プレグナンシーブルー・マタニティブルーと産前・産後うつの違い

落ち込む女性

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理想の妊娠~出産~新生児期とは

ついに待望の赤ちゃんを妊娠!

毎日ハッピー!でも冷静に将来を旦那と話しあい!

つわりもなく今のところ身体も順調!

妊娠中は毎日旦那に体をいたわってもらって幸せ!

帯祝いには家族がみんな集まって応援してくれた!

尊敬する先輩たちに妊娠中・出産後の悩みを相談して解決!

赤ちゃんの名前が決定!みんなが良い名前だと褒めてくれた!

ついに陣痛!

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今日から赤ちゃんを含めてワクワクの新生活!

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パパが育児を頑張ってくれるから床上げも順調!

1か月健診終了!元気元気!

とまぁちょっとお花畑で、理想的な「妊娠~出産~新生児期」を書いてみましたが、こんなにストレスがなく妊娠・出産を経験できる人って1%どころか、0.1%、0.01%もいないですよね……(^_^;)

女性は妊娠をすると、人生が一変して幸せとどん底を日々ジェットコースターのように味わいます。人は誰でも日々の不安やストレスがありますが、妊娠~出産~新生児期はそれらがより強調されます。

この妊娠~出産~新生児期に味わうのが、「プレグナンシーブルー」「マタニティブルー」「産前うつ」「産後うつ」です。

女性の心理は、出産前と出産後で大きく変わります。そのため、「プレグナンシーブルー」「マタニティブルー」「産前うつ」「産後うつ」も出産前と出産後で分かれます。みなさんは、この違いわかりますか?

出産前|プレグナンシーブルーとは

プレグナンシーブルーとは、妊娠中の神経症のことを言い、妊娠で分泌される大量の女性ホルモンの影響で心理的な不安が大きくなる症状のことです。

女性は妊娠によって、「エストロゲン」「プロゲステロン」「プロラクチン」「オキシトシン」などの女性ホルモンが分泌されます。

女性ホルモンが大量に分泌されると、一時的にホルモンバランスが崩れて、情緒不安定な状態になり、気分が落ち込むプレグナンシーブルーだけでなく、気分が高揚しすぎるマタニティハイが発現します。

出産前|産前うつとは

プレグナンシーブルーがホルモンバランスの乱れによる情緒不安定を起こすことに対して、産前うつとは、妊娠中の精神的な悩みやストレスによって、情緒不安定を起こすことを言います。

どちらも精神的に不安定な状態であり、症状の重さを区別することは難しいため、一般的には産前うつとプレグナンシーブルーは同一のものと解釈しても良いでしょう。

女性は妊娠期間中に、身体や心や環境の変化によって以下のさまざまな将来の不安を抱えます。

1.生活の変化による不安
2.体と心の変化による不安
3.パパに対する不満と不安
4.出産に対する不安
5.子育てへの不安
6.経済的な不安
7.コミュニティが変化する不安

これらの不安が大きくなると、気分が落ち込む、悲しい気持ちになる、集中力が低下する、やる気が無くなる、人と話す気がおきない、落ち着かないなどの症状が強くなり、うつ症状になることが産前うつです。

出産後|マタニティブルーとは

マタニティブルーとは、産後数日から10日程度(長い場合は1か月程度)の情緒不安定の状態のことを言います。

マタニティブルーは、プレグナンシーブルーと同じように、「プロラクチン」「オキシトシン」という女性ホルモンのバランスが崩れることで起こりますが、ホルモンバランスの乱れに身体が慣れてくると落ち着きを取り戻し、徐々に気持ちが軽くなっていきます。

ただし、授乳による睡眠不足や生活環境の変化、今後の不安などでストレスが解消されず産後うつに突入する可能性もあります。

プロラクチンとオキシトシンの役割は以下の通りです。

プロラクチンの役割と特徴
・プロラクチンが分泌されることで乳腺が発育し母乳が作られる
・赤ちゃんが乳首を吸う刺激によりプロラクチンが大量に分泌される
・プロラクチンは出産直後に多く分泌され、子宮収縮を促してくれる
・プロラクチンは出産後すぐに妊娠ができないように、排卵を抑制してくれる
オキシトシンの役割と特徴
・赤ちゃんが乳首を吸う刺激によってオキシトシンが分泌される
・オキシトシンはママに幸福感や安心感を与える
・オキシトシンは愛情ホルモンとも呼ばれている
・オキシトシンはママが赤ちゃんに多く触れることで赤ちゃんにも分泌される

出産後|産後うつとは

産後うつとは、マタニティブルーで感じる情緒不安定が消えない場合に発現するうつ症状を言います。

産後うつは、通常出産3か月以内に発現し、気分の落ち込み、睡眠障害、食欲の減退、イライラ、倦怠感などの症状が数か月から1年程度続くものです。

症状は一時的なものですが、重いうつ症状に至ることもあるため、長引く場合は心療内科や精神科で本格的な治療が必要になります。

産後うつの症状はそのまま育児ストレスにつながり、育児ノイローゼ(神経症)にまで発展することがあります。育児ノイローゼ(神経症)には以下の症状があります。

・食欲がなくなる
・食べて気を紛らわせたくなる
・眠れなくなる
・無気力になりやる気がでない
・理由がないのに突然悲しくなる
・悲観的でマイナス思考になる
・すぐにパニックを起こす
・もの忘れが激しくなる
・子供が可愛いと思えなくなる
・自分の育児が間違っているように感じる
・誰とも会いたくなくなる
・ちょっとしたことで怒鳴ってしまう
・無意識に自傷行為を考えてしまう

プレグナンシーブルー・マタニティブルーと産前うつ・産後うつの違いまとめ

プレグナンシーブルー、マタニティブルー、産前うつ、産後うつは症状の違いが曖昧で、意味も似ているため混乱するかもしれませんが、妊娠~出産~新生児期にママが患う心の病気に変わりはありません。

必ずしもマタニティブルーから産後うつに移行し、育児ストレスに至るわけではなく、単純な育児ストレスから育児ノイローゼ(神経症)に発展する場合もあります。

プレグナンシーブルー、マタニティブルー、産前うつ、産後うつは、それぞれ症状が悪化すると出産や育児だけでなく、普段の生活にも影響を与えます。

ストレスやうつ症状の進行に明確な線引きは存在しないため、「気分が優れないけど、がんばろう!」とは思わずに、早めに心療内科などに相談することをおすすめします。

ちなみに、今は産前・産後のホルモンバランスによる情緒不安定な状態を総称して、「マタニティブルー」と呼ぶようです。この辺りは使い方の移り変わりなのでしょう。

以下のように覚えると整理しやすいと思いますが、これらは解釈の1つに過ぎないため参考として頭に置いてもらえれば。

・出産前で症状が軽いのは「プレグナンシーブルー」、症状が重いのは「産前うつ」
・出産後で症状が軽いのは「マタニティブルー」、症状が重いのは「産後うつ」

・マタニティブルー=産前産後のホルモンバランスの崩れによる情緒不安定
・産前うつ=産前のホルモンバランスの崩れによる情緒不安定
・産後うつ=マタニティブルー症状が続き、明確なうつの症状が出始める