スマホ育児とは?赤ちゃんがスマホを見る・触って遊ぶ影響は?

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スマホ育児とは?赤ちゃん・子供がスマホを見て触って遊ぶ影響は

投稿日:2019年4月1日 更新日:

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子供にスマホ見せる?見せない?

スマートフォンが世の中に登場して、はや15年以上が経ちます。うちではもともと夫がIT関係の仕事をしており、スマホを持つのも早かったため、わたしもちょこちょこと触る機会がありました。

そのため、一人目の妊娠中からスマホアプリを使って胎動カウントをしたり、妊娠管理をするなど、積極的にスマホを活用していました。もちろん子供が産まれてからも、子育て情報を調べたり、離乳食のレシピなどを調べることもありました。

ただし、子供にスマホを見せるようになったのは2歳を過ぎてからで、好きだった絵本の読み聞かせ動画でした。

この話を聞いて、「そんな小さい子にスマートフォンを見せるなんて!」と感じる人もいると思います。たしかに当時は2歳児にスマホを見せるのは早かった気がします。

今は小さな子でも当たり前のようにスマホを触る子が増えていて、一人でも器用にタップやスワイプをしていたり……。このようにスマホが育児の一端を担うことを「スマホ育児」と言います。

ここで心配なのは、赤ちゃんや小さい子供にスマホを使わせると何か影響があるかです。

そこで今回は、赤ちゃんがスマホを見る・触るなどして遊ぶ影響、スマホ育児のメリット・デメリットについてお話したいと思います。

スマホ育児とは

スマホ育児とは、スマートフォンやタブレット端末を育児シーンで利用することを言います。

スマホ育児には大きく2つの意味があり、1つは子供の教育目的で子供に知育アプリなどを触らせること、または親が操作をしていっしょに知育アプリなどを触ること、もう1つは子供にスマホを自由に触らせて好きなように遊ばせることです。

自由に触らせると言っても、小さな子はスマホの操作ができないため、たとえばYoutubeで動画を見せたままにしたり、タッチをすると絵が動くアプリの画面を出したものを触らせるなどです。

つまり、スマホがママの代わりに子守をするようなものですね。実際に、スマホ子守、スマホ子育てという言葉もあるようです。

うちでは、2歳のころに息子に動画を見せてから、なし崩し的にスマホを使うようになり、息子が5歳、娘が3歳になるころには、タブレット端末を立ち上げて、勝手にYoutubeを検索して見ることができるようになりました……。

初めて子供にスマホを見せる・使わせる年齢

では、今は子供が何歳のときにスマホを見せたり、使わせるなど、育児に活用し始めるのでしょうか。

子供にスマホを使わせたことがある割合

すくコムが行った「乳幼児とデジタルメディア」に関する意識調査によると、0-6歳の乳幼児にスマホを使用させたことがあるという人の割合は77%にも上ります(回答数1,612件)。

子供にスマホを使用させたことがあるか

子どもにスマートフォンを使用させたことがある? YES:0歳児の71%がスマホ使用経験あり。 | 子育てに役立つ情報満載【すくコム】 | NHKエデュケーショナル

初めてスマホを使わせた年齢と割合

さらに、初めて子供にスマホを使わせた年齢は1歳からがもっとも多く37.1%、続いて2歳からが24.9%、0歳からも13.7%いることがわかっています。

子供にスマホを使わせた年齢

子どもにスマートフォンを使用させたことがある? YES:0歳児の71%がスマホ使用経験あり。 | 子育てに役立つ情報満載【すくコム】 | NHKエデュケーショナル

つまり、子供どころか、赤ちゃんをあやす目的でスマホを使うのは、もう当たり前になっているということです。

スマホ育児のメリット

では、このようなスマホ育児を行うことのメリットは何でしょうか。

ママの手が空きやすい

子供は3歳ごろまではママにべったりです。そのため、料理が中途半端のままだったり、洗濯物も取り込めません。子供がグズグズのときは、トイレにさえ行けないこともあります。

そのため、たった3-4分でも子供がスマホを見ていてくれると、ママは手が空いてとても助かります。しかも、2-3歳ごろになると自分の意思でスマホを操作して楽しめるようになるため、ママはよりスムーズに家事などの用事を済ますことができます。

知育アプリで手軽に勉強を始められる

スマホアプリには、たくさんの知育アプリがあります。絵に触ったら音が出たり、読み聞かせ絵本をスワイプでめくったり、音楽に合わせてリズムをとるリトミック的なアプリなど、無料~数百円で遊べるものもたくさんあります。

0歳から何か習い事をさせたいなと思っていたママは、手始めとしてスマホで知育アプリを試せば、子供が興味を示すかどうかを見極めることができます。

いつの間にか新しい言葉を覚える

3歳以上になると、とても多くの子がYoutubeを見ています。人気のユーチューバーは、園のお友達もみんな知っています。

子供たちはそんなユーチューバーを通して、どんどん新しい言葉を覚えていきます。突然、「アッポー(apple)、バナーナァ(banana)」など英語を話したり、「大阪ってここでしょ?」と地図を指差すなどしてびっくりしました。

スマホ育児のデメリット

もちろん、スマホ育児にはデメリットや心配なこともたくさんあります。

コミュニケーション能力が欠如する

親子でもっとも大切なことは、スキンシップをしたり、何らかのコミュニケーションをとることです。

ところが、子供が早くからスマホを見て、スマホを触ることを覚えてしまうと、一人遊びの時間が長くなり、コミュニケーション能力が十分に育たない可能性があります。

赤ちゃんの体調の変化を見逃す可能性がある

赤ちゃんは、泣くことでしか意思表示ができません。そのため、赤ちゃんに触れてあやしたり、身体の変化を観察することで、赤ちゃんの体調の変化にいち早く気付いてあげなければいけません。

もし、スマホに育児を任せてしまうと、赤ちゃんの重大な体調の変化に気が付かないかもしれません。

生活習慣が乱れる可能性がある

ママなら、一度は赤ちゃんの夜泣きで苦労します。そんなとき、「もし赤ちゃんがすぐに寝てくれる方法があれば……せめて起きても泣かなければ……。」と考えたことがあるでしょう。

そこで、スマホで動画などを見せると、もしかしたら泣き止むかもしれません。ただし、スマホは強い光をだすため、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌を抑制してしまいます。メラトニンが十分に分泌されないと、生活習慣が乱れてしまい、赤ちゃんは余計に夜泣きがひどくなるでしょう。

見せたくないものを勝手に見てしまう

子供はフリック入力を覚えると、検索をして、何でも好きなものを見ることができるようになります。

いくらたくさんの知識を得られる道具だとしても、今見て欲しくない映像やコンテンツは山のようにあります。そんなコンテンツを、いつの間にか見てしまわないかとヒヤヒヤしています。

スマホ育児賛成派の気持ち

このようにスマホ育児に対するメリットとデメリットを並べると、デメリットの方が数が多く、なんだかスマホを使ってはいけないような気になってしまいます。

では、子供にスマホを使わせたことがある親は、どのような気持ちで育児にスマホを使っているのでしょうか。

「ほんとうは使わせたくないが 使わせてしまっている」・・・ 54.4%
「子どもが写真を見たがるから」・・・ 51.6%
「公共の場所などで静かにしてくれるので便利だ」・・・ 50.3%
「子どもが触りたがるから」・・・ 38.4%
「スマホで遊んでくれていると家事・用事がはかどる」・・・ 18.4%
「学習効果に期待している」・・・ 8.1%
「その他」・・・ 4.0%
「もう少し年齢があがればもっと使わせたい」・・・ 3.8%
「子どものうちからデジタルメディアに親しんでほしい」・・・ 3.7%
「子どもが好きなので 自由に遊ばせたい」・・・ 3.4%

子どもにスマートフォンを使用させたことがある? YES:0歳児の71%がスマホ使用経験あり。 | 子育てに役立つ情報満載【すくコム】 | NHKエデュケーショナル

これを見ると、スマホ育児をしている親は、スマホ育児が便利だと思いながらも、スマホを使うことに抵抗を感じて、仕方なく使っている状況だということがわかります。

日本小児科医会の見解

日本小児科医会では、「スマホに子守をさせないで!」というパンフレットの中で、以下の提言をしています。ただし内容は、スマホと言いつつも、すべてのメディアの接し方の提言です。

メディアの接し方-日本小児科医会の見解-
1.2歳までは、テレビ・DVDの視聴を控えましょう。
2.授乳中・食事中のテレビ・DVDの視聴はやめましょう。
3.すべてのメディアへ接触するそう時間を制限することが重要です。1日2時間までを目安と考えます。
4.子供部屋にはテレビ、DVDプレイヤー、パーソナルコンピュータを置かないようにしましょう。
5.保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。

スマホに子守をさせないで!|日本小児科医会

つまり、スマホなどのメディアを全否定するわけではなく、ルールを守った短時間利用を心がけるというものです。そのうえで、何でもかんでもスマホで子守をさせることに警鐘を鳴らしているわけです。

親が避けるべき「ながらスマホ育児」

これだけスマホが普及し、便利なアプリがたくさん出ている中で、それらをまったく使わずに生活することは難しいですね。

もちろん、育児に使えるアプリもあるため、便利に使えるものは活用すべきだと思います。これは便利さと子供への影響をトレードオフするお話ではなく、シーンによって便利に使いつつ、基本的な子供への接し方を疎かにしないということです。

ながらスマホ育児とは

わたしたち親がもっともやってはいけないことは、「ながらスマホ育児」です。

ながらスマホ育児とは、スマホを子供に渡して好きなように使わせ、子供とのコミュニケーションを最小限にしてしまう育児のことです。

また、食事の最中にスマホをいじったり、子供との会話中にLINEをチェックしたり、手持ち無沙汰なときは常にスマホを触る仕草を子供に見せることも良くありません。

これらの行為は、子供に対して親の愛情を感じさせなくしてしまい、子供の感情の成長を阻害してしまいます。また、「人と接するときにスマホを触っていても問題ない」という間違った認識を子供に植え付けてしまいます。

四六時中スマホを触っていないと落ち着かない「スマホ依存症」という症例もあり、子供がそのようになってしまうのは親として避けたいはずです。

スマホを育児に使う場合は、タイミングや時間のルールを決めるとともに、子供の目の前でのスマホの使い方に気をつけて、家族のコミュニケーションを最大限にとれるように気をつけましょう。


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