子供が挨拶できない・返事をしない理由は?挨拶の教え方としつけ

あいさつ

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子供が挨拶・返事しないんだけど…

家族と交わす「おはよう」「おやすみ」「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」などの挨拶だけでなく、さまざまな場所でする「こんにちは」「さようなら」など、挨拶にはたくさんの種類があります。

育児で最も大切なことは、子供とコミュニケーションを取って愛情を育むことですが、わたしはその根幹にある要素が正しい「挨拶」や「返事」だと思います。

もちろん、親なら子供には「元気に挨拶や返事ができる子になって欲しい!」と思いますが、大人でもその時の感情で挨拶や返事が面倒だと思うことはあります。そのため、いつの間にか挨拶や返事がおざなりになることもあるでしょう。

もしかしたら、子供が「おはよう」「おやすみ」「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」を言わなかったり、名前を呼ばれて返事をしないことに、「そんなこともある。仕方ない。」と容認しているかもしれません。

でも、それは良いことではありません。平成22年3月の内閣府の調査によると、子供の朝の挨拶の有無と非行には相関関係が見られます。

朝の家族への挨拶

出典|非行原因に関する総合的研究調査|内閣府

この調査からは、非行少年だから挨拶しないのか、挨拶しないから非行の素養を持つのかはわかりませんが、非行少年が朝の挨拶をしない割合は、一般少年に比べて顕著です。そのため、挨拶や返事をしないことが常態化してはいけないのです。

では、子供が挨拶や返事をしない理由とは何でしょうか。どうすれば、子供は挨拶や返事をするようになるのでしょうか。

今回は、子供が挨拶できない・返事をしない理由と子供に対する挨拶の教え方についてお話したいと思います。

子供が挨拶できない・返事をしない理由

子供は4-5歳になると、保育園や習い事、近所などさまざまな場所で挨拶をする機会が生まれます。そこで、ママが「ほら、挨拶しなさい。」と言ってもなかなかできない子もいますね。子供が挨拶をしない・できないことには理由があります。

理由1.人見知りをするため

人見知りが強い子や恥ずかしがりやの子は、初めて会った人やよく知らない人には挨拶をできなかったり、しっかり返事を返せないことがあります。

理由2.場所見知りをしてしまうため

初めて行った場所や悪い思い出がある場所に行くと萎縮してしまい、言葉がうまく話せない子もいます。

理由3.叱られた後など情緒不安定のため

子供は、叱られた後などに拗ねたり、感情が整理できないと挨拶や返事をできない場合があります。これは大人でもよくあることです。

理由4.挨拶する気分ではないため

まだ挨拶が習慣化していない子供は、その時の気分によって何となく挨拶や返事をしたくない場合もあります。

理由5.他の楽しいことに集中しているため

子供はお友達と遊んでいたり、好きなテレビ番組を見ていると、他のことが全く頭に入らないことがあります。そのようなときは、挨拶もしませんし、声掛けをしても何も反応がありません……。

挨拶や返事の教え方としつけ

では、どうすれば子供が自分から挨拶できるようになるのでしょうか。毎回返事をするために、親はどのように教えれば良いのでしょうか。

挨拶の教え方1.親が挨拶・返事をする姿を見せる

小さな子供にとって、親の行動は全ての基本です。そのため、親がいつでも・どんなときでも挨拶や返事をしなければ、子供はしなくても良い場合があると学んでしまいます。

そのため、たとえ夫婦間でも、正しい言葉で「ありがとう」「ごめんなさい」を言い合える関係、正しい返事を返せる関係を子供に見せ続けましょう。

挨拶の教え方2.常に挨拶と返事が大切だと伝える

交通ルールを教えたり、電車・バスのマナーを教えることと同じように、「挨拶と返事は大切なことだから必ずするものだ。」と教えましょう。

ここでは「なぜ挨拶や返事が大切なのか」の理由は必要ありません。挨拶をすること、返事をすることはルールだと徹底して教えれば良いでしょう。

挨拶の教え方3.自発的な挨拶・返事を待つ

子供は、つい「おはよう」「おやすみ」「いってきます」「ただいま」「いただきます」「ごちそうさま」などを言い忘れたり、他の事に集中して返事を忘れてしまいます。

そんなときは、子供に注意し、忘れていることを理解させ、子供の自発的な挨拶・返事を待ちましょう。

挨拶の教え方4.いっしょに挨拶するよう促す

叱られた後など、子供が気分によって返事ができない場合、初めて会う人に恥ずかしくて挨拶ができない場合は、親がいっしょに挨拶をしたり、コミュニケーションをとりましょう。

とくに叱られた後の子供は、さまざまな感情で挨拶できないため、夫婦のうち叱っていない方が子供といっしょに挨拶や返事を促すと良いでしょう。

挨拶の教え方5.挨拶・返事ができたらもちろん褒める

挨拶を忘れていた子供、気分によって返事をしなかった子供が正しく応答したら、もちろん褒めます。大げさに褒めることは大切です。

挨拶の教え方6.挨拶・返事をしなくても突発的に叱らない

子供が挨拶や返事をしなくても突発的に叱らず、「待つ」「促す」「いっしょにする」を心がけます。挨拶・返事は、コミュニケーションの基本です。そのため、子供には挨拶に嫌なイメージを持たせないようにしましょう。

ただし、子供が気付いても、反抗的に挨拶や返事をしない場合は、「一番大切なこと」をしていないという理由でちゃんと叱ってください。

挨拶の教え方7.習慣になるまで徹底的に続ける

寝る前に歯を磨いてトイレに行ってから寝るように、挨拶が自然な習慣になるまでは、挨拶・返事をしないことを容認しないで、徹底的に続けるようにしましょう。

挨拶は一生かけて身につける

子供がしっかり挨拶や返事をできないと、イライラする親もいると思います。ただ、返事は身についても、挨拶はすぐに身につくものではありません。

なぜなら、挨拶の種類は膨大にあり、時間や状況や人によって使い分けが必要な難しい行為だからです。そのため、大人にとって当たり前でも、「なぜ挨拶できないんだ!」と感情的に怒るのはエゴです。

ちなみに、しらべぇが20-60代男女1671名に行ったアンケート調査によると、家族内で挨拶をする人の方が生活満足度が高いそうです。

家族間の挨拶と生活満足度

出典|【驚きの効果も判明】〇割いる「家族にあいさつはしない」派の理由とは? – しらべぇ | 気になるアレを大調査ニュース!

挨拶をしない大人の生活満足度が低いなら、将来のためにも、子供には地道に時間をかけて挨拶を身につけさせたいと思うはずです。

ちなみに、子供の挨拶教育は、赤ちゃんのときから「語りかけ」の一環として行います。パパやママの習慣化のために、妊娠中からお腹に語りかけをしても良いですね。

子供に挨拶の大切さを教える、挨拶自体に楽しいイメージを持ってもらうように動画を活用しても良いでしょう。