赤ちゃんがこぶししゃぶりをする理由は?いつまで続く?

育児・教育

赤ちゃんがこぶししゃぶりをする理由は?いつまで続く?

投稿日:2019年3月23日 更新日:

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こぶしごと口の中に入れる赤ちゃん…

新生児期に手足を左右にバタバタさせていた赤ちゃんは、生後2か月ごろから手をじっと見つめたり、目の前で振ったりなどをしはじめます。これは、赤ちゃんが自分の手の存在に気付き、手の動きを確認する「ハンドリガード」という行為です。

そして、次に指をくわえて、手の形や感触を確かめる「指しゃぶり」をするようになります(うちは2人ともしゃぶらなかった)。

さて、この赤ちゃんの指しゃぶりの時期に、指だけじゃなく、握ったこぶしごとしゃぶる子がいます。

初めは手の甲をちょっとくわえてハムハムとするだけなのですが、そのうちこぶしを口の中に突っ込もうとします。しかも、こぶしを口の中に突っ込みすぎて苦しくなったのか、うーとうなって泣き出してしまいます。

赤ちゃんがこぶしを口の中に無理やり入れようとする理由はなんでしょうか。何かにストレスを感じているのでしょうか。

今回は、赤ちゃんがこぶししゃぶりをする理由についてお話したいと思います。

こぶししゃぶり(拳しゃぶり)とは

こぶししゃぶりとは、赤ちゃんが握った手を口の中に入れたり、口の中に入れた手をしゃぶる乳児期特有の行動のことです。

すべての赤ちゃんが、こぶししゃぶりをするわけではありません。指しゃぶりしかしない子もいれば、こぶししゃぶりや指しゃぶりをしないで、おもちゃをしゃぶる子もいます。

こぶししゃぶりはいつからいつまで?

赤ちゃんがこぶししゃぶりを始める時期は生後1か月を過ぎたころ、やめる時期は生後2-6か月ごろです。ただし、やめる時期は個人差があり、1歳を超えてもこぶしゃぶりをやめない赤ちゃんもいます。

赤ちゃんがこぶししゃぶりをやめるのは、おもちゃを握って遊ぶことが増えたから、ハイハイなどで手を使うことが増えたから、他に興味対象が増えたからなど、徐々にこぶしを口の中に入れる必要性がなくなっていきます。

こぶししゃぶりが発現する順番は?

赤ちゃんのこぶししゃぶりは、ハンドリガードの過程で見られるものです。以下は一般的な発現の順番ですが、この順番通りに発現しない子もいます。

赤ちゃんの手を使った認知行動の流れ

手をバタバタさせる

握った手をじっと見たり、動きを見ている

握った手を口の中に入れる(こぶししゃぶり)

手を開いて指をしゃぶる(指しゃぶり)

手で掴んだものを口の中に入れる

指しゃぶりとこぶししゃぶりの違い

赤ちゃんの指しゃぶりとこぶししゃぶりに、大きな意味の違いはありません。

ただ、一般的に指しゃぶりよりもこぶししゃぶりの方が早く見られるのは、産まれたばかりの赤ちゃんほど、手を開いているよりも握っている方が自然だからです。

手を開くためには総指伸筋(そうししんきん=指を伸ばす筋肉)と背側骨間筋(はいそくこつかんきん=指を拡げる筋肉)など、外転筋の発達が必要ですが、新生児は内転筋の方が強いため手を握った状態が普通です。

手を開く外転筋は徐々に発達して、生後2か月を過ぎると自分の意思で手を開いたり閉じたりできるようになり、徐々に物を掴んだり、ハンドリガードを行うようになります。

また、手全体よりも指1-2本をしゃぶる方が、こまかい操作が必要なため高度だという理由も考えられます。

つまり、赤ちゃんがこぶししゃぶりをしたときに、うえっとなったり、間違えて顔に手をぶつけたりするのは、まだ手の扱い方に慣れていないためです。

もちろん、手の扱いに慣れ、手指が上手に動かせるようになってからも、こぶししゃぶりの方が好きな赤ちゃんは、こぶししゃぶりをやめません。

こぶししゃぶりする理由

赤ちゃんがこぶししゃぶりをする理由は、指しゃぶりをする理由と同じです。

赤ちゃんが指しゃぶりをする理由
・自分の身体を確認しているから
・お腹が空いたから
・不安でストレスを感じるから
・眠るために落ち着きたいから
・歯がかゆいから

自分の身体を確認しているから

赤ちゃんは、認知行動の1つとして自分の身体の一部分を口の中の感覚で確かめています。こぶし、手の指、足の指など一通り試したら、後はしゃぶり続けるのは好みの問題です。

空腹感を代替しようとするから

赤ちゃんには、「口唇探索反射」「補足反射」「吸啜反射」などの哺乳反射があります。赤ちゃんは、哺乳反射でおっぱいを吸う経験を重ねることで、乳首を吸う感覚を身に着け、何かを吸う行為がお腹を満たすことだと学習します。

そのため、お腹が空いたときにこぶしをしゃぶることで空腹感を代替しようとしたり、こぶししゃぶりによって空腹を表現するようになります。こちらも、赤ちゃんが指を選ぶかこぶしを選ぶかは好みの問題です。

不安やストレスを解消したいから

赤ちゃんはおっぱいを吸うことで、ママに触れてスキンシップを取り、満足感を得るようになります。おっぱいを吸う行為は、赤ちゃんに安心感を与えます。

そのため、赤ちゃんが不安やストレスを感じると、擬似的に安心感を得ようとしてこぶしをしゃぶっていると考えられます。これを「スージング(soothing)効果」と言います。

眠るために落ち着きたいから

赤ちゃんは、不安やストレスを感じると、眠くてもなかなか眠れないことがあります。赤ちゃんは、「眠い」という感覚から、寝る行為につなげることはまだ難しく、それが余計にストレスになってしまいます。

そのため、赤ちゃんはママの授乳によって安心感を得て眠りにつなげているのですが、安心感を得るための代替行為として、こぶししゃぶりを行います。

赤ちゃんのこぶししゃぶりの注意点

赤ちゃんのこぶししゃぶりは、乳児のうちはとくにやめさせる必要はありません。ただし、注意しなければいけないことがあります。

肌のかぶれ

こぶししゃぶりをすると、指しゃぶりよりもよだれが広範囲につきます。また、寝転がったままこぶしをしゃぶるため、顔周辺がよだれまみれでベタベタになります。

これを放置してしまうと、肌がかぶれたり、赤くなるため、定期的に拭き取ってあげる必要があります。拭き取る際は、乾いたガーゼよりもウエットティッシュで優しく拭き取ってあげた方が良いでしょう。

おすすめは、水99.9%の厚手タイプです。うちでは赤ちゃん・子供関係なく、一番使いやすいウェットティッシュとして重宝しています。トイレに流したい場合は下がおすすめです。

肌の乾燥

赤ちゃんの肌をよだれまみれで放置すると、そのうち乾燥しますが、水分が蒸発する際に余計に肌から水分を奪ってしまいます。とくに、赤ちゃんは生後2か月以降に皮脂分泌が減少するため、より肌が乾燥しやすくなり、乾燥性湿疹などが出る場合があります。

そのため、ウェットティッシュで赤ちゃんの顔周辺や手を拭いた後は、ベビーローションでこまめに保湿するようにしましょう。

こぶししゃぶりはいつやめさせる?

赤ちゃんが行うこぶししゃぶりは、初めて自分の身体を認知する大切な行動の1つです。そのため、こぶししゃぶりを無理やりやめさせる必要はありません。

こぶしを口の中に突っ込んで、うえっとなったとしても、それも学習行動だと認識してください。

また、こぶしを口の中に入れて窒息しないか心配になるママもいると思いますが、赤ちゃんは鼻呼吸をしているため、心配する必要はありません。赤ちゃんがうなっている場合は、声掛けなどをして口の中から手を出してあげれば良いでしょう。

もし、赤ちゃんがハイハイなどをはじめてもこぶししゃぶりをしている場合は、話しかけたり、いっしょにおもちゃで遊んだり、散歩にでかけたりなど、他に注意を向けさせる努力はしてみてください。

赤ちゃんの興味対象を広げてあげれば、こぶししゃぶりは徐々に見られなくなっていきます。


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