健康づくりサービスの管理運営をする場所のことです。

保健センターには、保健師、看護師、栄養士等が配置されており、各種地域事業を行っています。

出生連絡表(出生通知書)を提出する理由

出生連絡表は、出生届と違って必ず提出しなければいけないものではありません(一部を除き)。

ただし、出産後の育児をスムーズに行いたいなら、提出した方が良いでしょう。必要事項を記載して、ハガキを出すだけの手間です。

提出する理由1.乳幼児健診や予防接種等の通知のため

提出した出生連絡表をもとに、地域の保健センターから乳幼児の一斉健診や季節の予防接種の通知が郵送されてきます。乳幼児健診や予防接種は大切なものなので、忘れないためにも出生連絡表を提出した方が良いでしょう。

提出する理由2.新生児訪問指導のため

新生児訪問指導とは、母子保健法第11条に定められた事業のことで、生後28日以内(里帰りの場合は60日以内)に保健師や助産師が家庭を訪問し、新生児の発育状況、栄養相談、病気予防など、大切な育児内容の指導を目的としています。

提出する理由3.乳児家庭全戸訪問のため

乳児家庭全戸訪問事業とは、児童福祉法第6条に定められた事業のことで、生後4か月までの第一子の乳児がいる家庭を訪問して、育児だけでなく家庭環境や子供の病気、生活の相談などさまざまな不安や悩み相談にのり、子育て支援の情報提供を行うことを目的としています。

今は悩みがなくても、今後何らかの悩みが出る場合もあります。その際の育児の孤立化を防ぐため、現在の状況を知っておいてもらいましょう。

参考|乳児家庭全戸訪問事業ガイドライン|厚生労働省

提出する理由4.低出生体重児の届出のため

出生連絡表は、「低出生体重児の届出」の役割も持っています。

低出生体重児を出産した場合、母子保健法第18条により保健センターへの報告が義務づけられています。そのため、保健センターもしくは市区町村役所に、出生連絡表を提出しなければいけません。

低出生体重児の届出とは

低出生体重児の届出(書)とは、妊娠37週未満または、出生体重が2500g未満の低出生体重児を出産した場合に、市区町村役所や地域の保健センターに対して、「出生連絡表」または「低出生体重児届出書」を届け出ることを言います。

届出は出生連絡表で行えば良いのですが、もしなくしてしまった場合は、市区町村役所に専用の届出用紙が用意されているため、一度連絡をして確認してください。

出生届が未提出、また14日以内の提出期限に遅れた場合は、戸籍届出期間経過通知書の提出や5万円以下の罰金が課せられますが、低出生体重児の届出には期限や罰則はありません。

ただし、罰則がないとは言え、低出生体重児の届出をしなければ、サポートは受けづらくなります。

育児はできるだけ周囲のサポートを受けられる方が気持ちも楽になりますし、いざというときに頼り先が1つでも多い方がストレスやプレッシャーが少なくなるため、積極的に活用した方が良いと思います。

ちなみに、病院や助産院で低出生体重児の届出を出してくれる場合もあるため、聞いてみると良いでしょう。

低出生体重児の未熟児養育医療制度とは

もし、出産した赤ちゃんの出生体重が2000g以下の場合、または低出生体重で入院治療が必要だと判断された場合は、NICUなど指定の医療機関で入院や治療を受けた際の医療費が公費負担されます。

これを「未熟児養育医療制度」と言います。未熟児養育医療制度を利用するためには、医師の指示による指定医療機関での診察などが行なわれてから、市区町村役所に申請を行う必要があります。

未熟児養育医療制度は、地域によって補助金額や所得制限の有無などの条件が違う場合があるため、こちらも事前に確認しておいてください。

低出生体重児の届出が必要な割合

低出生体重児の届出が必要な人は、出生体重が2500g未満の赤ちゃんを出産した人です。2014年の政府統計を円グラフにすると、低出生体重児の割合は10.35%になります。

2014年度出生体重による割合

低体重児は増加傾向ですが、出生全体の約10%ほどで推移しています。この10%の低体重児の子のママが市区町村役所、または地域の保健センターに低出生体重児の届出を行います。

正出生体重児であっても、低出生体重児であっても、出生連絡表を書いてポストにポンと入れてしまえば、それでやることは終わりです。

どうしても家庭訪問されたくない場合は、訪問日の連絡があった際に丁寧にお断りをすれば済むお話ですが、前述した通り受けられるサービスは受けた方がお得ですし、ちょっとしたことを相談したおかげで、予想以上に気持ちが楽になることもあると思います。

まぁ、あまり難しく考えずに、2-3分で必要事項を記載してパッと提出してしまいましょう。