赤ちゃんの舌が白い原因は舌苔、カビ、ミルクカス、風邪などの影響

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赤ちゃんの舌が白い原因は舌苔、カビ、ミルクカス、風邪などの影響

投稿日:2019年2月20日 更新日:

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だんだん白くなっていく赤ちゃんの舌…

通常、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中は、歯も生えていないため全体がきれいなピンク色をしています。

ところが、うちの息子が新生児終わりのころ、授乳を終えてふと見た舌がなんとなく白くなっていることに気付きました。

「舌が白いな……。母乳の色かな……。」赤ちゃんの舌が白いのは母乳などの残りカスだと聞いて、初めはそれほど気にしなかったものの、生後2か月に入ると息子の舌はより白くなった気がします……。

赤ちゃんのころは、ちょっとした変化でさまざまな症状を見極めなければいけません。そこで、夫に話してから、念のため小児科に連れて行くことにしました。

このように赤ちゃんの舌が白い原因は、単に母乳の白さが残っているだけでしょうか。何か病気の可能性はないのでしょうか。また、赤ちゃんの白い舌は、どうすれば元通りのピンク色に戻るのでしょうか。

今回は、赤ちゃんの舌が白くなる原因や考えられる病気、また白い舌の対処法などをご紹介します。

赤ちゃんの舌が白い理由

母乳・ミルクのカス

母乳やミルクは乳タンパク質や乳脂肪、乳糖、カルシウムなどの無機質の残渣(ミルクカス)が出やすく、舌に付着しやすいものですが、通常は唾液などで洗い流されます。

ところが、鼻詰まりなどで口呼吸が多くなったり、冬など空気が乾燥していたり、脱水状態で唾液の量が少ないとミルクカスが舌の上に残りやすく、白い色が定着してしまうことがあります。

また、赤ちゃんが体調を崩すと、舌が炎症して荒れた状態になり、ミルクカスが溜まりやすくなります。

鵞口瘡(がこうそう)の罹患

鵞口瘡とは、生後2-3か月ごろの乳児に多く見られる口腔内のカンジダ症のことで、頬粘膜や舌、上顎などに白いカビが(白苔)が見られる症状です。鵞口瘡を発症するとピリピリとした痒みを感じることもあるため、赤ちゃんの哺乳量が低下する恐れがあります。

免疫力が弱い赤ちゃんがカンジダ菌に感染することは珍しくなく、とくに病気で免疫力が低下していたり、抗生物質やステロイドを使用している場合は、より鵞口瘡にかかりやすくなります。

鵞口瘡の白いカビは擦りとることはできず、無理にはがそうとすると口腔内を傷つけたり、出血する恐れがあるため注意が必要です。

また、赤ちゃんが鵞口瘡にかかると、授乳するママの乳首にも感染(乳頭・乳輪鵞口瘡)して授乳が困難になることもありますし、ママの乳首から再び赤ちゃんにピンポン感染することもあります。

さらに、口腔内のカンジダ菌が混じったうんちを排泄することで、カンジダによるおむつかぶれを併発する場合もあります。

中野子どもクリニック

地図状舌(ちずじょうぜつ)の罹患

地図状舌とは、舌の表面の細胞が炎症を起こした状態(舌炎)を言います。地図状舌は、舌の前方から縁側に白班ができて、舌全体に拡大していきます。舌粘膜の白班は不規則な模様を形作り、見た目が地図のようになります。

地図状舌とは|歯科口腔外科症例解説一覧|東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニック

地図状舌は、自律神経の異常、内分泌障害、遺伝などが原因と考えられていますが、明確な原因は不明です。小児の15%ほどに見られ、風邪や胃腸炎などで発症することもあります。

地図状舌は、ピリピリとした痛みを感じる場合もありますが、有効な治療法はなく、一般的には自然治癒を待つしかありません。

地図状舌|写真で見る子どもの病気 - みやけ内科・循環器科 院長ブログ

母乳・ミルクカスを取る方法

母乳・ミルクカスで赤ちゃんの舌が白くなっていても、とくに心配する必要はありません。ただ、鵞口瘡と区別するため、また鵞口瘡に発展しないためにも、以下の方法で定期的に取り除いてあげましょう。

湿らせたガーゼで拭き取る

濡らして絞ったガーゼで優しく拭き取りましょう。乾いたガーゼだと、舌の粘膜を傷つける恐れがあります。また、汚れたガーゼを使うとカンジダ菌に感染する恐れがあるため注意してください。

ガーゼで拭き取る場合は、授乳後や寝る前など赤ちゃんの機嫌や口腔内の様子をみて、少しずつ取り除いてあげましょう。

湯冷ましを数滴飲ませる

ガーゼで拭き取ることを嫌がる赤ちゃんには、水や湯冷ましを飲ませてください。湯冷ましを飲ませると、母乳・ミルクカスが洗い流されて蓄積されにくくなります。

ただし、生後2-3か月までの赤ちゃんはまだ上手に嚥下できないため、舌の上にスポイトで数滴垂らして潤す程度の湯冷ましを飲ませます。飲ませた湯冷ましが口から垂れても問題ありません。離乳食が始まるころには、少量をスプーンであげることも可能です。

鵞口瘡の治療方法

赤ちゃんの舌が白くなる原因が鵞口瘡の場合は、前述した通り赤ちゃんからママの乳首に感染したり、繰り返し感染する恐れもあるため、赤ちゃんとママが一緒に治療することが大切です。

自然治癒

カンジダは身近な菌のため、通常は放置しても問題ありません。乳児期には何度か感染を繰り返すこともありますが、1歳前後でだんだんかかりにくくなっていきます。

症状が舌から口腔内や口の周辺に広がった場合、発熱を繰り返す場合、1歳を過ぎても治らない場合は免疫系疾患の疑いもあります。また、ママの乳首が炎症した場合も、一度小児科および婦人科を受診した方が良いでしょう。

がこうそう(鵞口瘡) - 小児科 - かわかみ整形外科・小児科クリニック(山口県宇部市)

ちなみに、カンジダ菌によるカンジダおむつかぶれを引き起こした場合、通常のおむつかぶれのようにステロイド剤を使用することは禁忌です。

ステロイド成分の抗炎症作用で一時的に症状は治まるかもしれませんが、免疫抑制作用によってカンジダ菌が増殖し、症状が悪化する可能性があります。痒がったり皮膚炎が悪化する場合は早めに受診しましょう。

口内炎用の処方薬

鵞口瘡を病院で治療する場合は、抗真菌作用のある「ファンキゾンシロップ」や「フロリードゲル経口用」が処方されます。口の中のカンジダ菌を殺菌するため、シロップや塗布薬で口腔粘膜に直接働きかけます。

シロップは、できるだけ長い時間薬を口の中に含んでから嚥下します。そのため、基本的に液体を口腔内に含んでおくことができる年齢(4歳ごろ)から処方されます。

乳児の場合は、清潔な指やスプーンで経口用の薬を塗布します。その際、効果を弱めないために、薬を使用した後は1時間程授乳や食事を避けましょう。

フロリードゲル経口用2%:患者様向け服用の手引き | 持田製薬株式会社

鵞口瘡の予防法

基本的には、赤ちゃんの鵞口瘡は自然治癒を待つことが一般的です。そのため、鵞口瘡に注意して、予防できるように努めましょう。

赤ちゃん:口の中のカビ:鵞口瘡|こどもの病気|杢保小児科医院(小児科・アレルギー科・予防接種)

鼻づまりの解消

赤ちゃんに口呼吸が多いと、口腔内が乾燥して菌が繁殖しやすい環境になります。鼻くそが溜まっているようであれば掃除してあげましょう。

空気が乾燥していると鼻粘膜や口腔粘膜も乾燥しやすく、鼻詰まりの原因になります。適度に部屋を加湿して、鼻詰まり解消とともに風邪の予防もしてあげてください。

哺乳瓶やおしゃぶりやおもちゃの消毒

赤ちゃんが口に入れる哺乳瓶やおもちゃは、消毒することで鵞口瘡の予防になります。

ただし、カンジダ菌はどこにでもいる菌なので、赤ちゃんから完璧に遮断することは困難です。赤ちゃんは何でも口に入れたがるため、神経質になりすぎる必要はありません。

乳首を清潔にする

以前は授乳前に清浄綿で乳首を拭くことが当たり前でしたが、今はそこまで厳密には行いません。除菌をしすぎると、かえって皮膚の抵抗力が落ちたり、赤ちゃん自身の免疫力が上がりません。

毎日お風呂に入って身体を洗うこと、授乳前にママが手洗いをすることを徹底すれば、赤ちゃんにとって十分な予防になります。

赤ちゃんは口の中を触られるのを嫌がる

冒頭の続き--。病院に行き、息子の白い舌を見せたところ、医師からは思った通り「気にする程ではありません。」との回答。

わたしが、口臭(ミルク臭だけでなく大人の口臭のような匂い)も気になることを伝えると、濡らしたガーゼで拭ったり、スプーンで湯冷ましを飲ませて、口腔内を清潔にするようアドバイスされました。

さっそく実践しましたが、息子はガーゼを口の中に入れられることを極端に嫌がり、舌の奥まではなかなか拭かせてくれません。

そこで、授乳後にティースプーン半分弱の湯冷ましを与え続けたところ、ミルクカスが流されたのか数日で舌に付着した白い成分は薄くなりました。その後は、気になったときだけ週に2日程度湯冷ましを与えていました。

生後半年をすぎると唾液の分泌量が増えてきたのか、いつの間にか舌に付着するミルクカスや白苔は気にならなくなりました。

わたしが医師から聞いた通り、赤ちゃんの舌が白くてもあまり神経質になる必要はありません。ただ、鵞口瘡からカンジダおむつかぶれに発展すると厄介なため、定期的に注意してみてあげると良いでしょう。


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