バビンスキー反射

育児・教育

バビンスキー反射があると運動麻痺?出現・消失時期と確認方法

投稿日:2019年1月12日 更新日:

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赤ちゃんに出現するバビンスキー反射

赤ちゃんには、生きるためにさまざまな反射行動が備わっています。赤ちゃんにとって大切な反射は、大きく「原始反射」と「姿勢反射」に分けられます。

原始反射とは
脊髄、脳幹に反射中枢をもち、ある刺激に対して中枢神経系を経由して起こる反射行動のこと。原始反射の多くは、胎児のときから備わっているが、神経機構の発達に伴って徐々に消失する。

姿勢反射とは
姿勢や平衡を維持するために、乳児の成長に伴って発現する反射行動のこと。神経中枢による筋緊張反射(原始反射)と姿勢や平衡を維持する反射に分けられる。

今回ご紹介するのは、原始反射で病的反射の「バビンスキー反射」です。

赤ちゃんに必要なバビンスキー反射とは、どのような反射なのでしょうか。また、出現時期や消失時期はいつなのでしょうか。

バビンスキー反射の確認方法、出現しない場合の原因と合わせてお話したいと思います。

バビンスキー反射(足底反射)とは

バビンスキー反射(Babinski reflex)とは、指など先の細いもので、かかとから小指の爪先に向かって足の裏を押しながらゆっくりなぞると、足の親指が足の甲の方にゆっくり曲がり(反り返り)、他の4本の指は扇状に開くという反射行動のことです。

また、バビンスキー反射のように、中枢神経系の錐体路(信号の伝導経路)の運動を確認するために、刺激を与えたときに起こる反射行動の総称を「足底反射(そくていはんしゃ)」と言います。

バビンスキー反射の出現理由

バビンスキー反射は、手足が自分の意思で動かせるか、麻痺していないかを確認するために行うものですが、赤ちゃんはまだ錐体路が正常に動いていないため、運動機能が麻痺をしている反応を示します。

健常側では、足底に加えられた強い刺激によって、通常、骨盤に対して大腿が、大腿に対して下腿が、下腿に対して足が、中足に対して母指が屈曲する。麻痺側では、同じ刺激によって、骨盤に対して大腿が、大腿に対して下腿が、下腿に対して足が屈曲するが、しかし、中足に対して母指は屈曲しないで、逆に伸展してしまうのである。

浜野建三|脳と発達 1988; 20: 343-34

バビンスキー反射の出現時期・消失時期

バビンスキー反射はいつから?

バビンスキー反射の出現時期ははっきりしていませんが、在胎28週ごろに出現すると言われています。

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バビンスキー反射はいつまで?

バビンスキー反射は病的反射のため、消失する時期が大切です。バビンスキー反射の消失時期は1-2歳ごろで、成長とともに、神経系が発達することで消失するため、消失時期には個人差があります。

また、両足でバビンスキー反射の消失時期に差が出る場合があります。そのため、必ず両足を検査しなければいけません。

バビンスキー反射が消失しない原因

バビンスキー反射は、新生児時期に神経系異常を見つける検査として行われています。ただし、生後2年以内でのバビンスキー反射は、信頼性の低いテストだとしています。

栗原修:著|アプライドキネシオロジーシノプシス,p382

通常は、2歳以降でバビンスキー反射の消失を確認します。

成長の個人差

バビンスキー反射は、出現よりも消失することの方が重要です。そのため遅くても2歳過ぎには消失していなければいけないのですが、個人差によって消失が多少遅れる場合があります。

また、授乳後や眠いときはバビンスキー反射が現れにくい恐れがあるため、注意が必要です。

片麻痺などの運動障害

もし、2歳以降で十分な経過観察をしたうえで、バビンスキー反射が消失していない場合は、運動神経の錐体路(すいたいろ)障害を疑う必要があります。

錐体路障害があると、自分の意思で特定の部位(障害部位の反対側)の随意運動が行えないため、片麻痺などの運動障害が残る可能性があります。


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