ギャラン反射

育児・教育

ギャラン反射が必要な理由は?出現・消失時期と確認方法

投稿日:2019年1月13日 更新日:

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赤ちゃんに出現するギャラン反射

赤ちゃんには、生きるためにさまざまな反射行動が備わっています。赤ちゃんにとって大切な反射は、大きく「原始反射」と「姿勢反射」に分けられます。

原始反射とは
脊髄、脳幹に反射中枢をもち、ある刺激に対して中枢神経系を経由して起こる反射行動のこと。原始反射の多くは、胎児のときから備わっているが、神経機構の発達に伴って徐々に消失する。

姿勢反射とは
姿勢や平衡を維持するために、乳児の成長に伴って発現する反射行動のこと。神経中枢による筋緊張反射(原始反射)と姿勢や平衡を維持する反射に分けられる。

今回ご紹介するのは、原始反射の「ギャラン反射」です。

赤ちゃんに必要なギャラン反射とは、どのような反射なのでしょうか。また、出現時期や消失時期はいつなのでしょうか。

ギャラン反射の確認方法、出現しない場合の原因と合わせてお話したいと思います。

ギャラン反射とは

ギャラン反射(galant response/galant reflex)とは、赤ちゃんの胸部から腹部にあてがった手で抱き上げて水平にし、脊柱のわきに沿って肩甲骨付近から腰骨付近まで指で押しなでることで、刺激された側に体幹を曲げる反射行動のことです。

脊柱の右側をなでると右に、左側をなでると左にびょこんと弓上に身体を曲げるとても可愛い反応をします。

ギャラン反射は、「ガラント反射」「側彎反射(そくわんはんしゃ)」「背反射(はいはんしゃ)」とも呼ばれます。

ギャラン反射の出現理由

ギャラン反射は胎児のころから備わっており、胎児が子宮内でギャラン反射を起こすことで、上半身と下半身の協調運動を刺激し、身体のバランス感覚に必要な筋力や組織を発達させています。

また、分娩時はギャラン反射によって赤ちゃんが身を捩ることで、娩出の手助けをしています。

ギャラン反射の出現時期・消失時期

ギャラン反射はいつから?

ギャラン反射の出現時期は、在胎30週以降です。赤ちゃんは、ギャラン反射によって、子宮内で上半身と下半身の協調性を高め、身体の左右のバランスを保ちながら成長します。

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ギャラン反射はいつまで?

ギャラン反射の消失時期は、生後4-6か月ごろです。

赤ちゃんのギャラン反射が消失すると、赤ちゃんは自分で上半身と下半身の協調運動に必要な筋肉や神経系を発達させ、体幹の維持や成長に必要な骨格のバランスを獲得していきます。

ギャラン反射が出現しない原因

ギャラン反射は新生児における診断、または1か月健診、3か月健診でチェックされる項目です。もしギャラン反射が出現しない場合、どのような原因が考えられるでしょうか。

成長の個人差

ギャラン反射の消失時は、早ければ生後2か月ごろに訪れます。そのため、個人差によって3か月健診で見られない場合もあります。

また、ギャラン反射は見た目がわかりやすい反射行動のため、家庭で行う人が多いのですが、反射の反応の出方にも個人差があります。そのため、動画のようにおしりがぴょこんと動かない可能性もあります。

多くは1か月健診で医師が確認するものなので、家庭で行って余計な心配をする必要はないでしょう。

脳性麻痺や運動麻痺

もし乳児健診で、赤ちゃんにギャラン反射が備わっていない、または著しく弱いと判断された場合は、脊髄から脳につながる神経系までの損傷・異常を疑います。

また、生後6か月以降でギャラン反射が消失しない場合も、神経発達の遅れ、脳性麻痺などの障害を疑います。脊髄は体幹を司る非常に需要な部位のため、赤ちゃんの首すわりにも影響します。


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