赤ちゃんの熱が下がらないときは?微熱が続く原因と受診の目安

赤ちゃんの熱が下がらないときは?微熱が続く原因と受診の目安

投稿日:2018年10月25日 更新日:

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赤ちゃんの発熱の判断

赤ちゃんの体調の変化や病気の判断をするために、普段から発熱の有無を確認していると思います。

体温には個人差があるため一概には言えませんが、感染症法では37.5℃以上を発熱、38℃以上を高熱と定義しています。また、平熱から1.0℃以上体温が上がっていれば発熱しているとする考え方もあります。

子どもの発熱(1)基本編|中外医学社

発熱の定義は明確でなく、さまざまな考え方があるのです。テルモの調査でも、発熱の認識は人によってバラバラですが、子供の方が比較的高い体温を発熱と認識していることがわかります。

子供の発熱の認識

発見!体温を正しく測れている人は少ない? 結果詳細・ドクター解説|活動報告|テルモ体温研究所とは|テルモ体温研究所

一方、微熱も発熱と考えて良いのでしょうか。一般的には37℃台を微熱と言いますが、大人であれば「ちょっと熱っぽいな。今日はなるべくおとなしくしておこう。」などの判断ができますが、赤ちゃんは自分でそのような判断はできません。

では、赤ちゃんが微熱の場合、どのように判断して、どのような対処をすれば良いのでしょうか。また、微熱が下がらないときどうすれば良いのでしょうか。

今回は、赤ちゃんの微熱が続く原因と微熱と病気の関係についてお話したいと思います。

赤ちゃんの微熱の原因

感染症など何らかの病気

微熱が続くのは何らかの病気のサインかもしれません。微熱の他に症状は無いか、全身状態や機嫌などいつもと違うところは無いかをよく観察してください。病気の場合は月齢によって注意点が異なるため、後に解説します。

平熱が高めの子の日内変動

体温には、朝がもっとも低く、夕方過ぎに高くなり、夜に再度低くなるという「日内変動」があります。体温の変動は1℃以内であることがほとんどですが、時間帯を考慮したり、平熱に比べてどの程度体温が上昇しているのか比較することも大切です。

乳幼児における体温の日内変動

体温リズムについて|乳幼児の体温|体温と生活リズム|テルモ体温研究所

洋服の着せ過ぎや室温の上げ過ぎ

赤ちゃんは体重あたりの食事摂取量が多く、運動量も多いため熱産生が活発です。また、体温調節機能が未熟なため、一度上がった熱がなかなか下がりません。そのため、厚着したり、室温が高いなど些細なことでも身体に熱がこもります。

赤ちゃんの体温が高いサインは、汗をかいている、顔が赤くなっているなどで、ぐずって機嫌が悪くなる子もいます。

さらに、赤ちゃんは身体が小さい割に汗腺の数は大人と同じなので、とても汗をかきます。汗をかいたまま放置すると、身体が冷えて風邪をひいてしまいます。そのため、汗ばんできたと思ったら、衣服や室温を調整して対処してください。室温は20-25℃、湿度50-60%が目安です。

知っておきたい!夏の子どもの体温調整|千葉県こども病院

予防接種の副反応

赤ちゃんは、予防接種後の副反応によって発熱することがあります。副反応とは、予防接種後に発熱・発疹・局所反応(注射部位の腫れ、痛み、赤み)などが現れることです。

副反応は予防接種の種類によって割合や出現までの期間が変わりますが、通常は数日で治まります。予防接種後30分以内に、発熱・顔や手足の腫れ・蕁麻疹などがあり、ぐったりしている場合は病院を受診しましょう。

予防接種の副反応と有害事象|日本小児科学会

ワクチン副反応割合出現
麻疹・風疹(MR)ワクチン発熱20-30%5-14日後
麻疹ワクチン発熱
発疹
20-30%
10-20%
5-14日後
-
風疹ワクチン-ほぼ無し-
四種混合ワクチン(DPTポリオ)注射部位の腫れ
発熱
約20%
1%以下
当日-数日後
-
日本脳炎ワクチン発熱1%以下2日以内
水痘(水疱瘡)ワクチン水痘様発疹ほぼ無し14-30日後
おたふく風邪ワクチン耳下腺の腫れや痛み
発熱
2-3%7-21日後
ヒブワクチン発熱1%以下-
肺炎球菌ワクチン発熱1%以下-
BCGリンパ節の腫れなどほぼ無し-
A型肝炎ワクチン-ほぼ無し-
B型肝炎ワクチン-ほぼ無し-

※日本ビーシージー製造株式会社の報告によると、副反応は0.03%(151988件中44件)

天王寺区 小児科 【今石こどもクリニック】 JR桃谷駅前 アレルギー科 インフルエンザ予防接種 ワクチン

乾燥 BCG ワクチンの副反応報告状況について

HAV|日本旅行医学会

赤ちゃんの微熱で考えられる病気や症状

新生児期の微熱を伴う病気

新生児は感染症にかかると一気に高熱になることが多いのですが、微熱が続く感染症もあるため、体温以外の症状も注意してください。

新生児は母子免疫があり感染症にかかりにくいのですが、それ以外の免疫力は弱く、一度感染症にかかると重症化し、菌血症や細菌性髄膜炎に発展する恐れもあります。

新生児の感染症の原因には母子感染(垂直感染)があり、母子感染には子宮内感染(トキソプラズマ、梅毒、風疹など)・産道感染(B群連鎖球菌、ヘルペス、クラミジアなど)・母乳感染(HTLV-1、サイトメガロウイルスなど)などがあります。

また、妊娠37週より早い時期に生まれた早産の赤ちゃんは、正期産の赤ちゃんより感染症にかかるリスクが高くなります。

新生児が気をつけておきたい感染症とは? | 子どもの病気 | 医師が監修!ヘルスケア情報 | だから、予防接種|
アステラス製薬株式会社

生後2-3か月の微熱を伴う病気

新生児期と同じく、生後3か月未満の発熱は、重篤な感染症を引き起こす可能性があります。この時期の赤ちゃんの発熱の90%はウイルス感染症による風邪ですが、残り10%は敗血症、細菌性髄膜炎、気管支肺炎、尿路感染症などが考えられます。

また、ただの風邪でも赤ちゃんは意思表示ができず、症状が分かりにくいため、重篤な症状になる場合があります。また、微熱から急激に症状が進行する場合もあります。

そのため、発熱の他に機嫌が悪い、ミルクの飲みが悪い、元気がない、嘔吐・下痢などいつもと違う症状が無いか観察してください。赤ちゃんは、微熱でも他に気になる症状を発見し、早めに受診することが大切です。

3ヶ月未満の児の発熱への対応 - 神戸大学大学院医学研究科

生後4-6か月以降の微熱を伴う病気

生後4-6か月ごろまでは、母子免疫のおかげで風邪をひかない赤ちゃんが多いのですが、母子免疫が効果を失うこの時期に初めて風邪をひくなど感染症にかかりやすい状態になります。

この時期に多い感染症は、風邪や突発性発疹です。突発性発疹は39℃以上の高熱が出て、3日ほどすると身体に赤く小さな発疹ができます。

もちろん、一般的な風邪でも肺炎や気管支炎などを併発する可能性はありますし、1歳未満でRSウイルスにかかると重症化しやすい傾向があるため、微熱や風邪症状が長引いたり、気になる症状があれば小児科で相談しましょう。

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1歳ごろの微熱を伴う病気

保育所や幼稚園などに通っていると、一般的な風邪の他、手足口病、リンゴ病、RSウイルスなどの感染症を起こすウイルスをもらう可能性がありり、発疹や頬の紅斑など特徴的な症状が現れるまで微熱で経過する場合があります。

割合は低いのですが、結核、白血病などの癌、膠原病、甲状腺機能亢進症などでも発熱する場合があり、これらは発熱以外にも症状がみられます。

白クマ先生の子ども診療所|日本医師会

また、病気ではないのですが、1歳から5-6歳くらいの子供は、保育園や幼稚園等の慣れない集団生活の疲れから、37℃-38℃程度の「疲労熱」をだすこともあります。

疲労熱は、1-3歳ごろは午後以降に発熱し、4-6歳ごろは夕方以降に発熱することが多いようです。発熱する時間帯は、年齢によって1日のうちどこまで体力が保つかに左右されます。

疲労熱が長く続くと免疫力が落ちている証拠なので、風邪を引きやすくなります。疲れが原因の発熱なので身体を十分に休めるように配慮してあげましょう。

微熱でも見るべき赤ちゃんの様子と判断基準

赤ちゃんの病気は、熱の高さだけで病気の重さを判断してはいけません。たとえ微熱であっても、以下の項目も合わせて赤ちゃんの体調を判断しましょう。

目力を中心に観察する

赤ちゃんは生後3か月ごろから、追視が明確になってきます。そのため、アイコンタクトが取れて1つのものをじっと見つめられているか(固視)、動くものを目で追えるか(注視)を見ます。これは意識レベルが低下していないかどうかを確認しています。

意識レベルが低下すると、母親とも視線が合わなくなり、ミルクや母乳も飲もうとせずに眠りがちになります。赤ちゃんはよく寝ているのか、意識レベルが低下しているのか判断は難しいため、哺乳量や授乳回数の減少も目安にしてください。

子どもの発熱(1)基本編|中外医学社

また、追視の確認の際に合わせて声掛けを行いましょう。赤ちゃんが声掛けで振り向くのは生後6か月以降ですが、それ以前でも声掛けをしながらの方が意識を確認しやすくなります。

赤ちゃんの意識レベルが低下する原因はさまざまで、脳や心臓の血管障害や感染症、薬剤、肝臓や肺などの臓器機能不全などが考えられます。

意識障害とは|(症状編) 意識障害|神経内科の主な病気|日本神経学会

顔色や唇の色を見る

赤ちゃんの呼吸や血液循環が良いかどうかは、重要な観察ポイントです。唇は通常ピンク色で血色が良いのですが、顔色や唇が悪く紫、白っぽいなどの症状が見られる場合は、チアノーゼ(血液中の酸素濃度が低くなっている状態)を示しています。

特集2 子どもの救急 発熱・嘔吐・けいれん・頭部打撲の場合 – 全日本民医連

また、呼吸が小刻みに速くなったり、肩で息をしている場合は、多呼吸、鼻翼呼吸、陥没呼吸があるか観察してください。多呼吸、鼻翼呼吸、陥没呼吸があれば、明確な呼吸困難で救急受診の目安になります。

呼吸困難の症状
多呼吸|普段は30-40回/分程度だが60回/分程度に増加した状態
鼻翼呼吸|小鼻を膨らませて多く息を吸おうとしている状態
陥没呼吸|息を吸ったときに肋骨の間やみぞおち付近がへこむ状態

小児科|医療法人イルソーレ 時計台クリニック

あやして落ち着くかを見る

赤ちゃんをあやしても泣き止まない場合、身体のどこかに痛みを感じている可能性があります。

あやして落ち着く場合は、抱っこして欲しい・お腹がすいている・暑い・寒いなど他の要求も考慮して、赤ちゃんの泣き方を観察しましょう。

感じる痛みには、持続的な痛みや間欠的な痛み、触れると痛がるなどがあります。たとえば、髄膜炎による頭痛は、抱っこで揺らすと悪化して、泣き方が激しくなることがあります。腸重積では腸の動きに連動して腹痛が起こるため、激しく泣いたり落ち着いたりを繰り返すことが特徴です。

子どもの発熱(1)基本編|中外医学社

赤ちゃんの微熱で病院に行くべき?

赤ちゃんの身体が普段よりも熱いと心配ですよね。しかし、赤ちゃんの体温はちょっとしたことですぐに上がります。そのため、37℃台の微熱の場合は、日内変動の範囲内ではないか・衣服や時間帯などの環境が原因ではないかを一度確認してみてください。

生後4-6か月未満は、母子免疫があるため感染症にかかりにくい時期ですが、一度細菌やウイルスに感染すると重症化する恐れがあります。微熱でも感染症の場合があるため、赤ちゃんの様子をしっかり観察してください。

たとえ微熱でも病院に行くべきかを判断する材料は、赤ちゃんの様子です。目が合うか、呼吸が苦しそうではないか、泣き方はいつもと違っていないかなど、赤ちゃんの全身の状態を観察することが大切です。

子供に緊急性が疑われる症状
・元気がなくぐったりしている
・呼びかけても反応がない
・顔色が青く、呼吸が荒い
・母乳などの水分を摂取できない
・生後0-3か月の赤ちゃんの高熱
・血便や血尿が出た
・嘔吐や下痢が激しい
・熱性けいれんがあり、5分以上続く
・熱性けいれんが何度もある
など

赤ちゃんの普段の様子を1番近くで見ているのはママです。「なんだかいつもと違うな」「変だな」と思ったら、ためらわずにかかりつけの小児科で相談してみましょう。

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まーさ
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まーさ
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まーさ

保育士資格、幼稚園教諭免許(一種)を取得後、保育園・幼稚園・支援センターを複数回経験して、もうすぐ業界歴20年です。 仕事と2人の子育てをこなしつつ、勉強をしつつ、ゆっくり情報を発信しています。

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