寝てるときも赤ちゃんが手をグーで握る理由は?いつから開く?

手をグーにして眠る赤ちゃん

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赤ちゃんはいつも手を握っている

わたしたちは、普段から身体に力を入れて生活しているわけではありません。そのため、ふと手を見ると、手の平を自然に緩やかに開いた状態のはずです。

手を握っているときは、誰かを応援して力が入っているとき、緊張しているとき、痛みに耐えているときなど、何かしら手をギュッと握って拳を作る理由があります。

ところが、生まれてまもない赤ちゃんは、いつも手をグーの形にしてギュッと握っています。寝ているときもグーの状態が多いですね。

そんなときは、眠ったばかりの赤ちゃんでも、ちょっといたずらしたくなって手をパーに開いてみますが、またすぐにギュッと握ってしまいます。

なぜ赤ちゃんは起きているときも、寝ているときも、手をグーで握っていることが多いんでしょうか。

今回は、赤ちゃんがいつも手を握っている理由についてお話したいと思います。

赤ちゃんが手を握っている理由

赤ちゃんがいつも手を握っているのは、手の筋肉が未発達のためです。

手を開くためには総指伸筋(そうししんきん=指を伸ばす筋肉)と背側骨間筋(はいそくこつかんきん=指を拡げる筋肉)など、外転筋の発達が必要ですが、新生児は内転筋の方が強いため手を握った状態が普通です。

手を開く外転筋は徐々に発達して、生後2か月を過ぎると自分の意思で手を開いたり閉じたりできるようになり、徐々に物を掴んだり、ハンドリガードを行うようになります。

もちろん、赤ちゃんにとってしばらくの間は手を握っている方が自然なので、寝ているときにグーのままでも気にする必要はありません。また、「手掌把握反射(しゅしょうはあくはんしゃ)」も残っているため、手を開いてもすぐに閉じようとします。

手がパーのままで心配…

生まれたばかりの赤ちゃんは、手を閉じる内転筋のほうが発達していて、手を開く外転筋は徐々に発達するものです。

そのため、新生児の手のひらが常に開いていて、さらに手掌把握反射が起こらない場合、つまり手を握れない場合は、内転筋の障害やそれにかかわる神経麻痺、脳障害などの可能性が考えられます。

赤ちゃんの1か月健診では、医師がさまざまな原始反射の確認も行うため、総合的に診て何らかの異常があるかがわかります。

もし1か月健診で異常が発見されなければ、それ以降で赤ちゃんの手がパーの状態が多くても、それほど気にする必要はありません。小児科医でCRN(CHILD RESERCH NET)所長の榊原洋一氏によると、赤ちゃんの姿勢によっても手が開きやすいことがあるようです。

手の開きは、赤ちゃんの姿勢によっても異なります。
腕を曲げてからだに引きつけた姿勢では手は握り気味になり、腕を伸ばしたときには開き気味になります。
バンザイの姿勢で寝ているために手が開き気味なのでしょう。

引用|Q&A

ちなみに、赤ちゃんに物を握らせようとしても持つことができないと心配するママもいますが、手を握ろうとする(物をつかもうとする)のであればこちらもほぼ心配ないようです。

物を握ることは生後2-3か月以降で赤ちゃんの意思が必要ですし、物を握って持つことも筋肉が発達すれば徐々にできるようになります。

赤ちゃんの手で気をつけること

赤ちゃんをよく観察していればわかりますが、赤ちゃんは起きているときも、寝ているときも1日中ずっと手を握っているため、手に汗やホコリが溜まってしまいます。

特に、生後2か月を過ぎて手足を動かせるようになったり、それ以降で寝返りができるようになると、床を触って、手を握って、汗をかいて……と不衛生な状態になるため、沐浴や入浴時にしっかりと手を開いて指の間も洗ってあげてください。

また、たまに赤ちゃんの手のひらから匂いがすることもありますね。よだれや汗や皮脂、ミルクなどが合わさった匂いです。

あの匂いも赤ちゃんっぽくてなかなか癖になりますが、赤ちゃんはハンドリガードで拳や指を口の中に入れるので、定期的に濡れたガーゼやおしり拭きできれいにしてあげましょう。