逆子を治す外回転術とは?治療の成功率と合併症リスクの割合

投稿日:2017年10月1日 更新日:

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外回転術は逆子を治す唯一の医療行為

たとえ妊娠30週前に医師から逆子だと告げられても、その時点で予定帝王切開が確定したわけではありません。

逆子が原因で帝王切開が確定するのは、妊娠36-37週です。そのため、妊婦とその家族は、5-6週間ほどの短い期間で何とか逆子を治そうと、逆子体操や半身浴、鍼灸治療などを試みます。

そんな逆子治療の中で、唯一医師が行う「骨盤位外回転術(こつばんいがいかいてんじゅつ)」という医療行為があります。「医療行為なら、なんとなく期待できそう!」と感じる人もいるでしょう。

では、骨盤位外回転術とはどのような逆子治療の方法で、逆子が治る確率はどの程度なのでしょうか。また、骨盤位外回転術に何らかのリスクは無いのでしょうか。

今回は、逆子を治す骨盤位外回転術の成功率やリスクに関してお話したいと思います。

骨盤位外回転術(こつばんいがいかいてんじゅつ)とは

骨盤位外回転術とは、妊娠35-36週の逆子(骨盤位など)の胎児に対して、医師が体外から物理的に胎児を回転させることで逆子治療を行い、骨盤位分娩や帝王切開を回避するために行う医療行為のことです。

骨盤位外回転術は「骨盤位胎児外回転術」、または単に「外回転術」とも呼ばれます。

外回転術の時期とかかる施術時間は?

外回転術を行う時期は、骨盤位再発の恐れが少ない妊娠36週前後、予約をしたうえで病院の分娩室で行われます。

外回転術自体にかかる施術時間は5分程度ですが、外回転術によって妊婦に起こる重篤な合併症リスクを経過観察するために1日ほど入院を必要とする場合があります。

外回転術にかかる費用は?

外回転術にかかる費用は病院によって異なります。施術費用自体は保険適用で1-2万円ほどですが、麻酔や入院が必要になると3-4万円ほどかかる場合もあります。

外回転術を行えない条件は?

外回転術は、基本的に帝王切開の既往などによる子宮創がある場合は行えません。それ以外にも以下の条件が禁忌とされています。これらのリスクは妊婦にも十分説明し、妊婦が望まない場合も外回転術は行われません。

外回転術の禁忌
母体合併症(重症糖尿病、心疾患、甲状腺機能亢進症)
重症妊娠中毒症、子癇
高血圧症
子宮収縮抑制剤投与禁忌例
妊娠末期での子宮出血
子宮奇形
破水例
高度の肥満
前置胎盤
胎児仮死、胎盤機能不全
子宮内胎児発育遅延(IUGR)、羊水過少
巨大児
胎児奇形
多胎

骨盤位の管理及び分娩管理法|日産婦誌51巻1号

外回転術のやり方と観察の流れ

外回転術は、具体的に以下のように行われます(深谷産婦人科による外回転術の方法)。より詳しい内容はリンク先を参照してください。

①超音波で胎児の向き、胎盤の位置、羊水量、臍帯巻絡の有無等を確認します。
②子宮収縮抑制剤(早産止めとしてよく使われる薬です。子宮筋の緊張を除きます)の点滴を行います。
③硬膜外麻酔(無痛分娩に使う麻酔と同じです)を入れて、子宮筋の緊張を除くと成功率が50%だったものが80%に迄上がります。又緊急帝王切開する場合は手術の麻酔として使えます。
④外回転術を10分、治らなければ休憩をはさんで更に10分、それで治らなければその日は諦めて後日再度外回転術を試みます。
⑤外回転術後、NST,超音波で胎児や胎盤の状態を観察します。胎盤剥離は起こる場合は外回転術後6時間以内に起こるので、6時間は注意して看ます。
⑥母体がRH(-)の場合は、外回転術後、抗D抗体を注射します。

04】妊娠後期: ₀₇₎骨盤位(逆子)と外回転術 – 【深谷産婦人科】,医学情報

下の動画を見た方が、外回転術のやり方がイメージしやすいかもしれません。

外回転術の成功率

国立成育医療研究センターの症例によると、外回転術全体の成功率は74.4%で、初産婦の成功率は71%、経産婦の成功率は86%となっています(一般的な成功率は5-6割ほどと言われる)。

妊娠35週以降で逆子が自然に治る確率は2%以下と言われているため、外回転術の成功率が非常に高いことがわかります。

海外での文献によると初産婦さんでは麻酔無しで32.4%, 麻酔ありで66.7%の成功率となっており、経産婦さんでは麻酔無しで57.5%, 麻酔ありで87.1%の成功率となっています。
当センターでの成績ですが、2012年1月から2014年8月の間に250例外回転術を施行し186例(74.4%)が頭位に矯正できました。内訳としては、初産婦さんでは177人中123人成功(71%)、経産婦さんでは63人中53人成功(86%)となっています。

骨盤位外来 | 国立成育医療研究センター

病院を選ぶことで、外回転術は逆子治療の高い成功率が期待できますが、母子にとってリスクもあります。

外回転術リスクと合併症の割合

外回転術は、医師が物理的に胎児の姿勢を動かした際に、運悪く合併症を起こしてしまうリスクがあります。

前述した国立成育医療研究センターによると、アメリカでの報告として一過性胎児心拍数異常(6.1%)、破水(0.22%)、性器出血(0.34%)、常位胎盤早期剥離(0.18%)を外回転術の合併症例と割合として挙げています。

また、その他の合併症例として、子宮破裂、胎盤血腫、絨毛膜下血腫、羊水塞栓、母児間輸血症候群、血液型不適合妊娠、早産、胎児腕神経叢損傷、胎児徐脈・胎児死亡などの可能性も考えられます。

そして、外回転術中や術後に起こった合併症が重篤な場合は、緊急帝王切開が必要になる場合もあり、日本国内で外回転術から緊急帝王切開に至った割合は2.9%となっています。

外回転術のメリット・デメリットを知ることが大切

妊娠30週前後に逆子だとわかってから、妊娠35-36週までにおよそ9割は自然に治りますが、その後自然に頭位に戻ることは期待できません。そのため、外回転術は最後の手段です。

もちろん、外回転術で必ず逆子が治るわけではありませんが、前述した国立成育医療研究センターの成功率74.4%という数字を見ると、どうしても逆子が治らない場合の検討方法としては期待をしてしまう成功率ですね。

一方、緊急帝王切開に至った割合が2.9%という数値も、万が一のことを考えると、妊婦の心情的には決して低いわけではありません。そのため、妊婦だけでなく、家族も外回転術のメリットとデメリットを十分に把握しておく必要があるでしょう。

逆子治療として外回転術が勧められるのは、合併症が起こる割合と比較しても骨盤位分娩や帝王切開を回避する方がリスクが少ないためですが、最後に判断するのは妊婦自身です。医師とよく話し合ってから外回転術を行うかどうかを決めてください。

子育ては科学的に学ぶ時代

子育ては日々変化しています。今日OKな子育てが、明日はNGになるかもしれません。

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今もっとも正しい方法は、脳科学や心理学的を使った子育てです。赤ちゃんや子供の心を理解できれば、子育てがもっと楽しくなります。

まーさ
わたしも保育士として、年10回は発達心理学、栄養学、衛生管理学などの研修を受けます。

保育士が心理学を学ぶのは当たり前。幼児教育に力を入れる園ほど研修は多いです。子供の気持ちを知りたいママは、以下から資料を取り寄せてみてください。

子供の気持ちを理解できるようになって、乳幼児教育アドバイザーという第二の人生を始めてもいいですね。

昔からの子育てには正しい方法もありますが、ママが辛いだけの方法もあります。「うちの子かわいい!」がずっと続くよう、楽しい子育てをしてください。

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まーさ

保育士資格、幼稚園教諭免許(一種)を取得後、保育園・幼稚園・支援センターを複数回経験して、もうすぐ業界歴20年です。 仕事と2人の子育てをこなしつつ、勉強をしつつ、ゆっくり情報を発信しています。

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