妊婦の1日のカフェイン摂取量は?胎児や授乳中の赤ちゃんの影響

コーヒーカップとコーヒー豆

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カフェインは赤ちゃんに悪影響?

妊娠中に妊婦がカフェインを摂取するのは良くないという話はよく聞きます。
授乳中にママがコーヒーを飲むと良くないという話も聞きます。
また、赤ちゃんにカフェイン入りの飲み物を飲ませてはいけないという話も聞きます。

……カフェインはかなり嫌われ者のようですね(^_^;)

まだ身体が小さく、身体機能が未成熟な胎児・乳児・幼児の間がカフェインを摂取すると、身体に悪影響を与える可能性があるということです。

では、赤ちゃんがカフェインを摂取すると、どのような影響があるのでしょうか。また、授乳中のママがコーヒーを飲むことで、赤ちゃんにどれくらいカフェインの影響があるのでしょうか。

今回は、カフェインが妊婦に与える影響、カフェインが母乳に与える影響、カフェインが赤ちゃんに与える影響についてお話しをしたいと思います。

カフェインとは

カフェインとは、1820年にコーヒーノキの成分から発見された有機化合物のことです。その後、コーヒーノキ以外にもさまざまな植物にカフェインが含まれることがわかりました。

最近はCMでもノンカフェインを強調する商品が増えたため、「カフェイン=悪いもの」というイメージを持っている人もいますが、カフェインは一定量以下の摂取で良い効果をもたらし、一定量を超えると悪い効果をもたらす成分です。

一般的な良い影響

たとえばカフェインがもたらす良い影響・効果には、以下のものがあります。

カフェインの良い影響
・覚醒作用があり、眠気を解消してくれる
・イライラを解消するリラックス効果がある
・リフレッシュ効果がある
・集中力や記憶力が高まる効果がある
・脂肪燃焼酵素を活性化する効果がある
・血管内皮の修復を促すため、脳卒中率を下げる効果がある
・気管支拡張作用により、呼吸器機能の改善効果がある
・血管が収縮することで腎臓の血管圧が高まり利尿作用がある
・胃腸の活発化や大腸の収縮を促すため、便秘改善効果がある
など

参考|緑茶とコーヒーを飲むと心臓病や脳卒中のリスクが低下 JPHC研究 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク
参考|カフェイン – Wikipedia

一般的な悪い影響

カフェインを過剰に摂取することで、身体に以下の悪い影響もあります。

カフェインの悪い影響
・血管が収縮することで偏頭痛を起こすことがある
・覚醒作用のせいで不眠症や睡眠障害になりやすくなる
・胃液分泌を促進するため、胃腸が荒れやすくなる
・血液の洗浄が遅れ代謝を落とし筋肉を固まらせる作用
・利尿作用によってビタミンやミネラルが過剰に減少してしまう
・血圧が4-13mmHgほど上昇する可能性がある
・長期的に飲むと胃腸や内臓を弱らせる
・頭痛、短気、集中力欠如、疲労、過眠を感じる場合がある
・胃・上半身・関節の痛みなどの離脱症状が出る
・中毒性があるためやめられない、または過剰摂取してしまう
など

参考|【コーヒーに含まれるカフェイン】 | 酵素フード協会
参考|カフェイン – Wikipedia

カフェインが妊婦に与える影響

では、カフェインの影響を踏まえた上で、妊婦がカフェインを摂取することにはどのような悪影響があるのでしょうか。

カフェインを分解できる量は、大人であれば1日400-500mg程度です。カフェインの過剰摂取は大人でも中毒症状を起こし、ニコチンと同じように精神的、身体的な悪影響を及ぼします。

また、カフェインが分解できずに身体に蓄積した場合、稀ですがカフェインの中毒症状で死亡してしまう可能性もあります。

同様に、妊婦が一度に大量にカフェインを摂取すると、カフェインが胎児に移行して発育を阻害する可能性があるだけでなく、死産のリスクも上がります。胎児に影響を与えないためには、妊婦がカフェインを過剰摂取しないことが大切です。

一般的な飲料のカフェイン含有量

出典|ファクトシート|食品安全委員会

食品安全委員会のファクトシートによると、妊婦は1日のカフェイン摂取量が200-300mgまでならカフェインが分解されるため、悪影響の心配はないとしています。ただし、国毎に安全基準値にバラつきがあるため、200mg以下を目安にすると良いと思います。

カフェインはコーヒーだけではなく、お茶などにも含まれます。以下に主な飲料のカフェイン含有量を記載してあるので参考にしてください。

カフェインが母乳に与える影響

母乳育児をしているママがカフェインを摂取すると、赤ちゃんにもカフェイン入りの母乳を与えることになります。母乳に移行する量は、ママが摂取したカフェイン量の1-2%前後です。

カナダ保健省によると、3歳以下の子供が摂取して良い1日あたりのカフェインの目安は「体重(kg)×2.5mg」です。

つまり、体重3kgの赤ちゃんの場合はママのカフェイン摂取量は7.5mg以下に抑える必要があります。体重5kgの赤ちゃんだと12.5mg以下、体重10kgの赤ちゃんだと25mg以下ということです。

もし、ママがコーヒーを400ml(コーヒーカップ2-3杯)飲んでカフェインを240mg摂取した場合、母乳に含まれるカフェイン量は2.4-4.8mgほどになります。

というわけで、適量のコーヒーであればカフェイン量は問題ない範囲ですが、緑茶やチョコレートなど他の飲食でカフェインを摂取する恐れもあります。

また、仮に目安以下にカフェイン量に抑えても、刺激が強い成分には違いありません。子供がカフェインに弱い可能性もあるため、どちらにしてもコーヒーはなるべく控えた方が懸命です。

カフェインが赤ちゃん・子供に与える影響

赤ちゃんは、離乳食が始まると食べられる食材や飲み物がドンドン増えていきます。

そこでもカフェイン摂取には注意が必要です。前述した通り、3歳以下の子供のカフェイン摂取量は、1日あたり「体重(kg)×2.5ml」までです。

カフェインを過剰摂取すると、赤ちゃん(子供)には覚醒作用のせいで不眠症や睡眠障害になったり、興奮状態が続くなど神経に影響を与えます。

つまり、夜泣き、黄昏泣き、寝付きの悪さ、グズグズ、金切り声などなど、ママが困る状況のオンパレードの可能性があるということです。これは避けたいですね(^_^;)

また、カフェインを過剰摂取した赤ちゃんは乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症も高まる可能性があります。

赤ちゃんは月齢が低いほど消化器官が発達していないため、カフェインの分解に時間がかかります。

そのため、日々のちょっとしたカフェインが身体に蓄積されてカフェイン中毒を起こしたり、悪影響をおよぼす可能性があることをママは知っておかなければいけません。

海外の公的機関による1日のカフェイン摂取許容量

海外の公的機関が発表している、妊婦や赤ちゃん・子供が1日に摂取しても悪影響がない(少ない)とされるカフェインの許容量は以下の通りです。国によって基準が違うため、あくまでも参考です。

参考|東京都食品安全FAQ – FAQ

妊婦に影響が少ないカフェイン摂取量の目安

世界保健機関(WHO)

コーヒー一日あたりカップ3-4杯

オーストリア保険・食品安全局

300mg/日|コーヒーカップ4-6杯(150ml/杯)

英国食品基準庁

300mg/日|コーヒーマグカップ2杯

カナダ保健省(KFDA)

300mg/日|コーヒーマグカップ2杯(237ml/杯)

韓国食品医薬品安全庁(KFDA)

300mg/日

子供に影響が少ないカフェイン摂取量の目安

カナダ保健省

3歳以下の子の場合|2.5mg/体重/日
4-6歳の子の場合|45mg/日|コーラ450ml
7-9歳の子の場合|62.5mg/日|コーラ620ml
10-12歳の子の場合|85mg/日|コーラ850ml

韓国食品医薬品安全庁(KFDA)

子供の場合|2.5mg/体重/日

カフェインは控えつつ我慢し過ぎない

カフェインが胎児の成長や死産(流産)、乳幼児の機能成長や発育に影響があると聞いてしまうと、「もうわたしコーヒー飲んじゃダメなんだ……。」と思うかもしれません。

ただし、健康で元気な赤ちゃんを出産し、楽しく育児をするためには、ママが健康でストレスがない生活環境を整えることも同じくらい大切です。前述した通り、妊婦は1日200ml以下のカフェイン摂取であれば、胎児にほぼ影響がないくらい分解することは可能です。

もしコーヒーが好きなママは、カフェイン摂取量に十分注意しつつ、適度なストレスにならないよう、1日にコーヒーを1-2杯を飲むくらいの気持ちでいれば良いと思います。

わたしもコーヒーは好きですが、初産のときは「カフェインは絶対に摂っちゃいけない!」と勘違いして、イライラしていたことを思い出します……(^_^;)

もし妊娠・授乳中に、どうしてもそれ以上コーヒーを飲みたい場合は、コーヒーの風味を楽しむことを目的としたノンカフェインのタンポポコーヒーなども飲みつつ、我慢しましょう。

タンポポコーヒーは、コーヒー風味の麦茶といった感じで、コーヒーのような苦味や酸味があります。ミルクを入れてカフェオレのように飲むと、味わいは近くなるように感じます。

タンポポコーヒーにはいくつか種類がありますが、森下薬農園の「たんぽぽコーヒー」は、定期便で頼むと送料無料で、30日間の返品・返金保証があるので気軽に試してみてください。

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ちなみに、妊娠中のカフェインはまだ良いのですが、お酒は絶対にダメです。こちらはストレス関係なく、飲んではいけないと認識してください。また、授乳中のお酒の影響も合わせて覚えておきましょう。