健康・病気

赤ちゃん・子供の脱水症状が怖い理由は?脱水症状の種類と対処法

投稿日:2016年5月13日 更新日:

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子供の脱水症状は年中起こる!

よく、冬場に生まれた赤ちゃんは風邪や冷えに気を付けなければいけない、夏場に生まれた赤ちゃんは夏バテや脱水症状に気を付けなければいけないと言われます。

当たり前なんですが、ママにとって初めての赤ちゃんの場合、どの季節に生まれても「気を付けなきゃ、気を付けなきゃ……。」とプレッシャーを感じるものです。

さて、夏場に気をつけたい赤ちゃんの脱水症状ですが、実は赤ちゃんの脱水症状は夏場に起こりやすいというだけで、季節を問わず気を付けなければいけないことを知っているでしょうか。

冬場でも発熱、下痢、嘔吐などの赤ちゃんの体調変化によって、脱水症状は簡単に起こります。とくに、赤ちゃんは泣くことしかできないため、ママやパパが常に見守ってあげなければ、ちょっとした変化に気付けません。

1-2歳までは意思の疎通もまだまだ未発達なので、不機嫌になったり、ぐずり始めたり……ママがいつものことだと思って見過ごすと、脱水症状の発見が遅れてしまいます。

意思疎通がしっかり取れるようになる3-4歳までは、年中ママやパパが子供の脱水症状に気を使った方が良いですね。

そこでママはどんな状態が赤ちゃん・子供の脱水症状なのか、脱水症状だとわかったら何をしなければいけないのかを押さえておきましょう。

脱水症状とは

脱水症状には3つの種類があります。どれも怖い症状なのですが、もっとも気を付けなければいけないのは、低張性脱水です。

水分がなくなる高張性脱水(こうちょうせいだっすい)

高張性脱水は、水分欠乏性脱水とも言われ、汗を多くかいて身体から水分のみがなくなることで起きる脱水症状です。身体から水分が多く失われるため、体内の塩分濃度が高くなり、のどの渇きを感じやすくなります。

とくに夏の暑い時期合は、水分を補給しなければ、汗やおしっこによって身体の熱を放出できないため、熱が身体に蓄積してしまいます。

電解質がなくなる低張性脱水(ていちょうせいだっすい)

低張性脱水は、Na欠乏性脱水とも言われ、激しい運動や嘔吐下痢などによって、身体から水分よりも塩分などが流れ出て、電解質の割合が減ってしまうことで起きる脱水症状です。身体の塩分濃度は低くなるため、のどの渇きはあまり感じません。

ここで水分のみを補給し過ぎると、さらに電解質が薄まってしまい、頭痛や手足のしびれが発生し、場合によっては動けなくなります。

水分・電解質がなくなる等張性脱水(とうちょうせいだっすい)

等張性脱水は、身体から水分と電解質が同じくらい大量に失われることで起きる脱水症状です。急激な嘔吐下痢になると、身体の水分と電解質が一気に失われます。

もちろん、のどの渇きも感じるため水分補給は必要ですが、水分補給だけを行うとバランスが崩れて低張性脱水に移行してしまいます。

脱水症状が起こる仕組みと怖い症状

脱水症状とは、身体の水分や電解質が減ってしまっている状態です。

高張性脱水の症状

高張性脱水によって身体の水分が足りなくなると、血の流れが悪くなり体中に血が回らなくなります。

脳への血流が減るとめまいが起きます。消化管の血流が減ると食欲がなくなります。内臓器官の血流が減ると栄養素の吸収ができなくなったり、老廃物排除がうまく行えなくなります。

低張性脱水の症状

低張性脱水によって血液中のナトリウム、カリウム、カルシウムなどの電解質が足りなくなると、電解質異常を起こします。

電解質異常とは、電解質の割合が多くなることで、低ナトリウムの場合は頭痛やだるさなどが起こり、低カリウムの場合は不整脈や心停止を起こし、低カルシウムは手足のしびれを起こします。

Na欠乏型脱水の程度と症状

水・電解質輸液 | 輸液と栄養 | 大塚製薬工場

等張性脱水の症状

電解質の割合が少なくなると、電解質異常を防ぐために汗やおしっこなどで水分を体外に出してバランスを取ろうという機能が働きます。そのため、さらに脱水症状が進行してしまいます。

それほど気温が高くないにもかかわらず、気が付かないうちに身体の水分を失ってしまい、身体が動かなくなって機能不全を起こし、最悪の場合死に至ります……。

普段から水分を摂取していても熱中症になったり、脱水症状を起こすのは、以下画像のような流れがあるためです。

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効率的な水分補給|大塚製薬

脱水症状の見分け方

わたしたちは、赤ちゃん・子供の見た目や症状から、脱水症状を早期発見しなければいけません。そのため、以下のような環境や子供の体調変化がないかを確認してください。

脱水症状が起こりやすい環境
・外気温が25℃以上ある
・熱帯夜で適切な空調調節をしていない
・38℃以上の発熱がある
・感染症による嘔吐・下痢がある
・火傷を負った
など

赤ちゃんや小さな子供がこのような環境下にある場合、脱水症状を疑う状態も見てあげてください。

そして、子供の状態がいつもと違うと違和感を感じたら、脱水症状の初期状態を疑ってください。もし脱水症状が進むと、頭痛や嘔吐、手足のけいれん、失神などを起こす可能性があります。

脱水症状を疑う見た目や状態
・おしっこの量や回数が少ない
・おしっこの色が濃い
・泣いているのに涙が出ていない
・よだれが少ない
・肌や唇がかさかさしている
・口の中が乾燥している
・体が熱いのに汗をかいていない
・顔がやけに熱くて赤い
・顔の血の気が引いて青い
・めまいや立ちくらみをしている
など

脱水症状の応急処置

もし、赤ちゃん・子供に脱水症状の疑いがある場合は、慌てて病院に行く前に応急処置が必要です。

子供の意識がある場合

子供の意識がある場合は、積極的に水分と電解質の補給を行ってください。

・子供が経口摂取できる場合は経口補水液を飲ませる
・経口補水液がない場合は味がなくなるまで薄めたスポーツドリンクを飲ませる
・スポーツドリンクがない場合は1リットルの水に3g(小さじ1/2杯)の塩と40g(大さじ4杯)の砂糖を溶かして飲ませる
・水分は一気に大量には飲ませず、1口ずつ5分間隔で飲ませる
・下痢がある場合はさらに少量(20ml以下)を10分おきに飲ませる
・嘔吐がある場合はさらに少量(10-20ml以下)を10-15分おきに飲ませる

30-60分ほど様子を見て回復傾向が見えない場合は、すぐ病院に行くか、救急車を呼んでください。救急車を呼んだ場合は、待っている間に小児救急電話相談「#8000」に連絡して、対応を仰ぎましょう。

また、脱水症状を起こしている赤ちゃんに母乳、子供や経口補水液を飲ませる場合は、以下を参考にしてください。

子供の意識がない場合

子供に意識がない場合、意識がはっきりしていない場合は、すぐ病院に行くか、救急車の手配をしましょう。

自力で水分摂取ができない子供に水分摂取させようとすると、嘔吐して呼吸困難になる可能性があるため、無理には飲ませないでください。

離乳食前の赤ちゃんの場合

基本的に赤ちゃんの場合は、脱水症状を疑う変化が見られた時点で、すぐに病院に連れていかなければいけません。

水分が足りていない程度なら母乳による水分補給をすれば良いのですが、母乳が出ない場合、ミルクを用意していない場合は、薄めた麦茶や湯冷ましを少量飲ませましょう。

湯冷ましの作り方や飲ませ方は、以下に気をつけてください。あくまでも、母乳やミルクを飲まないときの対応です。

赤ちゃんの水分摂取の注意点
1.温度は常温で
2.量は10-20ccが目安
3.授乳時間を避ける
4.月齢に気をつける
5.保存状態に気をつける

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