子供が暴れる…入れたらうんちした…高熱時の座薬の入れ方とコツ

座薬を入れる方法

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子供に座薬を入れたいけど暴れて入らない

赤ちゃんから子供にかけて、座薬を入れるシチュエーションは何度かあります。

もちろん普段からおむつを替えたり、トイレでうんち後のおしりを拭いているママにとって、座薬を入れるくらいへっちゃらだと思います。

子供のうんちを触ろうが、肛門を触ろうが何とも思いません。自分のを触る方がよっぽど嫌です。顔の前でおならをされようが、おしっこ漏らして顔にかかろうが……まぁない方がいいな……。

そんな何でもありのママでも、子供に座薬を入れるのは割と苦労します。座薬を入れるのが嫌なわけではなく、慣れない作業のためなかなか上手く入りません。

子供は熱を出して苦しそうな割に、座薬を入れようとすると激しく暴れるため、座薬のピンポイント爆撃がズレてしまいます。

しかも、せっかく苦労して座薬を入れたのに、にょんっ!と出てくる始末……。また、座薬を入れた後に限ってうんちが出る始末……。こんな時どうすれば良いでしょう。

今回は、暴れる赤ちゃんや子供に座薬を上手く入れる方法とコツ、また入れた座薬が出てきたときの対処法についてお話したいと思います。

座薬(坐薬)とは?特徴や効果は

座薬とは、肛門から挿入する頓用薬(とんようやく)のことで、薬の種類によって解熱や痙攣抑制、吐き気止めなどの効果があります。本来は「坐薬」と書きますが、常用漢字ではないため一般的に座薬の文字が使われます。

座薬の特徴と効果

肛門に座薬を入れるとカプセルが腸で溶けて、薬成分が直接腸に吸収されるため、飲み薬に比べて吸収率が高く、利き目が早いことが特徴です。ただし、座薬は頓用薬なので、一定以上の症状が確認できなければ使うことはできません。

たとえば解熱用の座薬の場合は、一般的に38.5度以上の高熱があり、ぐずりがひどく、水分も十分に摂れない場合に使うものですし、痙攣抑制用の座薬は、その子が痙攣を起こしやすい熱(一般的には37.5度)を出した際に予防のために使います。

子供の症状には個人差があるため、医師はその子の平熱や病気の種類、病状などを基に「1回目は38度以上のときに頓用して、2回目は6時間以上あけて使ってください。」など細かく指示を出します。

この指示はとても重要なので、理解できるまでしっかりと医師に確認してください。

もちろん、大人用の座薬を個人的な判断で赤ちゃんや子供に使うのは危険なので、必ずその子のために医師から処方された座薬を用法用量などの指示を守って使うようにしましょう。

ちなみに、ほとんどの座薬が一時的に症状を緩和するために使われる薬で、病気が治るわけではありません。頓用薬・頓服薬については以下を参考にしてください。

座薬の使い方・使う条件

前述した通り、一般的に解熱目的で座薬を使う目安は38.5度以上の高熱があり、ぐずりがひどく、水分が十分に摂れない場合です。

では、その状態であれば何歳でも座薬を使って良い……というわけではありません。座薬を使う年齢は、生後6か月を過ぎが推奨されています。

もし、生後6か月未満の赤ちゃんが38.5度以上の高熱を出した場合は、座薬云々ではなくすぐに病院に連れて行ってください。

また、赤ちゃんが生後6か月未満であっても高熱を繰り返す癖があれば、医師から特定の条件において「座薬を使用してください。」と言われる場合があります。

当たり前ですが、その場合は医師の指示に従い、用法用量を守って座薬を使うようにしましょう。

坐薬が入らない3つの原因

では、実際に子供に座薬を入れるシーンで、「座薬が入らない!」と感じる原因は何でしょうか。

原因1.子供が暴れて狙いが定まらない

仮に座薬が解熱剤だとすれば、子供が暴れるということは、ある程度元気があるということなので、そもそも座薬を使う必要がないかもしれません。

ぐったりしていても、座薬を入れるときだけ力を振り絞って抵抗する赤ちゃんは、可哀想ですが押さえつけて入れるしかありません。

原因2.肛門に力が入っていて入らない

肛門に力が入っていて座薬が入らない場合は、子供の気を紛らわせて一気に入れてください。もし言葉が通じる年齢の子供なら、深呼吸で息を吐いたときに力が抜けるため、そのタイミングで一気に入れます。

原因3.座薬がふにゃふにゃして入らない

座薬はとても溶けやすく、常温で保管するとカプセルが柔らかくなります。カプセルが柔らかくなると、肛門に入れにくくなるため、普段は冷蔵庫に入れて保管しておきましょう。

もし、冷蔵庫での保管を忘れていて今すぐ座薬を使いたい場合は、一度氷水を通してから使ってみてください。

座薬の上手な入れ方とコツ

座薬の上手な入れ方は、コツがわかればとくに難しくはありません。勢いが重要です。

座薬の入れ方1.座薬はうんちの後で

座薬は、子供がうんちをした後に入れましょう。座薬は肛門を刺激するため、せっかく入れても少ししてうんちといっしょに出てしまうかもしれません。便秘の場合は、とくに気にせずに入れましょう。

座薬の入れ方2.きれいに手を洗う

まず、おしり拭きでサッとおしりを拭いてください。たとえうんちがついていても、子供の肛門は汚くありません(そういう気持ちで)。

ただし、ママの手が汚いのは問題です。座薬は子供のおしりに入れるもの、つまり直接内臓に入れるものなので、ママは必ず手を洗って清潔にしてください。

座薬の入れ方3.座薬の滑りを良くする

子供のおしりに力が入って座薬が入らない場合は、座薬の滑りを良くする必要があります。ベビーオイル(オリーブオイルなどでも可)をママの指、座薬の尖った先端部と子供の肛門に塗ります。

座薬の入れ方4.仰向けに寝かせるか四つん這い

赤ちゃんの場合は、おむつを換えるついでに座薬を入れた方が違和感がないでしょう。コミュニケーションが取れる子供の場合は、四つん這いか仰向け、どちらでもやりやすい方で良いです。

その際、座薬を持っていない方の手で両足をしっかり持って、子供が動かないようにしてください。

座薬の入れ方5.座薬を一気に入れる

利き手の親指、人さし指、中指で座薬の後ろ部分を摘んで持ち、先端を肛門の入り口に静かにあてます。座薬が少し肛門に入ったら、「おりゃっ!」と素早く一気に座薬を挿し込み、中指か人差し指で奥まで押し込みます。

指を押しこむのは第1関節まで深めに……肛門から指を抜いたら、そのまま指かウェットティッシュなどで肛門を抑え、座薬がにょんっ!と出ないようにします。

座薬の入れ方6.肛門が閉じるまで確認

座薬が溶け出して馴染むまでは、おしりに違和感があります。子供の肛門がしっかりと閉じ、少し時間が経ったらおむつやパンツを履かせてあげましょう。

座薬が出たときの対処法

せっかく子供のおしりに座薬を入れたのに、にょんっ(にゅるんでも良いですが)と出てきたら、まずはその座薬の状態を確認してください。子供の体温にもよりますが、5分以上体内にあった座薬は、半分ほど溶けているはずです。

対処法1.形が残っている場合

もし5分以内に座薬が肛門から出てきて形がほぼ残っていた場合は、出てきた座薬をもう一度子供のおしりに入れてください。

座薬を入れなおす場合は、新しい座薬は使わないでください。新しい座薬を使うと、子供が薬の成分を過剰に吸収する可能性があります。

対処法2.半分ほど溶けている場合

もし座薬が半分ほど溶けている場合は、座薬の成分は腸に吸収されているので、入れなおす必要はありません。

ただし、熱が下がらず高熱のせいで子供がぐったりしているようなら、最低2時間あけてもう一度座薬を入れましょう(解熱剤の場合)。

対処法3.うんちが出た場合

また、5分以内にうんちが出てしまったら……全く同じです。座薬が半分溶けていれば入れなくてもOK!ほぼ残っていたらうんちから出して、座薬を入れ直します……。まぁそんな感じです。

子供が便秘だからといって、わざわざ浣腸をしてうんちを出してから座薬を入れる必要はありませんが、できればうんち後に座薬を入れる方が確実ですね。

高熱で座薬を使う際の注意点

おそらく、赤ちゃんや子供に座薬を使うのは、高熱が出た場合が多いでしょう。ただし前述しましたが、子供の熱が高いからといって、すぐに座薬を入れなければいけないわけではありません。

注意点1.寒気を感じている場合

もし子供が寒気を感じている場合は、ウイルスに対抗するために身体の体温をあげようとしています。たとえ38度以上の熱があっても寒気を感じるということは、さらに熱が上がる可能性があります。

そのため、座薬を使って熱を下げてしまうと病気には逆効果になるため、子供が寒気を感じている場合は、素直に重ね着をさせて、身体を温めてあげましょう。

注意点2.暑がっている場合

もし子供の熱が上がり、顔が真っ赤で汗をかいて暑がっている場合は、汗を拭いて薄着をさせるなどの調整が必要になります。

熱が高くても子供が元気であれば、無理に熱を下げる必要はないのですが、一般的に38.5度以上の高熱があり、ぐずりがひどく、水分も十分に摂れない場合は、座薬を入れましょう。

また、インフルエンザなど発熱原因によっては、座薬を使ってはいけない病気もあります。

そのため、子供が高熱を出したからといって、市販の座薬を使うのは控えた方が良いと思います。子供が発熱をしたら、基本的はまず病院で診察を受け、処方してもらった座薬を医師の指示に従って使うようにしてください。


参考|痔の治療なら 東京青山 平田肛門科医院 | 痔の薬の使い方
参考|愛育病院:小児の発熱・座薬の使用について〔医療情報〕