妊娠中に体重が増えない…食べられない…妊婦や胎児への影響は

投稿日:2017年5月13日 更新日:

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食べてるのに体重が増えない…

出産後に体型がガラッと変わってしまう女性は少なくありません。その原因の多くは、妊娠中に必要以上の脂肪がつくだけでなく、妊娠から出産後の育児中心の生活のせいで筋肉が落ちて代謝が下がってしてしまうからです。

もちろん妊娠・出産を通して本人と赤ちゃんが健康で、少しくらい体重が増えても気にしないのであれば良いとは思います(旦那さん含めて)。

一方、妊娠をしても体重が増えない妊婦もいます。「えー、良いなぁ。」とは思わないでください。妊娠中に体重が増えない妊婦は辛い思いをしています。体重が増えないことで出産に影響が出るのではないかと悩んでいます。

食べてもなかなか体重が増えない人もいますし、食べたいのに重いつわりのせいで満足に食事ができず、妊娠前よりも体重が落ちてしまう妊婦もいます。

そして、実際に、体重が増えないことが原因で妊婦や胎児に影響を及ぼす可能性もあります。

そこで今回は、妊娠中に満足に食事ができない、体重が増えないことで起こる影響についてお話したいと思います。

妊婦の増加体重の内訳と理想体重

おさらいになりますが、妊婦が出産前までに増加する体重の内訳と理想体重の計算方法は以下の通りです。

妊婦の増加体重内訳

・赤ちゃんの重さ|3kg
・胎盤と羊水の重さ|1kg
・母体必須体重増加分
  血液などの水分の重さ|1-2kg
  必要な脂肪の重さ|1-2kg
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・余分な脂肪の重さ|2kg前後

身長に対して平均的な体重・体型の場合、妊娠前と出産直前の体重を比べて、およそ7kg前後増えていることが理想的な増加体重です。

妊婦の理想体重

妊婦の理想体重は「BMI」で算出します。仮に身長が156cm、体重が54kgの女性の場合、以下の計算式に当てはめてBMIが22.2の標準体型になります。

BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}

・BMI18未満(痩せ気味体型) 10-12kgの体重増加
・BMI18-24未満(標準体型) 7-10kg程度の体重増加
・BMI24以上(太り気味体型)5-7kgの体重増加(体重制限指導もある)

妊娠高血圧症候群|日産婦誌58巻5号|日本産婦人科学会

もし、BMI18未満の痩せ気味体型の妊婦は、10-12kgほど体重増加する調整が望ましいでしょう。

妊婦の体重が増えない原因

妊婦の体重が増えない原因は、主に体質、つわり、病気が考えられます。また、妊娠前に行っていた極端なダイエットや妊娠中のストレスが体重減少に影響する可能性もあります。

体質

元々体重が増えにくい体質の人は、妊婦になっても体重が増えない場合があります。ただし、体質で体重が増えない人でも、妊娠によって体重が減ったり、赤ちゃん分を差し引いて体重が変わらないということは考えにくいでしょう。

重いつわり

つわりが重い妊婦は、十分な食事ができずに体重が増えない場合があります。

脱水症状を起こしたり、体重が5%以上減少するなどの「重症妊娠悪阻(じゅうしょうにんしんおそ)」の場合は、食事の指導、精神療法、脱水症状の改善、点滴や薬物治療などを必要とし、場合によって入院措置が取られる場合もあります。

何らかの病気

胃潰瘍などの胃腸の病気、糖尿病などの糖代謝異常、甲状腺ホルモンが過剰に作られるバセドウ病、悪性の腫瘍がある場合も、妊婦の体重が増えない、減ってしまう原因になります。

元々肥満体型

元々体脂肪率が高く、平均より大幅に体重が重い人は、妊娠中に健康的な生活習慣を送ることによって適度に体重が落ちることもあるでしょう。肥満体型の人が自然に体重減少するのでは、悪いことではありません。

妊娠中に体重が増えないときの影響

妊婦の体重が増えすぎるとデメリットがあるなら、体重が増えない方が良いかな……というわけではないですね。

体重が増えない体力が落ちる

もし妊婦の体重が増えなくても、すぐに胎児に影響が出るわけではありません。胎児に必要な栄養や血液などは、妊婦の普段の脂肪や血液が優先的に使われるためです。

ただし、妊婦に必要な脂肪や血液が使われるため、体力が低下する可能性があり、難産の原因になる場合もあります。

体重が増えない貧血になる

妊娠に必要な血液は、臍帯(へその緒)から胎児に供給される血液だけではありません。妊娠16週ごろまでは、胎盤形成のために多くの血液が必要になるため、妊娠初期症状として貧血が現れることもあります。

体重が増えない低体重児の可能性

もし妊婦が痩せ過ぎていると、胎児に栄養が供給されにくくなるだけでなく、胎児発育不全(FGR)を起こし、未熟児や低体重児が産まれる可能性もあります。

体重が増えないときも胎児の成長が大切

妊婦は体重が増えすぎても、痩せ過ぎても(増えなくても)いけないのですが、どちらかというと体重の増えすぎに注意した方が良いでしょう。

妊婦の体重が増え過ぎると母子ともにさまざまな病気の可能性が出ますが、体重が増えなくても余程でない限りは胎児が栄養失調を起こしたり、発育不全になることはないためです(妊婦の食生活や環境によります)。

大切なことは、妊婦の体重が平均的に増えていることよりも、胎児が順調に成長して体重が増えているかを確認することです。胎児の体重は、胎児発育曲線によって定期的に観察されています。

もちろん、妊婦健診に通っていれば、胎児の発育が悪い場合は医師から指摘がありますし、必要に応じて適切な指導があると思います。

そのため、体重が増えない体質の妊婦が気にしすぎて、体重を増やそうと無理に食べてしまうと過剰摂取で血圧が上がったり、妊娠後半に一気に体重が増えて体調を崩す可能性もあります。

妊婦の体重は妊娠後半に増えていくものなので、食事量を極端に増やすより、栄養バランスが良い食事習慣を心がけましょう。

子育ては科学的に学ぶ時代

子育ては日々変化しています。今日OKな子育てが、明日はNGになるかもしれません。

「なんで泣き止んでくれないの?」「わたしの言うこと聞いてよ!」「もっとしっかり食べてほしいのに……。」こんな悩みを解決する子育てはできてますか?

今もっとも正しい方法は、脳科学や心理学的を使った子育てです。赤ちゃんや子供の心を理解できれば、子育てがもっと楽しくなります。

まーさ
わたしも保育士として、年10回は発達心理学、栄養学、衛生管理学などの研修を受けます。

保育士が心理学を学ぶのは当たり前。幼児教育に力を入れる園ほど研修は多いです。子供の気持ちを知りたいママは、以下から資料を取り寄せてみてください。

子供の気持ちを理解できるようになって、乳幼児教育アドバイザーという第二の人生を始めてもいいですね。

昔からの子育てには正しい方法もありますが、ママが辛いだけの方法もあります。「うちの子かわいい!」がずっと続くよう、楽しい子育てをしてください。

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まーさ

保育士資格、幼稚園教諭免許(一種)を取得後、保育園・幼稚園・支援センターを複数回経験して、もうすぐ業界歴20年です。 仕事と2人の子育てをこなしつつ、勉強をしつつ、ゆっくり情報を発信しています。

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