産後の悪露はいつまで?量・色・匂いの変化と帝王切開後の症状

産後に贅肉がついたお腹

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産後の悪露(おろ)とは

産後の悪露とは、産後すぐに子宮内から出血することを言い、悪露の出血はおよそ1か月ほど続きます。

悪露は子宮内の内膜、剥がれた胎盤、産道からの分泌物などが血液と混じったもので、子宮内を妊娠前の健康な状態に戻す子宮収縮の際に出る廃棄物のようなものです。

母体は、産褥期(産後6-8週間)にこの悪露の排出を含めて、妊娠・出産によって変化した身体を元に戻そうとします(子宮復古)。

そのため、悪露が正しく排出されることは良いことです。ところが、産後の悪露の出血が少ない場合、産後1か月以上経っても悪露の出血が続いている場合、また悪露の色や匂いが通常とは違う場合は、身体の修復が順調に進んでいない可能性があります。

そこで今回は、産後の悪露の量・色・匂いなどの状態、正しく排出されるときの悪露の変化についてお話したいと思います。

産後の悪露の色と量の変化

産後の悪露はおよそ1か月出続けるものですが、1か月の間に「赤色悪露」「褐色悪露」「黄色悪露」「白色悪露」と色が変化します。

産後1か月間の悪露の総排出量は500-1000mlほどですが、4分の3は出産後の3-4日間で排出され、悪露の量は徐々に減っていきます。もちろん、排出される悪露の総量や色の変化には個人差があります。

悪露は、初産婦よりも経産婦の方が排出期間が短い傾向があり、赤ちゃんの出生体重が重いと排出期間が長くなる傾向があります。

つまり、子宮口がなかなか閉じない場合は悪露が長く続き、子宮口の開きが大きくても早く閉じる場合は悪露の期間が短くなるということです。

産後0日目-3日目の赤色悪露

産後すぐから3日程度の悪露は「赤色悪露(せきしょくおろ)」と呼ばれます。子宮内の出血や残留物の排出が多いため、悪露の排出量は多くなります。

赤色悪露は、血液が多く含まれるため薄暗い赤色をして粘り気があり、子宮残留物独特の甘酸っぱい匂いと血の生臭い匂いが混じっています。

排出する悪露の総量は400-700mlほどあり、生理用ナプキンでは間に合わないため産褥パッド(産褥ショーツ)を使う人が多いでしょう。

産後3日目-8日目の褐色悪露

産後1週間から2週間目に入ると、子宮が収縮して子宮口も閉じてくるため、出血量・悪露の量は減っていきます。このころの悪露の色は、ヘモグロビンが褐色に変色するため「褐色悪露(かっしょくおろ)」と呼ばれます。

悪露の量は減ってくるため、日常生活では生理用ナプキンを使っても問題ないでしょう。

産後8日目-14日目の褐色悪露

産後3週間目に入ると子宮はさらに収縮し、子宮内膜も再生が進むため、出血も少なくなります。悪露の色は個人差がありますが、含まれる血液の量によって、褐色から淡黄色へと変化している最中でしょう。

また、再生を続けている子宮内膜の上皮が剥がれて、悪露に交じってかたまりとして排出されることもあります。

産後14日目-28日目の黄色悪露

産後4週間目に入ると、悪露による出血はほぼなくなります。そのため、悪露の色も薄黄色いオリモノのような色に変化した「黄色悪露(おうしょくおろ)」と呼ばれます。

もうそろそろ産後の1か月健診があるため、まだ悪露の量が多い場合や血液が混じった悪露が長引いている場合、また匂いが強い場合は、何らかの感染症を起こしている可能性もあるため、早めに医師に相談するようにしましょう。

産後28日目以降の白色悪露

産後5週間目以降には、分泌物が透明な「白色悪露(はくしょくおろ)」に変化し、量や匂いもこれまでより少なくなります。

参考までに、以下の写真は京都科学が取り扱っている悪露の模型です。ちょっとわかりにくいですが、左上から順番に1日目から10日目までの悪露の色の変化を表しています。この悪露の変化はかなり順調な類だと思ってもらえれば。

悪露模型

出典|オンライン製品カタログ_株式会社 京都科学

悪露の匂い対策

悪露は通常の生理の匂いよりも強く、甘酸っぱい匂いと生臭い匂いが混じった何とも言えない匂いがします。もちろん、人によって匂いの強さは違いますが、女性としては色々と気を付けたいところ(^_^;)

そのため、膣周辺は常に清潔にするよう心掛けましょう。トイレに入ったときは膣に入らないように膣周辺をビデ洗浄し、シャワーを浴びるときも膣に入らないように周辺部をきれいに洗い流してください。

また、産褥パッド(産褥ショーツ)やナプキンはこまめに変えて、細菌の繁殖と匂いの発生を防ぎ、不衛生にならないように気を付けしましょう。

とくに夏場は蒸れやすく匂いが気になるため、通気性の良い下着を付けたり、下半身を締め付けないリラックスした格好で過ごすと良いですね。

ただし、悪露の匂いがきつくても、産後3-4週目も変わらず臭いということはほとんどありません。もし、匂いが強い場合や褐色悪露が長引いている場合は、「悪露停滞(おろていたい)」が起こっている可能性があるため、医師に相談してください。

悪露停滞とは、悪露の排泄がスムーズでなく、産後の廃棄物が子宮内に溜まっている状態を言い、溜まった悪露に細菌が繁殖して、感染症を起こす可能性があります。

悪露の排出に痛みはある?

悪露があるということは、胎盤や内幕が剥がれ落ちて排出され、子宮の再生(子宮復古)が進んでいるということです。そのため、個人差はありますが、悪露が出続けることで子宮や下腹部に痛みを伴います。

また、産後1か月ごろまでは血のかたまりが排出されることもあり、それに伴った痛みを感じることもあります。

プレママタウンが行った悪露の調査に、「悪露(の処理)に際して、(子宮などの)痛みがあったか」というアンケートの結果がありました。

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出典|悪露の量や期間は?|プレママタウン

非常にあった|32.6%
たまにあった|30.0%
あまりなかった|19.4%
ほとんどなかった|18.0%

調査結果によると、ほとんど痛みを感じなかった人は2割以下という結果が出ています。

というわけで、悪露(が出続けること)で子宮など下腹部の痛みを感じる人は意外と多いということです。あらかじめ痛みがあるとわかっていれば、実際に鈍痛があってもオロオロすることはないですよね。

帝王切開で悪露の量や期間は変わる?

わたしは、2人の子供を予定帝王切開で出産しました。帝王切開で出産した場合、取り除ける子宮内残留物は術後に取り除きます。そのため、経腟分娩で出産した人よりも悪露の量は少なくなります。

ただし、帝王切開の場合、子宮口の開きが小さくなるため、悪露の排出期間自体は長くなる可能性があります。また、帝王切開の出産後は出血しやすいため、悪露に血が混じることもあります。

そのため個人的な経験で言うと、わたしは産後4週目に入っても褐色悪露が続いていました。ただし、匂いは少しずつマイルドに変わっていったように感じます。

帝王切開以外で、産後1か月経っても悪露に混じる血液量が多い場合は、子宮収縮がうまく進まずに子宮口が閉じていなかったり、前述した悪露停滞が起こっている可能性があります。これらを「子宮復古不全(しきゅうふっこふぜん)」と言います。

通常、子宮は産後1か月半ほどで妊娠前の大きさに戻りますが、もし産後1か月経っても出血が続いている場合は、1か月健診時に医師に相談をしてください。

また、産後1か月以前でも、悪露の量が突然増えた場合や産後すぐに悪露が止まってしまった場合も、すぐに医師に相談するようにしましょう。


参考|産後と産後の生理|生理のお悩み相談室|生理用品のソフィ