押さえる場所・冷やす場所は?子供の鼻血の正しい止め方

突然鼻血が出た男の子

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その鼻血の止め方間違ってます…

赤ちゃんや子供が突然鼻血を出す原因はいろいろありますが、病気や骨折以外であれば心配する必要はありません。そのため、まずはママ自身が冷静になり、鼻血が出た原因を探る必要があります。

では、実際に赤ちゃんや子供が鼻血が出したら、どう対処すれば良いのでしょうか。

まさか、「上を向いて、鼻の上の鼻骨を摘んで、首の裏をトントンと叩く……。」「ひねったティッシュを鼻に詰める……。」なんて対処をしているママはいませんよね?

テレビやマンガでよく見かけるこの鼻血の止め方はすべて間違っています。子供の鼻血は正しい方法でなるべく早く止めてあげましょう。

今回は、赤ちゃんや子供が鼻血を出したときの正しい止め方、鼻血を止めた後の対処法についてお話したいと思います。

正しい鼻血の止め方

赤ちゃん・子供がどのような原因で鼻血を出しても、まずは止血を試みることが大切です。

鼻血の止め方1.仰向けにしない

子供が鼻血を出したらイスなどに座らせ、赤ちゃんの鼻血の場合は縦抱きをします。姿勢は仰向けでもうつ伏せでもなく、身体をまっすぐにして少しだけ前に傾けます。

仰向けに寝かせたり、上を向かせると、鼻血を飲み込んだり、鼻血が気道に入ることがあるため、顔は少しだけ下を向かせてください。子供は、血を飲み込むと嘔吐をする可能性もあります。縦抱きだと服は汚れますが仕方ないですね。

鼻血の止め方2.止血する場所

鼻血は、小鼻を親指と人差し指でつまんで圧迫止血します。鼻骨部分(鼻の上の方)をつまんで圧迫しても鼻血は止まりません。

キーゼルバッハ部位の毛細血管が傷ついて出る鼻血は5-10分、長くても15分その姿勢でいれば止まります。もしそれ以上鼻血が止まらない場合、子供が鼻を痛がる場合はすぐ病院に行きましょう。

キーゼルバッハ部位とは、副鼻腔を分ける鼻の境にある鼻中隔(びちゅうかく)の壁の一部です。キーゼルバッハ部位が何度も傷付いて鼻血を繰り返すと、鼻血が出やすい体質になることもあります。

鼻血の止め方3.ティッシュを詰めない

赤ちゃん・子供の鼻血を止めるためにティッシュを鼻の中に詰める行為は、垂れてくる鼻血を受け止める効果はありますが、直接的な止血効果はありません。

鼻の中にティッシュを詰めると抜いたときに粘膜が剥がれて、また鼻血が出る恐れがあります。そのため、焦ってティッシュを鼻の中に詰めないようにしましょう。

鼻血の止め方4.首の後ろを叩かない

鼻血が出ると上を向いて、鼻の上の鼻骨を摘んで首の裏をトントン叩く……とイメージをする人もいますが、首の裏をトントン叩くと、刺激で鼻血が止まりにくくなる場合があります。

前述した通り、子供をまっすぐに座らせて(赤ちゃんは縦抱き)少しだけ下を向かせ、小鼻をつまんでしばらく待機です。

鼻血の止め方5.鼻の根元を氷などで冷やす

子供の鼻を押さえる際は、もう1つの手で氷嚢や冷たい水で濡らしたタオルなどを使って鼻の根本も冷やしましょう。鼻の根元を冷やすと、血管が収縮して止血が早まります。

首の後ろを冷やす行為は体温を下げる効果はありますが、鼻血を止める効果はありません。

鼻血の止め方6.子供の興奮を抑える

赤ちゃん・子供の鼻血を止めるためにママが小鼻を押さえると、嫌がって余計に泣いてしまう可能性があります。

その場合は仕方がないので、まずは縦抱きをしてあやすなど泣き止むまで待ちましょう。重大な原因でなければ、鼻血はそのうち止まります。

すくすく子育ての母指圧迫止血法

さて、赤ちゃんや小さな子供は、ママが必死で鼻血を止めようとしているにもかかわらず、暴れる可能性があります。

もちろん、彼らは普段と違うママの態度や身体が自由にならないことに不快感を感じます。また、小鼻をつまんで圧迫止血されるため、息苦しくてストレスを感じます。

一般的な鼻血の止め方は、小鼻の両側をはさむ方法ですが、小鼻は必ずしも両側から挟む必要はありません。そこで、子供が息苦しくないようにと、鶴谷病院耳鼻咽喉科の安岡義人部長が考案したのが「母指圧迫止血法(ぼしあっぱくしけつほう)」です。

まず、ティッシュなどで血を受けながら、片方の小鼻を親指で押さえて、残りの4本の指で下あごに添えて、あごをはさみます。
はさむことで、手を安定されられます。片方の鼻から息が出来るので、苦しくないですね。

すくすく子育て_母指圧迫止血法

引用|子どもの鼻血をしっかりとラクに止める方法を紹介! | 子育てに役立つ情報満載【すくコム】 | NHKエデュケーショナル

この写真では少しわかりにくいですが、親指で鼻血が出た左側の小鼻を押さえています。残り4本の指は子供の顎を押さえるために使います。

鼻血の止血後の対処

子供の鼻血を止めた後も、いくつか気をつけて対処することがあります。

止血後の対処1.子供を落ち着かせる

血を見ることに慣れていない子供は、止血後も鼻血が出たことで興奮したり、泣き続けることがあります。興奮すると血圧が上がり新たな鼻血の原因になります。

ママの焦りは子供に伝わるため、冷静に子供を落ち着かせましょう。たまに、ドキッとするくらい鼻血が出る子もいる(以前にぶつけて溜まっていた血が出るなど)ので、常に心の準備はしておいてください。

止血後の対処2.赤ちゃんが鼻を触らないように

鼻血が止まると鼻腔内(キーゼルバッハ部位など)にかさぶたができます。かさぶたは痒みや違和感を伴うため、赤ちゃんや子供が鼻ほじりをして、また鼻血が出るかもしれません。

かさぶたは1週間ほど残ることもあるため、子供にはしっかり言い聞かせ、赤ちゃんは注意深く見守ってください。念のため、爪は切っておいた方が良いでしょう。

止血後の対処3.お風呂は少し休憩

一度鼻粘膜が傷ついて鼻血がでると、しばらくは毛細血管が傷つきやすくなります。そのため、鼻血が出た日は体温が上がるお風呂は控えましょう。

おしりのかぶれが気になるなら、局部だけきれいに洗ってください。室温が高い場合や泣いて体温が上がる場合も、同じように鼻血は出やすいと思ってください。

止血後の対処4.貧血の確認をする

子供が鼻血を出した際に、貧血を起こすこともあります。貧血の症状はめまいやたちくらみ、息切れ、寒気、食欲不振、顔色が悪くなるなどです。

もし、子供に貧血の症状が見られたら、まずは鼻血が止まっていることを確認し、その後横にして安静にしてください。

貧血とは、血液中の赤血球が少ない状態です。赤血球が少なくなる原因は、単に鼻血だけではなく鉄分やビタミン不足、何らかの病気の可能性もあります。そのため、貧血を繰り返す子は血液検査を行って原因を明らかにしましょう。

止血後の対処5.1歳以下の子は病院へ

一般的に子供が鼻血を出しやすいとしても、初めて鼻血を出したときは何が潜んでいるかわかりません。とくに赤ちゃんが鼻血を出した後は、検査のために病院に連れて行ってください。

赤ちゃん・子供の鼻血の注意点と心構え

急に鼻血がたときの対処法

鼻血の出やすさ出にくさ以外に、鼻血の量も子供によって違います。鼻水に鼻血が混じっている程度の子もいれば、洗面器で受けるくらい大量に鼻血が出る子もいます。

ただし、大量の鼻血やしばらく止まらない鼻血は、動脈が傷ついている恐れもあるため、注意して観察してください。鼻血以外に鼻の痛み、鼻や顔の腫れ、発熱などの症状を伴っている場合も病気や骨折などの恐れがあるため、すぐに病院に連れて行きましょう。

その他にも、「咳き込んで口から血を吐いた!」→鼻血が気管に入って口から出た、「うんちに血が混じってる!」→飲み込んだ鼻血がうんちに混じっている、ということもあります。

とにかく、ママは焦らずに子供の鼻血の対処を行い、場合によっては病院に連れて行くことを忘れないようにしましょう。


参考|鼻血の止血方法|おかむら耳鼻咽喉科
参考|正しい鼻血の止め方・ティッシュではなく圧迫止血で [耳・鼻・喉の病気] All About