タンパク質が重要!赤ちゃんに必要な母乳の栄養素・成分の特徴

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赤ちゃんに最適な食事が母乳

母乳は、赤ちゃんにとって必要な栄養素を十分に含んだ最高の食事です。離乳食が始まるまでは、母乳だけをたっぷり飲ませていれば、栄養バランスが崩れることはほぼありません。

また、母乳だけで十分な水分補給ができるため、脱水症状を起こしたなど緊急の場合以外は、湯冷ましや麦茶など他の水分補給をする必要はありません。

そんな母乳は、乳腺の末端にある乳腺葉でママの血液をろ過して生成されます。そのため、ママができるだけバランスの良い食事を摂取し、赤ちゃんにとって質の高い母乳を与える意識を持っていなければいけません。

そこで今回は、母乳がどのような栄養素や成分でできているのか、また、母乳に含まれる栄養素や成分が赤ちゃんに果たす役割についてお話をしたいと思います。

母乳に含まれる栄養素とは

母乳に含まれる主な成分は以下の通りです。初乳(しょにゅう)と成乳(せいにゅう)は、栄養素が異なります。これは、赤ちゃんの成長に合わせて、効率的に成分が変化しているためです。

初乳と成乳の主な栄養素

参考|母乳の成分 | 母乳とミルクの子育て

母乳に含まれる栄養素でとくに重要な成分は、タンパク質、各種アミノ酸、各種ミネラル、各種ビタミン、脂肪、炭水化物、糖質です。

赤ちゃんに必要な栄養素・成分の特徴

栄養素の特徴1.タンパク質

母乳に含まれるタンパク質は、主に「ホエイ(whey)」と「カゼイン(casein)」に分かれます。

初乳のタンパク質はホエイが9割、カゼインが1割ですが、成乳になるとホエイが6割、カゼインが4割と変化していきます。初乳と成乳の違いは以下を参考にしてください。

初乳・成乳とは?期間・栄養成分・色・味・カロリーなどの違い

ホエイはカゼインに比べて吸収しやすく、免疫機能を高める抗体「免疫グロブリンA(IgA)」が含まれています。そのため、ホエイが多く含まれる初乳はなるべく赤ちゃんに飲ませてあげる必要があります。

ホエイとカゼインは牛乳にも含まれているタンパク質ですが、牛乳よりも母乳に含まれているタンパク質の方が消化しやすく、栄養価も高い特徴があります。

栄養素の特徴2.各種アミノ酸

母乳には、必須アミノ酸であるロイシン、リジン、バリン、イソロイシン、スレオニン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン、ヒスチジンが含まれています。

また、グルタミン酸、アスパラギン酸、プロリン、セリン、チロシンなど、その他のアミノ酸も豊富に含まれています。

栄養素の特徴3.各種ミネラル

母乳に含まれるミネラルには、カルシウム、りん、マグネシウム(鉄分)などがあります。どれも全て身体の組織である骨や歯などを構成するために使われます。とくにカルシウムの量は多く、母乳100gあたり約27mg程度のカルシウムが含まれています。

また、赤ちゃんの低張性脱水を防ぐために必要な電解質は、母乳100gあたりナトリウム15mg、母乳100gあたりカリウム48mgと十分な量が含まれています。低張性脱水などの脱水症状を起こす仕組みは以下を参考にしてください。

赤ちゃん・子供の脱水症状が怖い理由は?脱水症状の種類と対処法

栄養素の特徴4.各種ビタミン

母乳に含まれるビタミンは、脂溶性ビタミンのビタミンA・ビタミンD・ビタミンE、水溶性ビタミンのビタミンCやビタミンB1などが含まれています。

ただし、血を止めたり、骨を強くする「ビタミンK」は母乳にあまり含まれておらず、「乳児ビタミンK欠乏性出血症」を起こす可能性があります。そのため、「ビタミンKシロップ」を服用してビタミンK不足を補います。

栄養素の特徴5.脂肪

母乳に含まれる脂肪は、赤ちゃんの体内で分解されることで脂肪酸に変化し、赤ちゃんが動くための直接のエネルギー源になります。また、各種神経組織の発達やホルモンの生成に役立ちます。

栄養素の特徴6.炭水化物・糖質

母乳の炭水化物や糖質は、主に乳糖と呼ばれるもので、オリゴ糖も含まれます。乳糖はカルシウムの吸収を促し、ビフィズス菌の増殖を促す役割を果たします。脳の中枢神経系の発達にも影響を及ぼしています。

また、オリゴ糖は基本的に分解して栄養素として吸収することはできないのですが、赤ちゃんの腸でビフィズス菌の増殖を促し、有害な菌の定着を阻止する役割を持っています。

母乳とミルクの栄養素の違い

赤ちゃんが成長するために必要な栄養素は、母乳にもミルクにも十分含まれています。ミルクは母乳に似せて作られ、栄養素もある程度再現できています。母乳とミルクに含まれる栄養素の大きな違いは、以下の3点です。

・母乳は時期に合わせて成分や栄養素が変化する
・初乳に含まれる免疫グロブリンA(IgA)は、ミルクでは摂取できない
・ミルクにはビタミンKが含まれているが、母乳にはあまり含まれていない

もし、ママの普段の食事で多少の栄養不良があったとしても、血液成分から必要な栄養素を抽出して母乳を生成するため、母乳の質や量に大きな違いはありません。

ただし、痩せ型のママが栄養失調気味になると、母乳の生産量自体が落ちてしまう可能性があります。

もちろん、赤ちゃんの成長にはママの健康は欠かせないため、過度なダイエットなどで痩せ過ぎるのは好ましくありませんし、太り過ぎも健康上良いことではありません。

母乳で赤ちゃんを育てたいと思っているママは、赤ちゃんが十分な栄養を摂取するために、普段の食事のバランスに気を付けて、健康な育児ができるように心がけましょう。

また、母乳の役割の中でも非常に大切な母子免疫に関しては、以下も参考にしてください。

母子免疫はいつまで?赤ちゃんが生後6か月間病気しないは本当?


参考|母乳 – Wikipedia