子供への影響を最小限に!正しい夫婦喧嘩の仕方とその後の対処

育児・教育

子供への影響を最小限に!正しい夫婦喧嘩の仕方とその後の対処

投稿日:2019年4月4日 更新日:

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夫婦喧嘩は絶対にしてはいけない?

人間誰しも喧嘩をすることはあると思います。もちろん、結婚式で一生の愛を誓いあった夫婦でも喧嘩をすることはあるでしょう。

喧嘩の度合いは夫婦によって違いますが、お互いが怒鳴り合ったり、無視したり、ときには家から出ていってしまったりなどさまざまです。

うちは幸いにも夫婦喧嘩と呼べるものは年に1回程度。お互い相手の言動にイラッと来ることはありますが(空気でわかる)、喧嘩にまで発展させないように我慢しているのだと思います。

夫婦喧嘩を我慢をする理由は、やはり子供の存在が大きいでしょう。夫婦喧嘩は子供にとって強いストレスになり、脳の成長に悪い影響を与えます。

夫婦喧嘩が子供に与える影響
・感情をコントロールできない
・眠れない・眠りが浅い
・常に不安な状態になる
・学力が低下する
・自己肯定できない・自信がない
・他者の感情が理解できない

ただ、結果的に夫婦喧嘩になったとしても、夫婦がお互いの不満点を言い合い、それが人間的な成長につながるのであれば、子供には適度なストレスと良い影響を与える可能性があります。

では、どのような夫婦喧嘩をすれば良いのでしょうか。

今回は、子供への影響を最小限にする夫婦喧嘩のやり方と夫婦喧嘩をしたときの子供のケアの方法についてお話したいと思います。

夫婦喧嘩をする割合とその頻度

まれに夫婦仲がとても良く、一度も喧嘩をしたことがないという夫婦もいますね。では、実際に喧嘩をする夫婦の割合や喧嘩の頻度は、どれくらいなのでしょうか。

10代-50代の既婚女性2,172名と、既婚男性85名を対象にゲンナイ製薬株式会社が「夫婦げんかに関するアンケート調査」を行っています。

どのくらいの頻度で夫婦げんかをしますか

いい夫婦の日<夫婦げんかに関するアンケート>けんかはするけど「夫婦でよかった」夫・妻ともに約95% 夫婦げんかの原因1位「家事」、仲直りは「夫から」4割 夫のけんか法は「直接対決」、妻は手法多数?|ゲンナイ製薬株式会社のプレスリリース

……まれではなかったですね。夫婦喧嘩をしない夫婦は20.3%もいます。続いて、数年に1回が4.7%、年1回が18.2%となっています。ここまでで合計が4割を超えていて、夫婦喧嘩は意外と少ないことがわかります。

一方、毎日喧嘩をする夫婦は1.0%、週1回が7.8%、週2-3回が5.8%となっており、このあたりは夫婦喧嘩の頻度が高いイメージです。

注意回答者は妻の方が多いため、妻の数値で解説しています。

夫婦喧嘩を見た子供の心理

では、夫婦喧嘩を見せられた子供はどのように感じているでしょう。

普段とは違う両親の姿に恐怖を感じる

親と愛着関係を築いている子供にとって、親は安心感を得られる存在です。その親が怒鳴り合ったり、明らかにお互いを無視をしている状況を見せつけられると、子供は普段と違うパパ・ママに対して恐怖を感じます。

幼児的万能感によって自責の念を感じる

夫婦喧嘩のきっかけ

いい夫婦の日<夫婦げんかに関するアンケート>けんかはするけど「夫婦でよかった」夫・妻ともに約95% 夫婦げんかの原因1位「家事」、仲直りは「夫から」4割 夫のけんか法は「直接対決」、妻は手法多数?|ゲンナイ製薬株式会社のプレスリリース

夫婦喧嘩のきっかけは、「家事の分担・やり方」「伝えてある内容を忘れる」「連絡がない、遅い」「予定を決めるときに人任せ」「時間にルーズ」など些細なもので、子供が原因になることは多くありません。

ところが、子供はパパとママが喧嘩をする様子を見て自分のせいだと感じたり、自分ならなんとかできるのではないかと感じてしまいます。これを「幼児的万能感」と言います。

仲直りして欲しい、仲を取り持ちたいと感じる

前述した通り、子供は幼児的万能感によって、自分が努力をすればパパとママは仲良くしてくれると考えます。

そのため、子供はどちらの顔色も伺って話をするようになりますが、少しずつ主張ができなくなり、次第にその場を避けるようになっていきます。

夫婦喧嘩で気をつけたいこと・してはいけないこと

では、夫婦喧嘩を避けることができない場合、どのように夫婦喧嘩をすれば良いのでしょうか。また、何に気をつければ良いでしょうか。

暴力を振るわない

もっとも基本的なことは、手を上げない、暴力を振るわないことです。子供に暴力を振るったり、暴言を浴びせなくても、身近な人が暴力を振るわれている様子を子供に見せることは、児童虐待の「心理的虐待」にあたります。

心理的虐待を受けると、子供は脳の側頭葉の上側頭回、横側頭回にある聴覚野が萎縮してしまいます。聴覚野は、聴覚情報、言語情報の処理を担う領域のため、聴覚や言語の発達に障害が起こる可能性があります。

大声で怒鳴らない

初めは夫婦で冷静に話していても、売り言葉に買い言葉でヒートアップすると、つい大声を出してしまうことがあります。子供の前で敵意を持って相手を恫喝したり、大声で萎縮させることも、児童虐待の「心理的虐待」にあたります。

大声をだすことは、相手をマウンティングしたり、ストレスの発散につながりますが、それ以上に子供の心にダメージを与えます。

相手の人格を否定しない

夫婦喧嘩をしていると、見た目や性格、過去の出来事で相手を汚く罵ってしまうこともあるかもしれません。

ただ、子供は誰が何を言われたのか記憶しています。そして、その言葉を覚えて将来使う可能性があります。たとえ相手の悪口がその通りの言葉だとしても、子供が聞いている前では言わないようにしましょう。

子供ダシを巻き込まない

夫婦喧嘩で相手を無視する冷戦状態に入ると、子供に積極的に話しかけるようになり、子供に対して相手の愚痴を言うようになる人もいます。

夫婦喧嘩に子供を巻き込むのは、子供を味方につけて相手に完全勝利したいと考える親のエゴです。パパとママに仲良くなってほしいと思っている子供の願いとは逆のことをすることになります。

我慢できなければ切り上げる

夫婦喧嘩をすることは仕方がないことですが、ヒートアップすると上記の状態に陥ってしまいます。そのため、治まりがつかずヒートアップしそうな場合は、一度冷却期間を置く努力をしてください。

夫婦喧嘩中でも挨拶だけはする

もしまだ夫婦喧嘩中、または冷戦中だとしても、「おはよう」「いってきます」など夫婦間の挨拶だけは欠かさずにしてください。これはなかなか難しいことですが、子供の将来のために意識してできると良いですね。

うちも夫婦喧嘩中は無理やり挨拶をするようにしていました。もちろん、苦痛でしたが、そういうルールを決めているので仕方ありません。

夫婦喧嘩中の子供のケア

たとえ夫婦喧嘩中だとしても、子供には関係がありません。そのため、ちゃんと心のケアをしてください。

子供には優しく接する

たとえ夫婦喧嘩直後でイライラしていても、子供には優しく接しましょう。子供はパパとママが怒っている姿を見てとても怖がっています。

喧嘩はしていないと嘘をつく必要はありませんが、せめて子供を安心させる態度をとるようにしましょう。もちろん、その際に子供を取り込んだり、巻き込むような行為をしてはいけません。

子供に夫婦喧嘩の原因を説明する

夫婦喧嘩の本当の原因を詳しく説明する必要はありません。子供を安心させ、自分のせいじゃないと思わせるために、「パパとママの喧嘩だから、あなたのせいじゃないのよ。」とだけ伝えれば良いでしょう。

また、子供が夫婦喧嘩を心配している場合は、「言い合いになっただけだから、心配しなくても大丈夫よ。」と伝えてください。

良い夫婦喧嘩は子供に良い影響がある

おそらくほとんどの夫婦喧嘩は、ある程度時間が経って、お互いの怒りが収まるまでは終わりません。世の中には、夫婦喧嘩を終わらせる方法がたくさんありますが、ほとんどが役に立ちませんよね。

ただそれでも、事前に夫婦喧嘩の内容に少しルールを設けておくだけで、夫婦喧嘩の最中に新しい火種が生まれる可能性は下がりますし、子供への影響も少なくて住みます。

夫婦喧嘩が収まったら仲直りの姿を見せる

また、夫婦喧嘩が収まって、お互いがある程度感情を抑えられるようになったら、子供にも「もう仲良くなったよ。」と伝えてください。

そして、"子供に見せるために"お互いに「ごめんなさい。」を言い合って、その後に子供に対して「喧嘩をしてごめんなさい。」と謝ってください。

仲良くなった姿を子供に見せること、喧嘩をした後に謝る姿を見せることで、ストレスを感じていた子供は強い安心感を覚え、ストレスから立ち直るストレス耐性を身につけることにも役立ちます。

適度に夫婦喧嘩をすることは、お互いの不満の解消につながりますし、その後も長く家庭を続けていく1つの方法です。決して子供を巻き込んだり、子供に悪い影響を与えないように、賢く行いたいものです。


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