男性の育休取得率や平均日数は?育休を取るメリットデメリット

パパの育児

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男性の育休と育児熱の高まり

「子供が産まれたら夫婦で育休を取って、協力して子育てしたい!」

以前に比べて、育児を夫婦で協力して行いたいと考える女性が増えただけでなく、育児に興味を持つ男性が増えたことで、育児熱が高まっているように感じます。

とは言え、男性が育児をするためには、ある程度自由になる時間が必要です。そのため、政府はこれまでに男性の育休制度(パパ休暇)の拡充を図ってきました。大きなものとしては、平成22年6月30日施工の育児・介護休業法の改正が有名ですね。

「これだけ世間で育休制度が浸透しているんだから、男性の育休取得率は半分……は言い過ぎでも、3分の1はいるんじゃない?」と思う女性もいるかもしれません。

ちなみに、厚生労働省の「平成27年度雇用均等基本調査」によると、女性の育休取得率は81.5%です。平成8年度から平成19年度の約10年間で、育休取得率は49%→90%と倍近く伸び、その後も80%台を維持しています。

では、男性の育休取得率や育休の平均日数はどれくらいなんでしょうか。

今回は、男性の育休取得率や平均日数、また男性が育休を取得するメリット・デメリットについてお話したいと思います。

男性の育休取得率や育休平均日数

前述した厚生労働省の「平成27年度雇用均等基本調査」を見てみましょう。

男性の育休取得率

育児休業取得率の推移_男性

出典|「平成 27 年度雇用均等基本調査」の結果概要 – 厚生労働省

まず、男性の育休取得率を見ると、「おっ、右肩上がり。」と思いますね。たしかに、育休取得率は20年前に比べて20倍以上に伸びていますが、平成27年度で2.65%(40人に1人程度)しかありません。

男性の育休平均日数

取得期間別育児休業後復職者割合

また、同じく育休の平均取得日数(取得期間別育児休業後復職者割合)を見ると、女性の育休取得期間は10-12か月未満が31.1%、18-24か月未満が27.6%に対して、男性の育休取得期間は5日未満が56.9%と半数以上を占めています。

男性の育休取得率は2.65%……そのうちの半分以上が5日未満……。

もちろん、会社側が男性の育休で何か月も仕事を休まれては困る!と考える気持ちはわかりますが、せっかくの制度があっても使えなければ意味がありません。

男性が育休を取得すべき理由とメリット

さて、上記の育休取得が会社に与えるメリットを踏まえたうえで、次は男性が育休取得で得られるメリットや育休を取得すべき理由を考えてみましょう。

男性の育休メリット1.育児でママに信頼される

「片付けするから先に寝かしつけてー。」
「ご飯作っとくから、お散歩してきてー。」
「買い物してくるから30分ほど面倒見ててー。」

パパの育児を信頼していないママは、「大丈夫かな……。でも、ちょっと見るくらいだし……。なるべく早く用事を片づけよ。」という気持ち。

もし、パパが一通りの育児をこなせれば、ママからの信頼は絶大です。幸せな家庭のためにも、ママの信頼獲得は必要不可欠です。そのためには、パパがある程度育児に費やす時間が必要です。

男性の育休メリット2.赤ちゃんの気持ちがわかるようになる

「お客様の気持ちを読み取れよ!」
「クレームはありがたいんだぞ!」
「足を運んで、時間をかけろ!」

普段仕事で後輩に説教をしているパパは、ちょっとした仕草や表情を読み取れば、顧客の気持ちを理解できることを知っています。

赤ちゃんも同じです。言葉が伝わらなくても語りかけ、反応や表情で赤ちゃんの機嫌の良し悪しや要求を理解できるようになります。

「赤ちゃんの気持ちを読み取れよ!」
「泣くことははありがたいんだぞ!」
「寝かしつけには、時間をかけろ!」

赤ちゃんの気持ちがわかれば、パパはより育児に積極的になり、子供が成長しても心を通わせることができます。語りかけが苦手なパパは、以下を参考にしてください。

赤ちゃんとの会話が苦手…親の自覚を促す語りかけ方と5つの効果

男性の育休メリット3.長男・長女と向き合える

子供が2人以上いるママは、赤ちゃん返りの大変さはわかりますよね。やっと赤ちゃんが寝ても、上の子がベッタリ。夜泣きが再発したり、「ママーママー」が増えたり、赤ちゃんの泣き声で癇癪を起こす子もいます。

赤ちゃん返りはママの手間が増えるだけでなく、子供の成長時期と重なると、成長の阻害原因にもなりかねません。

育休を取得したパパは、長男・長女とコミュニケーションを取るチャンスです。赤ちゃん返りを解消しつつ、ママ優先だった子供の気持ちをガッチリつかむことができます。

男性の育休メリット4.ママの職場復帰を考えられる

共働きは普通の時代です。個人的には、女性の社会進出意欲が高まったというよりも、家計の問題の方が大きいと思います。今は片方の稼ぎだけじゃ辛いですから。

共働き等世帯数の推移

出典|平成24年版男女共同参画白書|内閣府男女共同参画局

そのため、職場復帰を望むママは多いのですが、育児に追われて考える時間も準備をする時間もなく、退職せざるを得なかったママを何人も知っています。

ママが本気で職場復帰したいなら、パパが一時的に支えなければいけません。ママが職場復帰できないと、家計はパパ1人で支えることになります。

男性の育休メリット5.家族の思い出が作れる

ある程度成長した子供がいるパパはわかると思いますが、子供はいつの間にか大きくなり、気付いたら生意気になっています。

もちろん、子供が成長するとコミュニケーションも取れますし、遊びに行くこともできます。でも、ときどき何もできなかった赤ちゃんのころが懐かしくなります。

パパが思い出す赤ちゃんはどんな仕草で泣いたり、笑ったり、何かを訴えようとしていたか覚えていますか?

赤ちゃんの思い出を写真や動画を残すことも良いのですが、心にも残しておきたいですよね。やっぱりパパが思い出を残すためには、ある程度まとまった時間を子供と共有することが大切だと思います。

男性の育休取得率を上げるために

男性の育休取得率が低いのは会社都合もありますが、「仕事に穴は空けられない。」という男性の責任感が作っている部分もあると思います。

男性が育休を取得して本気の育児をできれば、ママや子供が得られるメリットは以下の通りたくさんあります。

もし、育休を取得したい男性が、「育休は会社に迷惑かも……。」と思い込むと、育休を取りたくても取れない被害者意識しか生まれません。

ちなみに冒頭で、平成27年度の女性の育児休業取得率が81.5%、男性が2.65%という話をしていますが、この調査には従業員数9人未満の会社は含まれていません。

日本の会社は、「従業員20人以下の製造業及びその他」「従業員5人以下の商業・サービス業」という小規模企業が8割を超えるため、本来の育休取得率はもっと低いんでしょうね……。

国は平成32年度(2020年)に男性の育休取得率13%を目標にしていますが、育休による男性のメリットだけを強調していても目標達成は難しいでしょう。

参考|数値目標(別紙1)|内閣府

そこで、育休を取得したい男性は、育休が会社に及ぼすメリットを知り、会社や仕事に対して気後れせずに育休を取得する心持ちが必要です。次回は、育休で会社が得る助成金などのメリットについてお話します。