子供が頭をぶつけやすい原因は?頭をぶつける年齢別の割合

頭に冷却材を貼る男の子

この記事の読了時間は約 4 分です。

頭をぶつけやすい子供の年齢は?

ハイハイやお座り(ひとり座り)を覚えた赤ちゃんは、バランスを崩したときに上手に尻もちをつきますが、たまに転がりすぎてゴツンと頭をぶつけてしまうことがあります。

また、1歳を過ぎてよちよち歩きを始めたばかりの子供は、まだ立った状態でバランスが上手く取れないため、足から崩れ落ちるように転んで頭をぶつけてしまうことがあります。

どちらも可哀想ですが、軽いものだとわかれば子供特有の拙い姿がとても可愛く、心配しつつもウフフと笑ってしまいますね。

このように転んで頭をぶつけてしまうのは、年齢別に見ると生後何か月ごろ、何歳ごろが多いんでしょうか。また、子供が頭をぶつけてしまう原因は何でしょうか。

今回は、子供が頭をぶつける原因とぶつけやすい月齢・年齢についてお話したいと思います。

頭部外傷の年齢別割合

国民生活センターの調査を見ると、頭をぶつけてケガをする20歳未満の未成年を5歳ごとの年齢階層別に比較したところ、0-4歳の割合が全体の58.4%で過半数を超えていることがわかります。

頭部外傷年齢別性別件数

出典|小児の頭部外傷の実態とその予防対策(発表情報)_国民生活センター

ちなみに、頭部外傷の年齢階層をパーセンテージで表すと以下のようになります。

20歳未満の頭部外傷年齢別割合
 0-4歳|58.4%
 5-9歳|24.8%
10-14歳|10.5%
15-19歳|6.3%

さらに、0-4歳をパーセンテージで表すと以下のようになります。

5歳未満の頭部外傷年齢別割合
0歳|10.0%
1歳|17.0%
2歳|13.7%
3歳|10.2%
4歳|7.4%

やはり、つかまり立ちやつたい歩きを始める0歳の後半、ひとり歩きを始める1歳、外で積極的に行動し始める2-3歳ごろは、転んで頭をぶつけて、ケガをする子供は多いようです。

子供が頭をぶつける原因

子供は、人間が一番守らなければいけない頭部をすぐにぶつけてしまいますが、それには以下の原因が考えられます。

原因1.頭が大きいため

日本人の20代の平均頭身がおおよそ7頭身だそうです。対して新生児は3頭身、2歳で4頭身、3歳で5頭身前後と全身に対する頭の比率が大きいため、バランスが取りづらく、転ぶとすぐに頭をぶつけてしまいます。

参考|赤ちゃんの体の変化 妊娠 出産 育児 初めてレッスン – ムーニー ユニ・チャーム

原因2.状況判断ができないため

子供は、3歳ごろまでに脳が発達していきますが、未発達な状態だと状況判断能力が乏しく、興味対象があると周辺に意識を向けることができません。そのため、つまずいて転んだり、階段などで足を踏み外して頭をぶつけてしまいます。

子供が3歳になるまでに脳の発達がほぼ完了する。新生児の脳の細胞は多くの成人が何が起こっているかを知るずっと前に増殖し、シナプス(神経細胞相互間の接続部)による接合が急速に拡大して、終生のパターンがつくられる。わずか36カ月の間に子供は考え、話し、学び、判断する能力を伸ばし、成人としての価値観や社会的な行動の基礎が築かれる。

引用|世界子供白書 – 日本ユニセフ協会

原因3.運動神経が未発達のため

スキャモンの発育曲線によると、子供の神経型の発達は5歳までに成人の80%、6-8歳ごろまでに90%が完成します。つまり、それ以前は運動神経が未発達のため、危険が起きても回避することができません。

スキャモンの発育曲線

出典|女性アスリート指導者のためのハンドブック|国立スポーツ科学センター

また、腕や足の筋力など身体能力も発達していないため、危険があったときに腕で支えたり、とっさに受け身を取ることができずに頭をぶつけてしまいます。

原因4.経験が少ないため

子供は、どこで何をしたら危ないのか、経験が少ないためわかりません。そのため、思いついた行動をまず試そうとして危険な行動を取った結果、頭をぶつけてケガをしてしまいます。

原因5.視界が狭いため

子供の視覚は5歳前後に完成しますが、それまでは大人に比べて視界が狭いため、危険が迫っていても回避することができません。

頭脳流出をなくす:幼少期研究

出典|世界子供白書 – 日本ユニセフ協会

子供の視界の狭さを体感できる「チャイルドビジョン(幼児視界体験メガネ)」というツールもあります。

参考|チャイルドビジョン | CAPセンター・JAPAN (子供への暴力防止プログラム)

子供を注意深く守ることと過保護は違う

人間にとって1番守らなければならないのは、脳が入った頭部です。とりわけ、子供の脳は発達の途中のため、親が大切に守って上げる必要があります。

と言うと「子供を過保護に育てるな!」「自由に遊ばせないのはかわいそうだ!」という困った人もいますが、子供の頭を守ることは、子供のすべての行動を制限するということではありません。

たとえば、つかまり立ちやひとり歩きは周囲に余計なものを置かず、部屋の中央で思いっきり遊ばせれば良いですし、公園で遊ぶことができる2-3歳になったら、面倒臭がらずに親もいっしょに遊んで危機回避に努めれば良いでしょう。

また、雨の日はマンホールや階段に気を付けて手をつないだり、普段から車に気をつけるように言い聞かせるなどの教育も必要です。

もちろん、そのような行動や教育をし、注意を払っていても、子供は運悪く頭をぶつけてしうこともありますが、過保護に育てることは別物だとわかりますよね。

では、もし万が一子供が強く頭をぶつけてしまったら、わたしたちはどう対処すれば良いのでしょうか。次回は子供が頭をぶつけたときの対処法についてお話します。