斜頭症・絶壁頭とは?赤ちゃんの頭の形が…向き癖の原因と治し方

横を向いて寝ている赤ちゃん

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赤ちゃんの向き癖とは

わたしは添い寝で落ちてしまうときを除いて、普段は真上を向いた仰向けでしか眠れません。

夫は仰向けでは眠れず右横向きで寝ますが、たまに座ったまま寝ている変わった人です。7歳の息子も少し右を向いた仰向けで寝ますが、こちらもたまに座って寝ています(遺伝……?)。

5歳の娘はもっぱらうつ伏せで寝ますが、長い髪の毛が顔全体を覆っているので、どっちを向いて寝ているのかわかりません。

極端な例は脇において、人は仰向けで寝ているときに顔が左右どちら、上下どちらを向くかで癖があり、これを「向き癖」と言います。

息子の向き癖は赤ちゃんのときから変わっておらず、わたしも子供のころの向き癖が残っています。つまり、赤ちゃんのころの向き癖は、大人になっても変わらないということです。

さて、この向き癖には少々困ったことがありまして……赤ちゃんは1日を寝転がって過ごすため、寝ているとき・起きているとき関係なく同じ方向を向くことが多くなり、そのせいで頭の形が変形する可能性があるんです。

現に、赤ちゃんのころの向き癖のせいで、わたしの頭は見事な絶壁です。まぁ、坊主頭にすることはないので良いのですが、可愛い赤ちゃんの頭が変形してしまうのは、何となく避けたいですよね……。

そこで今回は、赤ちゃんに向き癖がある原因と向き癖を治す方法についてお話したいと思います。

赤ちゃんの頭は変形しやすい

人間の頭蓋骨は15種23個の骨でできていますが、天辺から見ると大きく5つに分かれています。赤ちゃんの頭蓋骨は未完成で柔らかいだけでなく、上から見た5つの頭蓋骨の間に大きな隙間があり、緩やかにつながっています。

正常な新生児の頭蓋骨縫合

出典|日本形成外科学会 > 一般の方へ > 疾患紹介~こんな病気を治します! > その他の先天異常 > その他の先天異常(2)

これは赤ちゃんの頭部がただ未完成という以外にも、2つの理由があります。1つは、赤ちゃんの脳が大きくなるまでは、頭蓋骨にある程度成長の余地が必要なため。もう1つは、出産時に狭い産道を通る際に頭蓋骨の一部が重なることで出産しやすくなるためです。

赤ちゃんの頭蓋骨は生後6か月ごろまでは柔らかく、また頭蓋骨の隙間でもっとも象徴的な「大泉門(だいせんもん)」が閉じる目安は1歳半-2歳ごろです。

参考|赤ちゃんの頭の形、頭の骨の話-その2 大泉門と小泉門 | 日記 | 加部先生さんのブログ | ベビカム

そのため、生後6か月ごろまでの赤ちゃんはとくに頭が変形しやすく、1歳半-2歳ごろまでの子供も習慣的な向き癖によって頭が変形しやすい状態が続きます。

向き癖による頭部変形の種類と影響

向き癖による赤ちゃんの頭の変形は、主に「短頭症(たんとうしょう)」、「長頭症(ちょうとうしょう)」、「斜頭症(しゃとうしょう)」があり、これらが複合することもあります。

向き癖による頭部変形の種類
短頭症|後頭部が扁平な頭の形
長頭症|後頭部が出っ張っている頭の形
斜頭症|後頭部がいびつに突出する頭の形
長頭短頭斜頭

出典|アイメット・ネオ – Aimet Neo

赤ちゃんの頭部が変形……と聞くと親はどうしても変形後の影響を考えますが、成長に伴ってある程度頭の形は治りますし、多少変形してもすぐに身体機能や脳に悪影響をおよぼすわけではありません。

ただし、頭部が変形したまま成長すると、帽子やメガネなどが合わせづらい、コンプレックスの原因になる、頭蓋骨の歪みが元になって肩こり・腰痛の原因になるなど、将来的に影響が出る恐れもあります。

そのため、過度に気にする必要はありませんが、親としては何らかの対応策も考えたいところ……。

赤ちゃんの向き癖の原因

そもそも、なぜ赤ちゃんには向き癖があるのでしょうか。

原因1.お腹の中の体勢の名残

赤ちゃんに向き癖がある1番の原因は、ママの狭いお腹の中にいる間にずっと同じ方向を向いていて、それが定着してしまったためです。

原因2.ママの添い寝に反応する

赤ちゃんは、ママの顔やママのおっぱいがある方に顔を向けたがります。そのため、毎回同じ位置で赤ちゃんの添い寝をすると、向き癖の原因になってしまいます。

原因3.光や音に反応する

徐々に光を感じるようになったり、音に敏感になる赤ちゃんは、つい光や音がする方に顔を向ける傾向があります。そのため、寝室とベッドの位置によって、赤ちゃんが感じる光や聞こえる音が向き癖の原因になる場合があります。

原因4.筋性斜頸(きんせいしゃけい)

筋性斜頸は向き癖ではなく、赤ちゃんの首の片側に筋肉のしこりができて首が曲がってしまう病気です。しこりの原因はわかっていませんが、多くは1年以内に消失して自然治癒します。

参考|ホーム・メディカ 家庭医学館

原因5.(先天性)股関節脱臼

股関節脱臼も向き癖ではなく、赤ちゃんの骨盤の受け皿が浅く、関節包もゆるんでいるなどの条件で足の動きが制限された場合に股関節を脱臼してしまう病気です。

参考|ブリタニカ国際大百科事典

股関節脱臼の赤ちゃんは、開かない足をかばうために反対を向くため、向き癖の原因になってしまいます。

赤ちゃんの向き癖の治し方

赤ちゃんの向き癖を少しでも改善したい場合は、なるべく早い時期に向き癖の原因を取り除くことが大切です。

まず第一に、赤ちゃんの寝室の環境を改善してください。ベッドを部屋の隅に配置すると、赤ちゃんは部屋の中央を向くことが多くなるため、ベッドの位置はなるべく中央に持っていきます。

光が入る方向や音がする方向が一方向であれば、定期的にベッドを回転させたり位置を変えるなどの工夫もしてください。ベッドメリーで赤ちゃんの気が一点に向かないように調整しても良いでしょう。ベッドメリーも定期的に位置を変えると良いですね。

ママの添い寝もどちらかに偏るのではなく、左右交互に添い寝するなどの工夫をしましょう。

これらの対応をしつつ、頭の下にタオルを敷いて同じ方向を向かないようにするなど、矯正的な治し方も試しましょう。以下の枕はAmazonでも評価が良い枕です。中央の凹みに向き癖矯正の秘策があるようです。

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前述した通り、赤ちゃんの頭蓋骨が柔らかい時期は生後6か月から2歳ごろまでですが、生後4-5か月ごろには寝返りができる子も増えます。寝返りができれば、同じ位置で寝たままではなくなるので、まずは寝返りができるまでが目安です。

そもそも向き癖がなく、しっかり上を向いて寝る赤ちゃんが良いかと言うと、わたしのように絶壁になる可能性もあり……。頭蓋骨の硬さにもよるので、常に寝返りでコロコロ転がってくれると良いのかもしれません。

もちろん、寝返りができても、赤ちゃんは結局寝心地の良い体勢に戻るので、とりあえずうつぶせ寝による窒息を避けられれば良いかな……。