妊娠・出産

排卵痛・排卵出血とは?痛みの原因と症状を和らげる対処法

投稿日:2019年5月5日 更新日:

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

生理でもないのに出血や痛みが…

「生理中でもないのに、下腹部が痛い……。出血がある……。」そんな経験をしたことはありませんか。それは、「排卵痛(はいらんつう)」や「排卵出血(はいらんしゅっけつ)」かもしれません。

「生理痛なら知ってるけど、排卵痛って何?」
「排卵すると、出血も起きるの?」

排卵時の痛みや出血と無縁な人は、排卵痛や排卵出は聞き慣れない言葉なのだと思います。

排卵の時期は、痛みや出血の他にも様々なトラブルが起こります。これらの原因の多くは病気ではなく、女性なら誰にでも起こりうる生理現象です。

しかし、そうは言っても毎日快適に過ごせるに越したことはありません。

そこで今回は、排卵痛や排卵出血が起こる理由、排卵痛の症状を軽減するための対策についてご紹介します。

排卵日前後に現れる症状

生理期間中は、下腹部痛や体のだるさ、眠気など、多くの女性が生理中に何らかの症状や体調不良を経験します。

ところが、生理予定日までまだ日があるのに生理の時と同じような体の不調を感じることがあります。それは、排卵日の前後に起こります。

排卵日前後の体調不良も症状に個人差はありますが、主に下腹部痛や出血、倦怠感、眠気、むくみ、冷え、腰痛などの症状がでることが多く、ひどい場合は吐き気、めまいなどの症状に悩まされる人もいます。

排卵日前後に起こりがちな体調不良の症状と対策|ロート製薬

その原因の多くは女性ホルモンの変化によるものです。生理や排卵にはエストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンが大きく関わります。

生理の終わりごろから排卵にかけて、多く分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)と排卵後から次の生理までに多く分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)、この2つは排卵の時期を境に分泌量の多少が入れ替わります。

女性ホルモンと基礎体温、月経周期の関係

月経周期のメカニズム|女性ホルモンを知る|ホルモンケア推進プロジェクト

この急激なホルモンの変化は体に負担をかけ、その結果体調不良を引き起こします。また、痛みや出血に関しては、排卵の際に排出された卵子が卵巣を傷つけることによって起こるものです。

これらの症状を「排卵痛」「排卵出血」と呼びます。

排卵痛とは

排卵痛とは、排卵日前後に感じる下腹部の痛みのことを言います。

上に挙げた図のように生理周期を28日と考えると、大体生理開始日から14日後に排卵が起こるため、その前後で下腹部に痛みを感じたら排卵痛だと予想できます(生理周期には個人差がある)。

排卵痛で強い痛みを感じる人は6-7%ほどですが、弱い痛みを含めると痛みを感じる人は40%ほどいるというデータもあり、多くの女性が排卵痛に悩まされていることがわかります。

タイミング療法|札幌白石産科婦人科病院

排卵痛の原因

卵巣の中には、多数の卵胞(卵子を包む袋)があります。卵胞は周期ごとに数個ずつ大きくなり、その中で最終的に選ばれた卵胞(優勢卵胞)から卵子が飛び出します。

この優勢卵胞から卵子が飛び出す際に壁を破り、卵巣表面を傷つけるため、痛みを感じることがあります。

また、排卵痛の原因は卵子が卵巣を傷つけること以外にも、排卵日に卵巣が腫れることやホルモンバランスの影響、冷えなどが挙げられます。

わたしは昔から定期的に右の下腹部が痛むことがあり、ある日病院で診てもらったところ、排卵の時期に右の卵巣が腫れて痛んでいたことが分かりました。

排卵は左右の卵巣からひと月ごとに交互に行われます。そのため、排卵のあった卵巣が痛むのが一般的ですが、毎月交互に痛む人もいれば、わたしのように隔月で片側だけ痛む人もいます。中には下腹部全体が痛む人もいます。

痛む原因や場所、痛み方は人それぞれです。そのため、排卵日前後の下腹部痛を一様にくくって排卵痛と呼びます。

排卵痛を和らげる方法

排卵痛は生理現象なので、病気のように根治することはできませんが、対処するために薬を服用して痛みを軽減することはできます。

鎮痛剤を服用する

毎回痛みを感じるわけではない、痛みが強くないという人は、市販の鎮痛剤を服用して対処しましょう。生理痛の時と同じものでかまいません。

低用量ピルを服用する

毎月痛みがある、痛みが強くて市販の鎮痛剤では対応できないという人は、低用量ピルを服用しましょう。低用量ピルは市販はされていないので、婦人科を受診する必要があります。

避妊目的で服用する低用量ピルですが、その効能はホルモンコントロールにより排卵をストップさせることです。排卵がないため、排卵痛はなくなります。ただし、ピルには頭痛や吐き気などの副作用がありますし、妊娠を希望する人は使用できません。

漢方薬を服用する

漢方薬には鎮痛剤や低用量ピルのような即効性はありませんが、症状や体質にあった漢方薬を飲み続けることで体質改善が期待できます。

対処療法ではなく、根本的な体質改善を目指す人は病院で相談しましょう。もちろん、体質改善は一朝一夕ではないためて、根気よく飲み続けることが大事です。

排卵痛と生理痛の違い

排卵痛と生理痛は、どちらも下腹部に痛みを感じる点は同じですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

痛みの時期

分かりやすいものは、排卵痛と生理痛の痛みの時期です。周知の事実ですが、排卵と生理が同時に起こることはありません。それぞれ痛みがある時期は、排卵痛が排卵日前後3日ぐらい、生理痛は生理期間中です。

痛みの原因

排卵痛の原因は前述の通りですが、生理痛の原因は子宮の収縮によるものです。

排卵時期が近付くと、子宮内部では受精卵を受け止めるベッド(子宮内膜)の準備を始めます。ところが、受精できなかった場合は、子宮内膜は血液とともに排出されます。これが生理です。

この子宮内膜を体外に排出しやすくするために、子宮の収縮が起こります。もちろん、子宮の収縮が激しいと痛みも強くなります。

生理周期・期間や体の変化など、生理の仕組み|ソフィ

排卵出血とは

排卵の時期に痛みとともに少量の出血が起こることがあります。これを「排卵出血」と呼びます。排卵出血も排卵痛と同じく、基本的には心配のいらない症状です。

生理から2週間前後に起きる「排卵出血」の特徴と原因|livedoorNEWS

排卵出血の原因

排卵出血の原因は2つあります。

排卵で卵巣表面が傷つくことによる出血

こちらは前述した通り、優勢卵胞から卵子が飛び出す際に壁を破り、卵巣表面を傷つけるため痛みを感じるというものです。

ホルモンバランスの変化

子宮内膜はエストロゲン(卵胞ホルモン)によって厚くなりますが、排卵時期になるとエストロゲン(卵胞ホルモン)は減少します。

そのとき、厚くなった子宮内膜の一部が剥がれ落ちて、血とともに排出されます。排卵出血は大抵は1日、長くても3日程度で治まります。

排卵出血と着床出血の違い

排卵出血とよく間違えられる出血に「着床出血」があります。

着床とは、子宮腔内まで移動してきた受精卵が、子宮内膜に根をはることです。その着床の際に、子宮内膜が傷ついて起こる出血が着床出血です。

着床出血と排卵出血の違いは発生時期です。排卵出血は排卵日に起こりますが、着床出血は受精卵の着床時に発生するので、排卵日から7日-10日ほど後です。

具体的には、排卵出血は生理の開始日から約2週間後、着床出血はそれからさらに1週間後に起こります。

排卵痛・排卵出血以外の痛みや出血

排卵痛、排卵出血は生理現象なので、数日程度で治まるようであれば心配いりません。

しかし、痛みや出血が長く続いたり、普段よりも痛みが強い・出血量が多いなどの場合は、排卵痛、排卵出血以外の別の原因を疑いましょう。

疑われる症状は、「子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)」「卵巣出血(らんそうしゅっけつ)」「卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)」などがあります。

子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)

子宮内膜症とは、子宮内膜が骨盤の腹膜や卵巣などの中へ入り込んでしまう病気です。月経痛や排卵痛がひどくなったり、性交痛や排便痛を感じたり、経血量が増えるなどの症状が見られます。

卵巣出血(らんそうしゅっけつ)

卵巣出血とは、排卵で傷ついた卵巣が、セックスなどでさらに出血量が増えた状態です。腹腔内にたまった血液が神経を刺激して、強烈な下腹部痛や吐き気を起こします。

卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)

卵巣嚢腫は、卵巣に良性の腫瘍がができて肥大する病気です。腫瘍が小さいうちは症状がないのですが、大きくなると下腹部痛や腰痛、出血などをひきおこします。

その他

他にも出血や痛みが続く場合はガンやその他の原因も考えられます。わたしは、排卵出血だと思っていた症状が、病院で流産と診断されたことがあります。

1週間経っても出血が止まらないので病院に行き、血液検査をして判明しました。その後、出血は1か月程度続きましたが、早めに病院に行ったおかげで出血の本当の原因を知り、安心することができました。

もし痛みや出血がいつもと違うと感じたら、すぐに病院に行きましょう。どんな病気や異常でも、早期発見できれば心身の負担は軽く済みます。

排卵日前後の体調不良改善方法

排卵痛の対処療法として薬を服用するのは良いのですが、飲み続けることに抵抗がある人もいるでしょう。可能な限り、生活習慣の見直しで根本解決を目指しましょう。

身体を温める

「冷えは万病のもと」という言葉があります。排卵痛は、身体が冷えていると痛みを感じやすくなります。

そのため、適度な運動をしたり、ゆっくりお風呂に浸かったり、普段から体が冷えない温かい服装を心がけましょう。また、体を温める食材を積極的に摂るのもおすすめです。

体を温める食材|ネギ・生姜・ニンニク・ニラ・根菜類・発酵食品など
体を冷やす食材|バナナ・コーヒー・緑茶・夏野菜、葉物野菜など

十分な睡眠をとる

睡眠が不足すると自律神経が乱れ、ホルモンバランスの乱れにつながります。そのため、毎日6-7時間以上の睡眠時間を確保して、体を休めるようにしてください。

睡眠時間は確保しているけれどなかなか寝つけない人は、自分なりのリラックス方法を探しましょう。もちろん、寝る前にスマホやパソコンの画面は見ないようしてください。

ストレスを溜めない生活を送る

ストレスを溜めないことも重要です。ストレスを溜めこむと、自律神経の働きに影響が出ます。

とはいえ、忙しい現代人にとってストレスは身近なもの。日々の生活の中で、知らないうちにストレスを溜め込んでしまうこともあります。

そのため、自分では気づかなくても、ストレスが溜まっていると考えて、好きな音楽やアロマなど、お気に入りのものに囲まれてゆったりした気持ちを持つようにすると良いですね。

リラックスにはハーブティーもおすすめです。カモミールやシナモンなどはストレスにも効きますし、身体を温める効果もあるので、試してみてください。


  • この記事を書いた人
アバター

まーさ

保育士資格、幼稚園教諭免許(一種)を取得後、保育園・幼稚園・支援センターを複数回経験して、もうすぐ業界歴20年です。 仕事と2人の子育てをこなしつつ、勉強をしつつ、ゆっくり情報を発信しています。

Copyright© 育児ログ , 2019 All Rights Reserved.