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湯冷まし・白湯の違いは?温度の目安、使い方と飲ませ方

投稿日:2019年1月4日 更新日:

授乳方法が母乳からミルクに変わる時期

赤ちゃんの授乳方法は、月齢によって徐々に変わっていきます。

初めは母乳を飲ませていたママも利便性を考えてミルクを使うようになったり、母乳の出が悪くて混合育児をしていたママが母乳育児に切り替える場合もあります。そのため、長い授乳期間の間で、母乳とミルク両方の授乳経験をする人が多いでしょう。

授乳期の栄養方法_月齢別

平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要 - 厚生労働省

もちろん、赤ちゃんのミルクを作るためには調乳が必要ですが、単純に水と粉ミルクを混ぜるだけではいけません。正しい調乳をするためには、「白湯(さゆ)」と「湯冷まし(ゆざまし)」について知っておかなければいけません。

さすがに、白湯と湯冷ましを初めて聞くという人は少ないとは思いますが、どのようなものか具体的に説明できるでしょうか。また、それぞれ何℃のものか知っているでしょうか。

そこで今回は、湯冷ましと白湯の違い、具体的な温度や使い方についてお話したいと思います。

白湯と湯冷ましの違い

白湯(さゆ)とは

白湯とは、水を沸騰させて作るお湯のことで、温度の目安は90-100℃ほどです。水を沸騰させることで、カルキ(塩素)やトリハロメタンなどの不純物を取り除くことができます。ただし、トリハロメタンを取り除くためには、10-15分ほど沸騰し続けなければいけません。

沸騰させると、トリハロメタンは気化して水中から除去することが出来ます。このときに10分以上沸騰を続けてください。トリハロメタンは、沸騰して5分程度すると一時的に水中濃度が上昇しますが、さらに沸騰を続けると蒸発する為、除去することが可能です。

水質のQ&A - 袖ケ浦市公式ホームページ

湯冷まし(ゆざまし)とは

湯冷ましとは、白湯を冷ましたもののことです。明確な温度の定義はありませんが、目安は常温のため20-35℃ほどです。

赤ちゃんのミルクを作るためには、粉ミルクを70℃のお湯で溶かす必要があります(以前は60℃だった)。70℃のお湯でミルクを溶かす理由は、稀にミルクに混入する「サカザキ菌(Enterobacter sakazakii)」という菌の繁殖を防ぐためです。

厚生労働省:育児用調製粉乳中のEnterobacter sakazakiiに関するQ&A

もちろん、赤ちゃんは70℃のミルクは飲めないため、人肌ほどに冷ましてから授乳を開始します。

白湯と湯冷ましの違い
白湯とは、水を沸騰させた90-100℃のお湯のこと
湯冷ましとは、白湯を常温に冷ました20-35℃の水のこと

湯冷ましの作り方

湯冷ましを作る理由の1つは、前述した通り水道水を使う際にカルキ(塩素)、トリハロメタンなどの不純物を取り除くためです。

最近の水道水は、昔に比べて安全性が高いため、それほど神経質になる必要はないと言いますが、水道水を使う場合は念のために湯冷ましを作ることが一般的です。

ミネラルウォーターを使えば、湯冷ましを作る必要はないのですが※、その場合は硬度100mg/L以下の軟水を選んでください。

注意WHOのガイドラインでは、ミネラルウォーターも沸騰させることを推奨しています。

硬度の高いミネラルウォーター(硬水)はミネラルが多く含まれており、赤ちゃんの胃・腸・肝臓に負担がかかります。

湯冷ましの作り方
1.適量の水道水を沸かして、10分以上沸騰させる
2.常温になるまで冷ます
3.必要な分を使い、残りは魔法瓶で保存する

湯冷ましの保存の仕方

湯冷ましやミネラルウォーターを保存する場合は、冷蔵で保存しましょう。湯冷ましを調乳以外で赤ちゃんに飲ませることはほぼありませんが、もし冷たい水飲ませるとお腹を壊す可能性もありますし、体が冷えて免疫力が低下してしまいます。

また、作った湯冷ましを使うのは1日限りです。湯冷ましは煮沸によって不純物を飛ばすため、水道水よりも細菌が繁殖しやすくなります。ミネラルウォーターも、一度キャップを開けたら細菌が繁殖するため、次の日は使わないようにしましょう。

注意作った湯冷まし、フタを開けたミネラルウォーターは、常温であれば2時間、冷蔵であれば24時間が保存の期限です

湯冷ましの飲ませ方

湯冷ましはいつからいつまで?

もし、調乳以外で赤ちゃんに湯冷ましを飲ませる場合は、生後3か月以降が目安です。

離乳食が始まるまでは、基本的に母乳やミルク以外の水分は必要ありません。ただし、生後3か月以降を目安にして、以下の場合に必要であれば湯冷ましを飲ませるかどうかを考えましょう。

赤ちゃんに水分補給が必要な場合
・嘔吐や下痢の場合
・夏場や汗をかいた後
・発熱した場合
・便秘の場合
・鵞口瘡(がこうそう)の場合

湯冷ましをいつまで飲ませるかは、その子の好みによります。いつまでかを気にする必要はありません。

一般的に、離乳食が始まるとベビー麦茶など味がついた飲み物も飲むようになるため、味がない湯冷ましは飲まなくなる可能性があります。

飲ませる湯冷ましの量は?

離乳食前の赤ちゃんに与える湯冷ましの量は、1回あたり10cc程度が目安です。まずはじめに、いつもどおりおっぱいやミルクを与えてから、必要なときに限ってスプーンなどで10cc程度喉の奥に優しく流し込んであげましょう。

湯冷ましと白湯の境目は?

白湯が90-100℃で、湯冷ましが20-35℃だとすると、その間の温度はなんと呼べば良いのでしょうか。

白湯と湯冷ましの違い
白湯とは、水を沸騰させた90-100℃のお湯のこと
湯冷ましとは、白湯を常温に冷ました20-35℃の水のこと

……呼び方にとくに決まりはありません。たとえば70℃で調乳する場合は、白湯を作って冷ます最中なので、「70℃まで冷ました白湯」で良いと思います。湯冷ましが冷たくなりすぎた場合は「冷たくなった湯冷まし」などで良いと思います。

最近は、ウォーターサーバーで手軽に70℃のお湯を出せるようになりましたし、必要であればすぐにミネラルウォーターも手に入ります。白湯や湯冷ましを作る場合も、電気ポットで簡単に作れます。

そのため、白湯と湯冷ましをあまり気にしないママもいるのかもしれません。

ただし、これらは赤ちゃんの口に入り、健康に関わる大切なことです。いざというときのために白湯と湯冷ましの違い、作り方、使い方は押さえておいてください。


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まーさ

保育士資格、幼稚園教諭免許(一種)を取得後、保育園・幼稚園・支援センターを複数回経験して、もうすぐ業界歴20年です。 仕事と2人の子育てをこなしつつ、勉強をしつつ、ゆっくり情報を発信しています。

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