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妊娠報告の時期と順番はどうしよう…
妊娠が分かったら、周囲の人にいつ報告すれば良いのか悩みますよね。
妊娠報告は、2つの時期をよく聞きます。一つは妊娠12週目以降の初期流産の心配がなくなってから、もう一つは妊娠16週以降の安定期に入ってからです。
一般的には、妊娠12週目以降は関係が近い家族に報告して、妊娠16週以降は友達や会社関係者に報告するのが目安ですが、一律に分けて考えられるものではありません。
たとえば、体調が優れなかったり、つわりがひどくて仕事を早退したり、休んだりすることがあると、安定期前の妊娠報告も検討した方が良いかもしれません。
また、両親や旦那さんには、初期流産の心配があっても、それ以前に早めに伝えておいた方が良いと思います。
妊娠報告の順番は、まずはパートナーである旦那さん、次に両親、義両親、上司、職場の同僚、友達や親戚と続きますが、この順番も妊婦の体調や環境、関係性などによって変わる場合があります。
では、旦那さんや両親、会社、友達にはいつ、どのようなタイミングで妊娠報告をすれば良いのでしょうか。
旦那さんへの妊娠報告のタイミング
妊娠がわかったら、まず報告するのはパートナーである旦那さんです。もちろん、立場が旦那さんではなくても、妊娠のきっかけになった相手には最初に報告しますね。
「妊娠したかも……。」という予感が強くなるのは、ほとんどが自宅で行う妊娠検査薬で陽性反応が出た場合だと思います。
そのため、まずは妊娠検査薬で陽性反応が出たことを旦那さんに報告して、病院での妊娠検査にいっしょについてきてもらっても良いですね。
体調が優れない場合は結果を急ぐ必要はありませんが、肉体的にも、精神的にも、早めに病院で妊娠しているか確かめた方が良いでしょう。
また、旦那さんの中には妊娠報告が嬉しくて、すぐに周りに知らせたいと考える人もいるかもしれません。ただ、すべての妊娠が順調に進むわけではありません。
安定期に入るまでは安心できないことを理解してもらい、いつ誰に報告するのかを夫婦で話し合って決めてください。
ちなみにわたしは1度目が流産だったため、2度目は夫に言わずに妊娠検査薬を使い、病院に行って妊娠していることを確認してから報告しました。1度目を思い出して、何となく怖かったんです。
両親・義両親への妊娠報告のタイミング
両親・義両親に妊娠報告をする場合は、ほとんどの女性が先に自分の両親に報告をすると思います。
これは、自分の両親だから話しやすいというのもありますし、里帰り出産をしたい場合は、早めに実家に伝えて心構えをしてもらったり、近くの病院を予約しなければいけないためです。
報告のタイミングは、病院で妊娠が確定してから、または出産予定日がある程度決まってからが多いのではないかと思います。つまり、妊娠4-6週、または妊娠8-10週ごろです。
体調やつわりの状態によっては早めに里帰りをしたり、家事などの手伝いをお願いするなど、積極的に家族を頼るようにしましょう。
義両親への報告は関係性にもよりますが、トラブルにならないよう、それほど間を空けずに報告すると良いですね。
報告のタイミングは、出産予定日が確定したころです。出産予定日は、妊娠8-10週ごろの胎児の頭臀長(とうでんちょう)を測って予定するため、報告の目安もその時期になります。
妊娠報告は旦那さんから話してもらっても良いのですが、できるだけ自分の口から伝えていっしょに喜べると良いですね。
直属の上司への妊娠報告のタイミング
職場への妊娠報告は、一般的には妊娠16週以降の安定期に入ってからが良いとされています。
ただし、妊娠初期の体調不良やつわりが重く、仕事で迷惑をかけそうな場合は、直属の上司にだけは早めに報告しておくと、いざというときに休みやすいですし、会社に迷惑をかけることも減らせます。
とくに、立ち仕事や力仕事が多い仕事は、早めに報告をして、自分自身で体調管理をする必要があります。
ちなみに、労働基準法64条の3項には「使用者は、妊娠中の女性及び産後1年を経過しない女性(以下「妊産婦」という。)を、重量物を取り扱う業務、有害ガスを発散する場所における業務その他妊産婦の妊娠、出産、哺育等に有害な業務に就かせてはならない。」、また65条では「使用者は、妊娠中の女性が請求した場合においては、他の軽易な業務に転換させなければならない。」という定めがあります。
直属の上司への妊娠報告に基準はありません。そのため、自分の体調や職場環境・仕事内容に合わせて、妊娠4-12週を目安に報告することを検討しましょう。
友達への妊娠報告のタイミング
友達への妊娠報告は、安定期に入ってからです。報告の順番は、関係性によって決めましょう。
どれだけ仲がよい友達でも、安定期前は流産の危険があるため、妊娠報告は控えてください。万が一のことが起こった場合は自分もショックですが、仲の良い友達ほどショックを受けます。
また、友達が不妊で悩んでいる場合もあるため、伝え方も工夫が必要です。マタニティハイになって失礼な態度をとったり、空気の読めない発言はしないよう気をつけてください。
最近はSNSで妊娠報告をする人もいますが、見られ方によっては自慢と勘違いされて、トラブルの原因になることもあります。
(する必要はないのですが)エコー写真や妊娠経過などをSNSに投稿する場合は、投稿範囲を家族までに制限したり、別アカウントを作るなど工夫してください。
職場への妊娠報告のタイミング
先ほど話した通り、直属の上司以外の職場の同僚への報告は、安定期に入ってからが一般的です。
妊娠報告前に体調不良で仕事を休むことが多かった場合は、報告のときにあらためて仕事を休んだこと、安定期に入るまで報告できなかったことを合わせて謝っておくと、印象が悪くなりません。
とくに子供がいない男性は、安定期の時期だけでなく、安定期の存在さえ知らないこともあります。「安定期に入って落ち着いたため~~」などの枕詞を付けて、すこしでも理解を促してください。
また、役員や社長が近い立場の会社は、上司にお願いして直接報告しに行っても良いですね。また、そのころには産休や育休、産後の復帰について上司に伝えられると良いですね。
出産で産休や育休、退職をする前には仕事の引き継ぎがあり、時間がかかる場合もあります。そのため、会社への妊娠報告も比較的早い時期にする妊婦も多いようです。
早い時期に妊娠報告することで引き継ぎもスムーズに終わり、会社や同僚への負担を減らすことができます。また、休みがちなことや体調不良への配慮もしてもらいやすくなります。
妊娠報告は旦那さんの手助けが必要
妊娠報告は、とりあえず周りの人すべてに行うものでも、早いほど良いというものでもありません。
報告をする相手との関係性や自分の体調など、さまざまな環境や状況を考慮して、順番や時期を決めるようにしましょう。
とくに仕事をしている女性にとっては、適切なタイミングで妊娠報告をすることで仕事の配慮をしてもらえたり、体調不良にも理解してもらいやすくなります。
また、妊娠報告は自分の両親だけでなく、旦那さんの両親への報告も必要なため、人によってはデリケートな問題になる場合があります。
妊娠はとても嬉しいことですが、報告をするときには伝え方や態度、タイミングなども注意しましょう。
女性は、妊娠したばかりで気持ちが乱れたり、自分では意識はしていなくてもフワフワした気持ちになっているかもしれません。
そんなときは、旦那さんがうまくリードをして、妊娠報告の手助けをしてあげてください。