健康・病気

子供の市販薬は何歳から?風邪でも小児科を受診した方が良い理由

投稿日:2016年6月25日 更新日:

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子供の病気は市販薬でも良い?

「うちの子もう1歳だから市販薬でも問題ないよね?」
「受診は時間がかかるから、薬局で手軽に済ませたい。」
「あの先生苦手だからあんまり病院に行きたくない……。」

赤ちゃんの時期をすぎるころには、ママも子育てに慣れてくるため、子供がちょっと熱を出したり、咳をしていたり、嘔吐・下痢の症状が見られても、以前ほど動揺することがなくなります。

そのため、子供のせき、鼻水、発熱など風邪っぽい症状がでたときに、何となく病院に行くことを面倒に思ったり、忙しい中で子供を病院に連れて行くよりも、手軽に市販薬(OTC小児用かぜ薬など)で済ませたいと考える気持ちはわかります。

ただ、子供が体調不良のときに小児科を受診しないことは、あまり良いこととは言えません。子供を第一に考えるのであれば、なるべく市販薬を使わずに、小児科を受診して処方薬をもらう方が良いと思います。

たとえ、医師の診断のうえで薬を処方してもらうだけだとしても、お手軽な市販薬を使うより小児科を受診する方が良いことには理由があります。

今回は、子供の風邪症状で、市販薬を使うよりも小児科の受診をすすめる理由をご紹介します。

子供の病気は市販薬より処方薬が良い理由

間違った薬を使う場合があるため

乳幼児の間は予防接種が効きにくい病気、季節でほぼ必ずかかる病気、基本的な風邪(発熱やせき、鼻づまり)など、さまざまな病気にかかりますが、症状が似ている病気もたくさんあるため、対応を勘違いしがちです。

似た症状の病気はたくさんあるため、素人のわたしたちでは、どの病気の対処をすれば良いか判断がつかないことも多いでしょう。

風疹とはしかを勘違いしたり、ヘルパンギーナと突発性発疹を勘違いしたりなど、病気はそれぞれ対処法や周囲への感染リスクが違います。

たとえば、「高熱が出て苦しそうだから、とりあえず市販の坐薬を使ったらインフルエンザだった……。」というのはとても恐ろしいことです。坐薬を使ってインフルエンザの熱を下げようとすると、場合によってはインフルエンザ脳症になってしまいます。

間違った市販薬を使うと、病気の悪化の原因になる可能性もあるため、安易に市販薬を使う前に、小児科を受診をした方が良いでしょう。

市販薬では十分な効果が得られない可能性があるため

乳幼児の市販薬の成分は、子供の症状や身長・体重関係なく、服用しても安全な最低量に設定されています。

そのため、用法用量を守って服用すれば、薬による副作用のリスクは低くなります。ただし、症状や体格の個人差によっては、市販薬では症状の緩和効果が出にくいことも考えられます。

一方、病院で処方される薬は、子供の個々の症状や体格に合わせた量で処方されるため、一般的に薬の効果も高くなります。

市販薬は必要がない成分を摂取するため

市販薬は、基本的に頭痛・発熱・せき・くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど複数の症状を緩和するものが販売されています。

ところが、子供の症状が発熱と頭痛だけの場合、その他の薬の成分は必要ありません。市販薬は、処方薬に比べて薬の成分料は少ないとは言え、必要のない成分を摂取することで、子供に必要のない副作用があることは避けなければいけません。

ママが医療知識をつけるため

これから多くの病気を経験する子供の親として、少しでも小児医療の専門家と話ができる機会は貴重ですし、十分に活用すべきです。

特定の病気の家庭での対処法や注意すべき点は、興味を持って質問すれば医師は答えてくれるはずです。

たとえば、小さな子供は薬を飲ませる際に苦労しますが、薬を飲ませる方法や飲みやすくするために混ぜて良いものなど、ちょっとしたコツを教えてもらうことで、子育ての労力が軽減するならとてもありがたいですよね。

子供用の市販薬には、月齢・年齢に合わせた服用量が記載されていますが、注意書きをよく見ると、医師の診療を優先する旨が書かれています。市販薬の使い方、使い所も含めて、かかりつけの小児科で聞いてみましょう。

子供の特徴を把握するため

赤ちゃんのころは、まだアレルギーの有無はわかりません。アレルギーは卵や甲殻類、そば、ナッツ類などを想像しますが、何がアレルギー反応を起こすか全くわかりません。

もちろん、薬の中にも子供のアレルギーの原因になるアレルゲンが含まれている場合があります。

そのため、前知識が無く市販薬を使ってアレルギー反応が出るリスクを考えるよりは、小児科を受診して薬を処方してもらう方が安心できます。

また、扁桃腺が腫れやすい子、喘息気味な子、アトピー持ちの子など、何かの病気にかかったときに、その子の特徴や年齢によって原因や症状の出方が違うこともあります。

なるべく小児科を受診することで、子供の特徴を把握できるようになりますし、かかりつけ医に子供の特徴を把握してもらうことは、今後病気の治療に対する重要な手がかりになります。

乳幼児医療費助成によって受診料が安いため

4歳未満の乳幼児であれば、住んでいる市区町村の医療施設で乳幼児医療費助成が効きます。乳幼児医療費助成の年齢上限は市区町村によって違いますが、少なくとも4歳未満は全ての市区町村が対象です。

そのため、たとえ薬局がお手軽でも、小児科を受診した方が医療費が安く済むはずです。

もちろん、子供の病気は医療費の大小で判断すべきではありません。もし市販薬の方が安く済んだとしても、症状が悪化してしまったら結局受診が必要ですし、病気を長引かせると子供につらい思いをさせてしまいます。

日本の小児用医薬品の基準は甘い

市販薬を使うよりも、まず病院を受診した方が良い理由を理解できたとしても、「でも、年齢制限で規制されてるわけじゃないし……。」と思っているママもいるでしょう。

実は、日本の小児用医薬品、とくにOTC小児用かぜ薬の年齢基準は、他国に比べて比較的甘く設定されています。

調査・検討対象 薬害オンブズパースン会議 Medwatcher Japan

調査・検討対象 | 薬害オンブズパースン会議 Medwatcher Japan

薬の成分や量は各国で異なるとは思いますが、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど諸外国では、2歳未満どころか6歳未満でも全面的に子供に市販薬を使うことができません。

また、日本でも「医師の診療を優先」「やむを得ない場合のみ」という市販薬を使うための前提が軽視されている風潮があります。つまり、子供に対する日本の市販薬の考え方は、世界基準ではないということです。

子供の市販薬は何歳から使うべき?

子供は、さっきまで元気に遊んでいたと思ったら、急に高熱を出して体調を崩すことがあります。また、高熱を出して苦しそうにしていると思ったら、寝ないでおもちゃで遊んでいたりします。

子供が元気と病気をコロコロ繰り返す姿を見ていると、ママは「割と大丈夫なんじゃない?」と思ってしまうかもしれません。

でも、子供は大人が小さくなった人間ではありません。病気の症状の感じ方は大人と違うことを認識して、小児医療の専門家に診てもらうのが正式な対応です。

また、子供は元気と病気の振り幅がとても大きいため、病気による対応を誤ると重症化する可能性もあります。反対に、重い病気でも早急な対応によって、2-3日後には元気に回復することもあります。

子供の病気は親の意識が大切です。市販薬は3-4歳、可能であれば5-6歳ごろまではあまり使わないようにし、ママはそれまでに子供の身体の特徴や基本的な医療知識を身に付け、健やかな成長の助けになることをおすすめします。

子供が発熱をした場合、発熱の程度の見極めに関しては以下を参考にしてください。


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