子供の顎が細すぎ…ガクガクする顎関節症の症状と治療・予防法

あごがほっそりした女性

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今の子供は顎が細くて小顔が多い

今の子供は顔もちっちゃくて、本当に可愛い子が増えたなと思います。

わたしが保育士を始めたたった十うん年前と比べて、女の子だけじゃなく男の子にも顔がちっちゃい子が増えた気がします。

子供の顔が小さい理由は痩せていることもあるんですが、顎がほっそりしていることも大きな要因です。でも、顎が細いことは子供の成長にとってはあまり良いことではありません。

ママは「うちの子顎が細くて、小顔で可愛いぃぃ(*˘︶˘*).。.:*♡」なんて思っているかもしれませんが、顎が細いということは、顎の力が弱いということです。

顎が細くて弱ければ、かかってしまう病気や悪い影響も増えてしまいます。その1つが「顎関節症(がくかんせつしょう)」です。

今回は、子供の顎が細くて弱いことで起こる顎関節症の原因・症状、治療方法などについてお話したいと思います。

顎関節症(がくかんせつしょう)とは

顎関節症とは、顎の関節の異常によって、顎に痛みがあったり、口の開閉が不自由なる症状を言います。重度の顎関節症になると、顎を動かす筋肉や神経のつながりから、身体の各部分に悪影響を及ぼします。

参考|岡本歯科医院 : 阪急庄内駅から徒歩1分の歯医者

症状1.顎がガクガクする

顎関節症になると、単純に口を開け閉めしただけで、顎の関節が「ガクガク」「ギシギシ」という音がします。

症状2.顎が痛む

顎関節症になると、口の開け閉めや食事をしているときなど、顎を動かしたときに顎関節や頬周辺、こめかみが痛みます。

症状3.口が開かない

個人差はありますが、顎関節症のせいで指2本分の大きささえ口を開けない子もいます。口が開かない原因は、痛みが強い場合と関節の異常による場合が考えられます。

症状4.噛み合わせの違和感

顎関節症になると、歯の噛み合わせが悪くなります。特に永久歯の生え変わり時期の子供の噛み合わせが悪くなると、さまざまな悪影響を被ります。

症状5.その他身体の痛みや症状

顎関節症になると、顎や口周辺だけではなく、顎の筋肉のつながりから頭痛、首・肩・背中などの痛み、腰痛などが起こることもあります。また、めまいや目の疲れ、呼吸困難や手足のしびれがあらわれることもあります。

顎関節症になる5つの原因

顎関節症は、顎に大きな力がかかったり、偏った力がかかることで、顎の関節を痛めて起こるものです。どのようなときに、強い力や偏った力がかかるのでしょうか。

原因1.過度な歯ぎしり(ブラキシズム)

歯ぎしりには色々な原因がありますが、子供の歯ぎしりの多くは、一部を覗いて成長の過程で必要なものです。

ところが、ストレスによる睡眠中の過度な歯ぎしり(ブラキシズム)は顎の関節に大きな負担を与えます。

試してみるとわかりますが、普段力を入れて、歯ぎしりを続けることはなかなかできません。寝ているときはリミッターが外れ、大きな力で歯ぎしりをしています。

原因2.過度なくいしばり

食いしばりは力が入るときにするイメージがあるので、物を持ち上げたり、スポーツをしているときが考えられますが、遊びに集中したときなども無意識に過度なくいしばりをしていることがあります。

過度な歯ぎしりと同様、過度なくいしばりも顎の関節に負担を与えます。過度なくいしばりは、ストレスが溜まっているときにも気付かずに行なってしまうそうです。

原因3.偏咀嚼(へんそしゃく)・噛み合わせの悪さ

左右均等に咀嚼を行わず、片方で食べ物を噛むことで片方の顎に負担がかかり、顎関節症の原因になる場合があります。

また、偏咀嚼によって噛み合わせが悪くなると、左右のバランスが崩れることで、余計に顎に負担をかけてしまいます。

顎関節症の原因4.癖や習慣

頬杖をつく、うつ伏せで寝るなど直接的に顎に負担をかける癖だけでなく、猫背など普段の姿勢の悪さによって身体に歪みが生じると、顎に負担がかかる場合があります。

原因5.口の開閉

過度に口の開閉を繰り返していると顎の関節に負担がかかり、顎関節症の原因になってしまいます。

原因6.顎周辺の損傷

事故などで顎を強く損傷したり、首を揺らされて靭帯を損傷した場合などに顎の関節に負荷がかかり、顎関節症の原因になる場合があります。

原因7.顎関節・筋肉の未発達

顎関節症が増えている原因は、顎周辺の筋肉量の減少・関節の未発達によって、顎にかかる負担に耐えられなくなっていることが考えられます。

顎周辺の筋肉量が減ったのは、食べ物の咀嚼回数が減ったり、咀嚼の必要性が少ないやわらかい食べ物を食べることが増えたためです。実際、保育園でも20人に1人程度の割合で顎関節症の子がいます。

顎関節症の治療方法

大人であれば、顎関節症と診断されても時間とともに自然に治る場合が多く、ある程度の期間安静にしていたり、痛み止めを飲むことで症状が緩和する人がほとんどだそうです。

ただし、重度の顎関節症になると、顎の痛みが身体の各所に及んだり、開口機能の低下による摂食障害などが起き、日常生活に支障を来すため手術が必要になることも考えられます。

治療法1.マウスピースによる保存療法

顎関節症の主な治療法は、マウスピースを装着する保存療法です。マウスピースの装着によって、普段から顎に強い力や負担をかけないように調整します。

治療法2.マッサージや整体

顎関節症の原因が、顎関節のズレや身体の歪みの場合は、マッサージや整体によって歪みを治療する方法を行います。

治療法3.冷却

顎関節症によって痛みがある場合は、顎関節や筋肉が炎症を起こしている可能性があります。急性の痛みであれば痛みがある部分を冷やすことで、痛みを和らげる治療を行います。

治療法4.手術(関節腔洗浄療法・関節鏡手術など)

顎関節症は、症状が悪化した場合以下の手術を行う場合もあります。

顎関節症の症状や状態が深刻化している場合、手術が必要になります。主な手術内容は関節腔洗浄療法(かんせつくうせんじょうりょうほう)と関節鏡手術(かんせつきょうしゅじゅつ)です。関節腔洗浄療法(かんせつくうせんじょうりょうほう)では、関節腔(かんせつくう)の中にある古い関節液を取りのぞきます。古い関節液は顎関節症を悪化させるものです。一方、関節鏡手術(かんせつきょうしゅじゅつ)は関節軟骨のでこぼこを整える手術になります。

引用|顎関節症の放置は危険!顎関節症の症状や原因、治療法など徹底解説 | かみや歯科公式BLOG ※リンク切れ

顎関節症のセルフケアと予防方法

もし、子供が顎関節症と診断された場合、マウスピースを使った保存療法や痛み止め、マッサージなどによって時間をかけて治していきます。その際、家庭でのセルフケアと顎関節症が重度化しない予防が大切です。

参考|顎(アゴ)関節の痛み | 横浜でむち打ち等の交通事故治療 フジタ整骨院

セルフケアと予防法1.歯を接触させない

歯を接触させないとは、歯のくいしばりをしないようにすることです。おそらく自然であれば良いとは思いますが、上下の歯が接触するのは物を噛むときだけで、通常時は歯をあまり接触させないようにしましょう。

基本的には唇を閉じ、上下の歯を離し、顔の筋肉の力を抜くという状態にします。

セルフケアと予防法2.硬いものは食べない

顎関節症の治療中は、顎をなるべく使わないように心掛け、硬い食べ物は食べないよう注意しなければいけません。

セルフケアと予防法3.口を大きく開けない

食事は一口大、あくびを抑えるなど、口を大きく開けないようにしなければいけません。

セルフケアと予防法4.マッサージ

家庭でマッサージを行う場合は、強い力を入れずに、血行を良くするつもりでゆっくりとマッサージを行うと痛みが軽減されます。

具体的には、耳の付け根と顎関節部分を大きく円を描くように指の腹をつかって力を入れず 30秒位マッサージ していて下さい。

目安は1日1、2回程度です。

参考|顎関節症にマッサージは効くのか?|宗像市の整体・マッサージ・整骨院なら、説明力No1の「かつきカイロプラクティック」

セルフケアと予防法5.背筋を伸ばす

猫背やあごを突き出すなど、姿勢が歪んでいると顎関節症はなかなか治りません。また、長時間同じ姿勢を続けないように注意し、背筋を伸ばすなどのストレッチをしましょう。

セルフケアと予防法6.うつ伏せ寝をしない

うつ伏せ寝をしてしまうと、顎関節や筋肉に一方的な負担がかかってしまい、顎関節症の治療が遅れてしまいます。

セルフケアと予防法7.適度な運動

顎の痛みが気になるなら、全身の血行を良くするために散歩をしたり、軽いストレッチをするなど適度な運動を行います。

骨格は遺伝が影響している

子供の顔が小さい方が可愛いと考え、顎を細くするためにわざとやわらかい食事にしたり、あまり噛まないように子供に指導するママがいるようです……。

これを聞いたときは、開いた口が塞がりませんでした(顎関節症ではない)。

子供の骨格は、まず親の遺伝の影響が出ます。もちろん個人差はありますが、そこから生活環境によって身体が変化していきます。

親の骨格や骨がしっかりしているなら、子供にも良い影響が出ることは多いでしょう。ところが、せっかく丈夫に生まれてきた子供の顎をわざわざ細くするのは子供がかわいそうです。

実際、わたしも夫も骨太なので、がっしりして見えます。子供たちも細身ですが、がっしりして見えます。けっしてモデルや美人女優になれる顔の大きさではありませんが、顎は健康なはずです。

顎が細くて小顔なだけが可愛い条件ではないので、ママはちゃんと子供の将来を考えて、普段から顎をきたえてあげましょう。

小さなころは口周辺の筋肉の発達が身体全体の筋肉の発達に影響をおよぼすため、食べ物をよく噛んで顎を鍛えたり、適度に運動をして適度に歯をくいしばるなど、顎周辺をきたえなければいけません。

もし、顎関節症が心配な子はかかりつけ医に相談をして、専門医による診察を受けてください。早めに受診をして生活習慣の改善をしなければ、器具での治療やトレーニングを必要とする場合もあります。

まずはよく噛んで食べる、そしてよく外で遊ぶ!基本ですよ。


参考|顎関節症の症状・原因・治療法・病院/顎関節症ナビ