赤ちゃんの激しい人見知りはいつからいつまで?原因と対策は?

うつ伏せで見つめる赤ちゃん

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赤ちゃんの人見知りが始まった!

赤ちゃんの人見知りは突然始まります……。

「この前抱っこしたら喜んでくれたのに……。」
「え……なんで顔見ただけで泣き出したの?」
「全然こっちに来てくれない。寂しい( ;∀;)」

しかも、赤ちゃんは、いっしょに住んでいる家族にも人見知りします。赤ちゃんが、パパやじいじ・ばあばの抱っこを嫌がったり、顔を見ただけで泣くのは、人見知りのためです。

もちろん、赤ちゃんの人見知りは性格も関係しますが、多くは成長の過程でさまざまな機能が発達するため起こる現象です。そのため、一定時期が過ぎれば、人見知りは自然となくなります。

ただし、ママ以外の家族は赤ちゃんの人見知り時期に気をつけて過ごさないと、赤ちゃんの成長を阻害するかもしれませんし、成長したときに優先順位が下がってしまうかもしれません……。

そこで今回は、赤ちゃんの人見知りが起こる時期と原因、また人見知り時期を乗り切る接し方についてお話したいと思います。

人見知りとは

人見知りとは、知らない人やあまり面識がない人に対して、恥ずかしがったり、嫌ったり、避けたりすることを言います。

本来人見知りは、赤ちゃんや子供の様子に対して使う言葉であり、大人に使う場合は人見知りではなく内気、照れ屋、恥ずかしがり屋などを使います。

つまり、人見知りは元々赤ちゃんや子ども特有の表現であり、人見知りには赤ちゃんや子ども特有の原因があるということになります。

ところが近年では、子供が恥ずかしがったり、嫌ったり、避けたりするだけではなく、大人でも人付き合いが苦手だったり、人前で上手く感情が表現できない様子、コミュニケーションが上手くとれない人を指す言葉として、人見知りが使われるようになっています。

大人の人見知り(内気、照れ屋、上手く感情表現できない)と赤ちゃんの人見知りは、対処方法や原因が違うということですね。

参考|人見知り – Wikipedia

赤ちゃんの人見知りの原因

赤ちゃんは新生児期から、「声」「匂い」「顔」でママの存在を認識できます。赤ちゃんが、ママを特別な存在だと意識し始めるのは生後5-6か月ごろで、「ママとそれ以外の人」を分けて考えられるようになります。

この「ママとそれ以外の人」という認識が、赤ちゃんの人見知りの原因になります。

ただし、赤ちゃんの人見知りは、単純に目の前の人に近づきたくない・怖いという感情だけではなく、「興味があって近づきたいけど、なんだか怖い。」という心理が働いているそうです。

平成20年から平成25年にかけて、科学技術振興機構が行なった調査によると、赤ちゃんの人見知りについて以下のことがわかっています。

赤ちゃんの人見知りの特徴
・人見知りが強い子は、ママ以外の人もよく観察している
・人見知りが強い子ほど、「相手に近づきたい」と「相手から離れたい」という相反する気持ちがある
・人見知りが強い子は、相手の目を注視する傾向がある
・人見知りが強い子は、相手がよそ見をしたときに相手を見る傾向がある
赤ちゃんが示す顔の向きの選好

出典|共同発表:赤ちゃんの「人見知り」行動単なる怖がりではなく「近づきたいけど怖い」心の葛藤

上記の調査では、人見知りが強い赤ちゃんは、人見知り対象が赤ちゃんの方を向いているときよりも、よそ見をしているときに注視する時間が長いという結果が出ています。

つまり、人見知りで激しく泣いたり、拒絶反応を起こす赤ちゃんほど、人見知り対象に対して何らかの興味を持っているということになります。

赤ちゃんがパパに人見知りしたらどうする?

赤ちゃんの人見知りの中で、とくにパパに対する人見知りを「パパ見知り」と言います。

赤ちゃんを抱っこしたら泣き叫んで嫌がられた……というパパは、赤ちゃんに泣かれたくないため、抱っこを避けるようになるかもしれません。

たしかに、泣き叫ぶ赤ちゃんを無理矢理抱っこすることは避けた方が良いのですが、その後赤ちゃんとのスキンシップを断ってしまうと、赤ちゃんが内向的な性格に育つ可能性があるそうです。

「怖がり」「接近」の度合いと、「人見知り」の強さの関係

出典|共同発表:赤ちゃんの「人見知り」行動単なる怖がりではなく「近づきたいけど怖い」心の葛藤

そのため、パパが人見知りの赤ちゃんに抱っこを拒否されたり、泣かれたとしても、徐々に触れ合う機会を増やし、なるべく赤ちゃんと接触機会を作っていきましょう。

泣かれるのが嫌だからといって、「赤ちゃんが成長するまで待つかな……。」と避けてしまうと、赤ちゃんのコミュニケーション能力向上の妨げになる可能性があるということですね。

また、泣かれるのが嫌で赤ちゃんと接触をしないということは、基本的な育児をしないということです。子供の将来のためにも、パパの育児は必要な行為だと認識しましょう。

人見知り時期の赤ちゃんとの接し方・対策

では、赤ちゃんになるべく嫌われないように、少しでも人見知りを解消する接し方や人見知り対策はあるのでしょうか。

人見知り対策1.時間をかけて何度も会う

生後5-6か月の赤ちゃんが、ママ以外の人を信頼するには時間がかかります。赤ちゃんの人見知りを和らげるには、時間をかけて何度も赤ちゃんに接触し、人見知り対象の顔を覚えさせ、不安を軽減する必要があります。

人見知り対策2.ママと仲良くする

赤ちゃんはママが1番信頼できる人なので、人見知り対象がママと仲が良い状況を見ると安心感が高まります。反対に、人見知り対象がママと喧嘩(夫婦喧嘩、親子喧嘩など)をしたり、話をしなければ、赤ちゃんから信用されない可能性があります。

人見知り対策3.赤ちゃんと目を合わせない

人見知り対象に対して、赤ちゃんは「恐怖」と「興味」の感情で葛藤している最中です。そのため、赤ちゃんはあまり目を合わせずに観察しようとします。

そこで、「目を合わせたら信頼される」と間違った解釈をして目を合わせにいくと、赤ちゃんの恐怖が強くなる可能性があります。

人見知り対策4.赤ちゃんとの間に空間を作る

赤ちゃんが近くにいると、どうしても近づきたくなりますが、人見知り対象の人は少し我慢してください。赤ちゃんは安心できる場所から、まず人見知り対象を観察したいんです。

人見知り対象が赤ちゃんとの距離を縮めたい場合は、間におもちゃをいくつかおいて、赤ちゃんの興味を分散してから徐々にパーソナルスペースに入っていきましょう。

人見知り対策5.ニコニコ笑顔でいる

赤ちゃんは、生後5-6か月ごろから人の鼻や口を注視します。そのため、とくに口の動きに注意して、なるべくニコニコ笑顔を作りましょう。口元がニコニコしている方が、赤ちゃんは早く安心します。

また、目は鼻や口に比べると注視時間は短いのですが、人見知りが強い赤ちゃんほど、人見知り対象と目を合わせずに目を観察する傾向があるため、赤ちゃんと目を合わせていないときでも、目元もニコニコが良いですね。

赤ちゃんが示す顔パーツの選好

出典|共同発表:赤ちゃんの「人見知り」行動単なる怖がりではなく「近づきたいけど怖い」心の葛藤

人見知り対策6.大きな声を出さない

赤ちゃんは、ママの声をベースに人の声を判断しているため、大きな声や低い声を出すと、ママとの違いを感じて警戒心が強くなる恐れがあります。

ゆったりとした高めの声で優しく語りかけて、少しずつ赤ちゃんの警戒心を解きましょう。

人見知り対策7.慣れるまではママと一緒に

「警戒心を解こう。」「何とか仲良くなろう。」と頑張るほど空回りするのは、大人同士のコミュニケーションも同じです。自分で何とかしようとせず、赤ちゃんが慣れるまでは、1番信頼されているママと一緒にいることで安心感を与えましょう。

赤ちゃんの人見知りはいつからいつまで?

赤ちゃんの人見知りは、「ママとそれ以外の人」という顔による区別がつくころに始まります。

そのため、一般的には生後5-6か月ごろから人見知りが始まりますが、「ママとそれ以外の人」の区別が早くつく赤ちゃんほど、人見知りの時期も早くなります。

赤ちゃんの人見知りは、人の区別ができる認知機能が発達することで起こるため、人見知りの時期が早いほど「賢い子だなぁ。」と成長を喜びましょう。

それでも、「あんまり泣かれたくないなぁ……。」という人は、「ママとそれ以外の人」の区別がつく前から育児にかかわって、早めに赤ちゃんに慣れてもらうしかありません。

もちろん、人見知りの赤ちゃんが家族に慣れたとしても、赤ちゃんの人見知りがなくなったわけではありません。

久しぶりに会った人や初めて会う人には、同じように人見知り傾向が出るため、人見知り対策を駆使して、少しずつ赤ちゃんと接触できるよう導いてあげましょう。

祖父母や親戚、近所の人などが、せっかく可愛いと言って頭をなでてくれるのに、ギャン泣きをすると申し訳なく感じるママもいるとは思いますが、赤ちゃんの人見知りは仕方がないことです。

人見知りは、一般的には2歳ごろに薄れていきます。元々の性格で人見知り傾向が続く場合もありますが、ママやパパは赤ちゃんの性格を受け止めて、成長したときの人見知りを軽減できる子育てを心がけましょう。