引き起こし反射が必要な理由は?出現・消失時期と確認方法

投稿日:2019年1月7日 更新日:

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

赤ちゃんに出現する引き起こし反射

赤ちゃんには、生きるためにさまざまな反射行動が備わっています。赤ちゃんにとって大切な反射は、大きく「原始反射」と「姿勢反射」に分けられます。

原始反射とは
脊髄、脳幹に反射中枢をもち、ある刺激に対して中枢神経系を経由して起こる反射行動のこと。原始反射の多くは、胎児のときから備わっているが、神経機構の発達に伴って徐々に消失する。

姿勢反射とは
姿勢や平衡を維持するために、乳児の成長に伴って発現する反射行動のこと。神経中枢による筋緊張反射(原始反射)と姿勢や平衡を維持する反射に分けられる。

今回ご紹介するのは、原始反射の「引き起こし反射」です。

赤ちゃんに必要な引き起こし反射とは、どのような反射なのでしょうか。また、出現時期や消失時期はいつなのでしょうか。

引き起こし反射の確認方法、出現しない場合の原因と合わせてお話したいと思います。

引き起こし反射とは

引き起こし反射(traction response)とは、仰向けに寝かせた赤ちゃんの両腕を持ってゆっくり引き起こすと、自分から肘など四肢を屈曲させ、頭を持ち上げて起き上がろうとする反射行動のことです。「引き起こし反応」とも言います。

引き起こし反射にはいくつかの段階があり、わかりやすいものは生後3-4か月を過ぎて首がすわってきたときです。首がすわると、両腕を持って身体を引き起こしたときに、頭と首が身体と平行になってついてきます。

この段階で、引き起こし反射は少しずつ消失し、筋肉を使った随意運動が始まっています。

引き起こし反射の段階
生後1-2か月:頭部は後ろに反れ、腕が伸びたまま起き上がる
生後3-4か月:頭と首は体幹と平行し、手足が屈曲して起き上がる
生後5-6か月:首が体幹と平行し、肘を曲げて引き起こしに協力する
生後7-8か月:首が前屈し、肘を曲げ、足を伸ばして起き上がる

引き起こしの出現理由

引き起こし反射は、首や頭など守るためにとられる防衛反応として起こります。

成長に伴って、相応の筋力の発達があることで、首は身体に対して屈曲し、腕は掴んだものを引き寄せるように曲がるようになります。

引き起こし反射の出現時期・消失時期

引き起こし反射はいつから?

引き起こし反射の出現時期は、在胎28週ごろです。

引き起こし反射はいつまで?

引き起こし反射の消失時期は、生後2-5か月ごろです。前述した通り段階を経て少しずつ消失し、頭や首を守るための随意運動に変わっていきます。

引き起こし反射の段階
生後1-2か月:頭部は後ろに反れ、腕が伸びたまま起き上がる
生後3-4か月:頭と首は体幹と平行し、手足が屈曲して起き上がる
生後5-6か月:首が体幹と平行し、肘を曲げて引き起こしに協力する
生後7-8か月:首が前屈し、肘を曲げ、足を伸ばして起き上がる

引き起こし反射が消失しない場合の異常

引き起こし反射は、生後1-2か月で消失しはじめ、同時に首がすわりはじめます。そのため、引き起こし反射が消失しないということは、首すわりが見られないということです。

生後6か月を過ぎても首すわりが見られない場合は、引き起こし反射が消失していないことが考えられ、脳の障害や中枢神経系の異常、筋緊張低下を疑います。

引き起こし反射の消失、首のすわり具合には個人差がありますが、首がすわっているかどうかは、今後のすべての運動機能に影響を及ぼします。

とは言え、家庭で引き起こし反射を確認するのは危険なため、専門家の判断に任せて、気になる場合は早めに小児科を受診してください。

  • この記事を書いた人
アバター

まーさ

保育士資格、幼稚園教諭免許(一種)を取得後、保育園・幼稚園・支援センターを複数回経験して、もうすぐ業界歴20年です。 仕事と2人の子育てをこなしつつ、勉強をしつつ、ゆっくり情報を発信しています。

Copyright© 育児ログ , 2019 All Rights Reserved.