健康・病気

子供の熱中症初期症状の対策や予防法は?重症化した時の対応は

投稿日:2016年4月29日 更新日:

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熱中症は早めの対応が大切

先日、7歳の息子がサッカークラブの練習中にフラフラになり、嘔吐しました。顔が真っ赤で、頭も身体も熱く、頭痛もあったようです。これは紛れもなく「熱中症」ですね。

幸い息子は我慢するタイプではありませんし、すぐに休んで水分補給をしたため問題なく回復したのですが、ついに熱中症が自分ごととして起こってしまいました。

このように子供が熱中症にかかりやすい環境だとわかっていれば、注意を怠らないため、軽度の熱中症にかかっても重症化は防げます。もし、赤ちゃんや子供に以下の症状が見られた場合は、熱中症の初期症状の可能性があります。

熱中症を疑う初期症状
・元気よく遊んでいるのに汗をかいていない
・普段に比べておしっこの回数が少ない
・いつもより少し元気がないように感じる
・足がもつれたり、ふらふらしている
・顔がやけに熱くて赤い
・顔の血の気が引いて青い
・あくびがよく出る
・吐き気を感じる
など

今回は、熱中症の初期症状が見られたときに行う応急処置、重症化してしまった場合の対策、また、熱中症の予防についてお話ししたいと思います。

子供の軽度の熱中症の対策

もし子供の顔が真っ赤になったり、元気がないように感じたら、軽度の熱中症の可能性があります。熱中症が進行する前に以下の対策を取りましょう。

日陰や涼しいところに移動させる

子供の様子がおかしい、熱中症の初期症状があると感じたら、すぐに風通しが良い日陰や涼しい室内に移動してください。日陰がない場合は、衣服などで影を作って直射日光を防ぎましょう。

子供は外気温によって体温が上がると、なかなか下がりません。涼しい服装にしたり、ものを使って扇ぐことで、身体の熱を少しでも下げるようにしてください。

首の裏などを冷たい水や氷で冷やす

熱中症で上がった熱を下げるために、とくに神経が集中している、首の裏、後頭部、脇の下、足の付け根(内もも)を冷やしましょう。おでこはひんやりして気持ち良いのですが、身体の熱を下げる効果は期待できません。

水で濡らしたタオルをあてたり、氷があれば氷嚢(ひょうのう)を作って身体の熱を少しでも下げるようにしましょう。

頭よりも足を高くして寝かせる

休憩は座るのではなく、なるべく横になって安静にすることが大切です。横になる際は、足を頭よりも少し高い位置に置いて横になった方が良いでしょう。

体温が高くなると血管が拡張し、血圧が低下して身体の細部に血液が回らなくなります。脳に血液が回らないと、意識がもうろうとしたり、意識を失うなどの「熱失神」を起こします。

熱失神は野外だけでなく、高温の室内で発症することも多いため、室内にいる赤ちゃんはとくに気を付けなければいけません。

水分と塩分を摂取する

熱中症で最も怖いのは脱水症状です。脱水症状には「高張性脱水」「低張性脱水」「等張性脱水」がありますが、とくに低張性脱水を防ぐために、水だけを大量に飲ませないようにしましょう。

脱水症状の種類
高張性脱水|身体から水分を失うため塩分濃度が高くなり、のどの渇きを感じやすくなる。
低張性脱水|身体から水分よりも電解質(ナトリウム・カリウムなど)を多く失うため塩分濃度が低くなり、のどの渇きをあまり感じない。
等張性脱水|水分と電解質が同じくらい失われるため、のどの渇きを感じる。水分補給しても電解質が足りないため低張性脱水に移行する。

熱中症は嘔吐症状もあるため、大量に水分を摂取すると吐いてしまい、余計に水分を失いかねません。簡易的な経口補水液を作ったり、スポーツドリンクを薄めるなど水分補給と電解質補給を行ってください。また、赤ちゃんの場合は、元気があるうちに母乳を飲ませてください。

脱水症状の応急処置、水分と電解質を補給する方法は以下を参考にしてください。

症状が回復しない場合はすぐ病院に行く

3歳以下の子供は、とくに熱中症の進行が早いため、熱中症の症状がいくつか見られたら、すぐに病院に連れて行きましょう。

4歳以上の子供で十分に水分摂取し、身体を冷やし、休憩をとっても熱中症の症状が回復しない場合も、すぐに病院に連れて行くか、救急車を呼びましょう。目安は30分以上同じ症状が続くか、症状が悪化した場合です。

症状がわからなければ、小児救急電話相談(#8000)に連絡して、次の行動の指示を仰ぎましょう。「#8000」にはスマホからもつながります。

子供の重度の熱中症対策

もし、熱中症の発見が遅れて、熱射病の症状(III度の重症)が出ている場合は、身体をあまり動かしてはいけないため、すぐに救急車を呼ばなければいけません。

熱射病とは、脱水症状が進行して汗をかかなくなってしまい、体温だけが39度以上に上がった状態を言います。進行すると体温調節ができなくなるため体温が上がり続け、41度で細胞障害が起き、43度以上で多臓器不全になります。熱中症の死亡原因の多くが熱射病です。

すぐに救急車を呼ぶ

すぐに救急車を呼んだ方が良い症状は次の場合です。救急車が来るまでは、焦らず、あまり動かさず、可能な応急処置を続けてください。

・失神、意識を失っている
・意識がなく痙攣(けいれん)している
・意識はあるが朦朧としている
・体温が39度以上ある

痙攣のときは窒息に注意する

痙攣をしていると、口の中の食べ物や吐物で呼吸気管がつまることもあるため、寝かせて顔を横向き(体を横向き)にし、顎を少しだけ上に向けて気道を確保します。

水分補給によって嘔吐をすることがあるため、自力で水分を飲みこめなければ、無理に飲ませないようにしましょう。また、服のボタンやズボンを緩めて、体を締め付けないようにしましょう。

子供の熱中症の予防方法

熱中症は、症状が出てから対応するものではありません。子供は体調変化が早いのですが、些細なことでも熱中症にならないように心がけていれば、しっかりと予防できます。

締め付けがない涼しい服装にする

夏場は締め付けが少なく、通気性が良い服装にしましょう。また、何かあったときのために、ボタンが多い服も避けましょう。もちろん外で遊ぶ場合は、頭を直射日光から守る帽子も必要です。

日陰がある場所で遊ぶ

子供の遊び場所を選択できるなら、より安全な場所を選んでください。

たとえば、アスファルトの駐車場と公園なら公園の方が反射熱を避けられますし、日陰がない場所よりも建物や木など適度に日陰がある場所の方が良いですね。もちろん、近場に水道があったり、コンビニやスーパーなどがあると尚良いです。

年齢に合わせた十分な睡眠をとる

十分な睡眠をとらずに暑い場所、直射日光を浴びる場所に行くと熱中症になりやすくなります。以下を参考にして、年齢に合わせた睡眠時間を守る大切さを知っておいてください。

食生活の栄養バランスを整える

熱中症予防には、バランスが良く、栄養価が高い食生活をすることが効果的です。夏場は電解質のミネラル成分だけではなく、ビタミンやたんぱく質も不足しがちなので、野菜を多く食べるようにしましょう。

また、3歳以上であれば、ミネラル成分が入った麦茶や牛乳を飲むことが熱中症予防につながります。もちろん、朝食を抜かずに、3食きちんと食べさせてください。

報道用基礎資料 牛乳で熱中症対策 2015年度版 | 一般社団法人Jミルク Japan Dairy Association (J-milk)

適度な運動を含めて体調管理をする

肉体的・精神的な疲れが溜まっていたり、病気明けの場合、熱中症にかかりやすくなります。また、子供でも運動不足だったり、肥満気味だと熱中症になりやすい傾向があります。

こまめに水分補給をする

夏場の水分はのどが渇いたから補給するのではなく、1時間毎など定期的に補給してください。子供はのどが乾くのを忘れて遊んでしまうため、ママが積極的に休憩を挟むと良いですね。

水分だけではなく塩分などのミネラル分も補給できるように、麦茶、ポカリスエットを薄めたものだけでなく、おやつを持っていくようにしましょう。

子供の様子を普段から観察する

ママは、子供のちょっとした異変に気が付くように、普段から観察を怠らないようにしてください。また、子供には、気持ち悪い、頭が痛い、フラフラするなどを感じたらすぐ言うように教えましょう。

子供の熱中症の前にママの予防も

息子が軽い熱中症を起こしたことは、わたしにとってショックでした。

というのも、息子はとくに寝不足でも、病気でもなく、食事を含めて生活習慣が乱れていたわけではなかったからです。元気にボールを追って、走り回っていました。

サッカークラブのコーチも、普段から熱中症には十分に気をつけていますが、子供たちはサッカーに夢中で手を抜かないため、いろいろな原因が重なって、熱中症になることもあるようです。大人になると、適度に手を抜くんですけどね。

もちろん、今回の件で焦って対応したわたしは汗びっしょり。一段落して落ち着いたときに、ふと「あ、わたしも何か飲まなきゃ……。」と自分の水分補給を思い出しました。

熱中症の初期症状に対する応急処置や予防法は、子供だけではなく大人も当てはまります。大人だから大丈夫なわけではなく、子供が元気に遊んでいる横で、ママが熱中症になることもあるんです。

もし、ママが熱中症になったとしても、子供たちが熱中症の対応を取れるわけではありません。そのため、ママは、子供よりもまず自分が熱中症にかからないように十分注意してください。

子供の軽度の熱中症対策
日陰や涼しいところに移動させる
首の裏などを冷たい水や氷で冷やす
頭よりも足を高くして寝かせる
水分と塩分を摂取する
症状が回復しない場合はすぐ病院に行く
子供の重度の熱中症対策
すぐに救急車を呼ぶ
痙攣のときは窒息に注意する
子供の熱中症の予防方法
締め付けがない涼しい服装にする
日陰がある場所で遊ぶ
年齢に合わせた十分な睡眠をとる
食生活の栄養バランスを整える
適度な運動を含めて体調管理をする
こまめに水分補給をする
子供の様子を普段から観察する

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まーさ

保育士資格、幼稚園教諭免許(一種)を取得後、保育園・幼稚園・支援センターを複数回経験して、もうすぐ業界歴20年です。 仕事と2人の子育てをこなしつつ、勉強をしつつ、ゆっくり情報を発信しています。

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