太り気味・やせ気味を示すカウプ指数とは?基準値と計算方法

投稿日:2019年4月23日 更新日:

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乳幼児健診で体重が気になる

乳幼児健診に行くと、毎回子供の体重や身長を測りますね。

赤ちゃんのころは、主に栄養が足りているかどうかを見ればよく、極端でなければ太り過ぎなどは気にする必要がありません。少しくらい丸いほうが、かえってかわいい気がするものです。

ところが、3-4歳になると、子供でも太り気味な子、やせ気味な子など体型の違いが気になります。

太りすぎな子は、運動を避けがちになるため、いびきをかくことが増えたり、土踏まずが形成されにくかったり、運動能力が向上しないことが考えられます。また、やせすぎな子は、体力がなく疲れやすかったり、病気になりやすかったり、怪我をしやすいなどが考えられます。

そのため、親としてはなるべく子供の太りすぎ、やせすぎに気をつけて、年齢に合わせた平均的な体型を維持したいはずです。

そこで、体重を管理する指標として「BMI指数」が思い浮かびますが、子供の場合はBMI指数ではなく「カウプ指数」を使います。

今回は、子供の太り気味・やせ気味を管理するためのカウプ指数の計算方法と使い方についてお話したいと思います。

カウプ指数とは

カウプ指数(Kaup Index)とは、生後3か月の赤ちゃんから、小学校入学前までの子供の栄養状態や体格をみるときに参考にする値のことです。

わたしたちが普段使うBMI指数 (Body Mass Index) と同じように、体重と身長の数値から算出して、肥満度や身長と体重のバランスがわかるように数値化します。

カウプ指数の計算式

カウプ指数は、体重を身長の2乗で割って、10をかけて算出するため、計算式は以下のようになります。

体重(g)÷(身長(cm)の2乗)×10

たとえば、身長が100cm、体重が14.2kgだった場合、カウプ指数は「14200÷(100×100)×10=14.2」となり、身長が80cm、体重が12.4kgだった場合、カウプ指数は「12400÷(80×80)×10=19.375」となります。

ただし、このカウプ指数は、月齢・年齢によって判断基準が異なります。上記の数値が1歳のものなのか、1歳半のものなのか、2歳のものなのかで変わるため、年齢も考慮しなければいけません。

カウプ指数の年齢別基準値

カウプ指数の基準値は以下のとおりです。

カウプ指数による発育状況の目安

平成14年10月箕輪町役場子ども未来課

3か月のカウプ指数基準値
20以上:太りすぎ
18-20:太り気味
16-18:ふつう
14.5-16:やせ気味
14.5未満:やせすぎ
1歳のカウプ指数基準値
19.5以上:太りすぎ
17.5-19.5:太り気味
15.5-17.5:ふつう
14.5-15.5:やせ気味
14.5未満:やせすぎ
1歳半のカウプ指数基準値
19以上:太りすぎ
17-19:太り気味
15-17:ふつう
14-15:やせ気味
14未満:やせすぎ
2歳のカウプ指数基準値
18.5以上:太りすぎ
16.5-18.5:太り気味
15-16.5:ふつう
13.5-15:やせ気味
13.5未満:やせすぎ
3歳のカウプ指数基準値
18以上:太りすぎ
16.5-18:太り気味
14.5-16.5:ふつう
13.5-14.5:やせ気味
13.5未満:やせすぎ
4歳のカウプ指数基準値
18以上:太りすぎ
16.5-18:太り気味
14.5-16.5:ふつう
13-14.5:やせ気味
13未満:やせすぎ
5歳のカウプ指数基準値
18.5以上:太りすぎ
16.5-18.5:太り気味
14.5-16.5:ふつう
13-14.5:やせ気味
13未満:やせすぎ

カウプ指数のメリット・デメリットと注意点

カウプ指数はとても簡単に子供の肥満度を判断できる基準ですが、メリットとデメリット、使う際の注意点があります。

平成24年3月乳幼児身体発育評価マニュアル|厚生労働省

カウプ指数のメリット

カウプ指数のメリットは、主に判定が簡単で、目安がわかりやすいことが挙げられます。

・月齢・年齢に関係なく、身長の割に体重が多いか少ないかが、簡単な計算で表せる。
・成長曲線を用いれば、月齢・年齢ごとに正しく体格を評価できる。
・身長が高い・低いによって評価に偏りが生じない。

カウプ指数のデメリット

カウプ指数のデメリットは、個人の評価として同じ月齢・年齢の子と比べられないことや明確な身長・体重の比較ができないことです。

・年齢で身長・体重の変動幅が違うため、カウプ指数だけで評価すると判断を誤りやすい。
・判断を誤らないために成長曲線を参照することが不便なうえ、成長曲線からは個人のパーセンタイル値がわからないので、評価を数字で表せない。

カウプ指数の注意点

カウプ指数は、とても簡単に子供の身長と体重の割合が適正かどうかを確認する方法のため、アバウトなところがあります。

たとえば、カウプ指数で見ると生後4か月の赤ちゃんと生後11か月の赤ちゃんは同じ基準で評価することになっていますが、7か月の差はかなり大きく、本当に同じ基準で評価して良いとは言えません。

そのため、カウプ指数だけで単純に「太りすぎ」「やせすぎ」の評価をせずに、あくまでも参考値として利用するようにしましょう。

カウプ指数が気になったら生活習慣を見直す

成長中の子供が太り気味なのか、やせ気味なのかは親としてとても気になります。

ただし、大抵は日本人の感覚で、さらに女性(ママ)の感覚で気にしてしまうため、子供のカウプ指数が少しでも太り気味だと「うちの子、肥満なのかな……。」と考えてしまいがちです。

もちろん、カウプ指数の評価が明らかな「やせすぎ」ではいけませんが、子供もスリムな方が良いと考えて「やせ気味」にしたいというのは間違っています。

かりに、子供のカウプ指数の結果が「太り気味」だったとしても、とくに心配する必要はありません。

子供は、大人と違って身長が伸び、体重もぐんぐん増えている最中です。そのため、たった1年どころか、半年で体格が変わることはよくあります。

もし、カウプ指数の結果が気になったら、食事制限などをするのではなく、まずはカウプ指数にとらわれず、子供が健康に生活できる生活習慣を作ることを目標にしましょう。

子供が健康に生活できる生活習慣
・起床・就寝の時間を一定にする
・朝昼晩の食事をきちんと食べる
・栄養バランスのとれた食事をする
・昼間は十分に体を動かして遊ぶ

子供の適正な体型はさまざまな環境に依存します。親の理想の体型を子供に求めることだけはしない方が良いですね。

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まーさ

保育士資格、幼稚園教諭免許(一種)を取得後、保育園・幼稚園・支援センターを複数回経験して、もうすぐ業界歴20年です。 仕事と2人の子育てをこなしつつ、勉強をしつつ、ゆっくり情報を発信しています。

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