女の子なのに…3歳の娘のいびきの原因と影響は?対策・予防法は

投稿日:2016年4月8日 更新日:

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子供がいびきをかく割合は高い

うちの3歳の娘は、割と頻繁にいびきをかきます。

「え?3歳なのに?」「え?女の子なのに?」と思った男性もいるかもしれませんが、いびきは3歳どころか赤ちゃんもかきます。音や程度の大小はありますが、女の子だっていびきをかきます(わたしも……)。

イギリスで行われた1-4歳の子供6811人に対するいびきの調査では、習慣的ではないにしろ、過去12か月間で59.7%の子供がいびきをかいていることがわかりました。

いびきは、呼吸の通り道が狭くなり、空気が出入りする際にのどの粘膜などが振動して音がなる現象です。いびきは単に恥ずかしいものではなく、子供がかく習慣的ないびきは、原因や強さによっては成長を阻害する可能性もあります。

では、子供のいびきの原因とは何でしょうか。また、子供に与える成長の影響とはどのようなものでしょうか。

今回は、子供がいびきをかく原因といびきによる影響、対策や予防法についてお話したいと思います。

子供がいびきをかく原因

アレルギー性鼻炎などの鼻づまり

子供のいびきで一番多い原因は鼻づまりです。子供は頻繁にのどや鼻に炎症を起こして鼻が詰まります。鼻が詰まると口呼吸が増え、いびきの原因になります。

風邪が原因の鼻づまりなら、風邪が治ればいびきも治まるのでとくに問題はありませんが、赤ちゃんや子供はアレルギー性鼻炎など、風邪以外の原因でも年中鼻水が出るため注意が必要です。

ちなみに、「鼻アレルギー診療ガイドライン2013年版」によると4歳までで4%、9歳までで22.5%の子供がアレルギー性鼻炎をもっています。

年齢別花粉症の割合

扁桃腺肥大(へんとうせんひだい)

子供はよく風邪をひきますが、その際にのどが炎症して「扁桃腺(口蓋扁桃)」が腫れると気道が狭くなり、いびきの原因になります。この扁桃腺の腫れを「扁桃腺肥大(へんとうせんひだい)」と言います。

子供は細菌やウイルスに感染して扁桃腺が腫れやすいため、扁桃腺肥大が慢性化しないように一般的な病気予防を心がけましょう。また、扁桃腺肥大の原因は、風邪などの病気だけではなく、子供の成長や遺伝などの体質も関係しています。

アデノイド肥大

アデノイド肥大とは、鼻の奥からのどの入り口にかけての「咽頭扁桃(いんとうへんとう)」が腫れてしまうことです。

こどものいびき - 荻窪中尾耳鼻咽喉科

子供は元々アデノイドが大きく、腫れやすいため、扁桃腺(口蓋扁桃)同様いびきの原因になりますが、6-7歳ごろから少しずつ小さくなっていきます。

喉頭軟化症(こうとうなんかしょう)

一般的な喉頭(喉の奥上部あたり)は、硬い軟骨で構成されます。喉頭軟化症とは、喉頭の軟骨構造が軟らかいため、息を吸い込む際に喉頭が喉奥に引きこまれて、気道が狭くなる病気のことです。

喉頭軟化症の赤ちゃんは、呼吸が強くなる生後1か月ごろからいびき症状が出始めますが、成長の著しい遅れがなければ多くは2歳ごろまでに完治します。ただし、それ以降も喉頭軟化症が治らなければ手術が必要な場合もあります。

その他「気管軟化症(きかなんかしょう)」「咽頭軟化症(いんとうなんかしょう)」などの呼吸器の病気も、いびきをかく原因になります。

喉頭軟化症とはどんな病気か|症状や原因・治療 - gooヘルスケア

漏斗胸(ろうとむね)

漏斗胸(胸郭変形)とは、肋骨や肋軟骨、大胸筋など筋肉の形が変形して胸部が陥没する病気のことで、凹みの状態は人によって異なります。

漏斗胸による胸部の形成異常を起こすと、通常よりも扁桃腺やアデノイドが大きくなることで空気の通りが悪くなり、いびきをかきやすくなります。

漏斗胸(胸郭変形)とは|川崎医科大学附属病院 小児外科教室

肥満によるのどの圧迫

子供が肥満になると、顎からのどにかけて脂肪がのどを圧迫することで気道が狭くなり、いびきの原因になる場合があります。

とくに子供のころは口、舌、のど奥、横隔膜、心肺を支える筋肉が弱いため、運動をして呼吸器などを強くする必要があります。

寝方によるのどの圧迫

子供は寝相が悪く、動き回ります。そして、いつの間にか大人用の高い枕を奪って寝ていたり、頭を壁にもたれて寝ていることがあります。すると、のどが圧迫されて気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。

疲れによる気道の狭まり

肉体的、精神的な疲れがたまっている場合は、子供もいびきをかきやすくなります。

1つは、肉体の回復を促進するために酸素を多く取り込もうとして口を開けて眠ってしまうため、もう1つは、身体が疲れて筋肉が弛緩すると、のど周りの筋肉も弛緩して気道が狭くなってしまうためです。

遺伝

親の遺伝によって子供の扁桃腺やアデノイドがもともと大きい場合は、気道が狭いためいびきが起こることがあります。

環境など外的要因

イギリスのレスターシャー州に住む1-4歳の子供6811人に対する調査によると、習慣的にいびきをかく子は、両親が喫煙していたり、道路交通量が多い場所に住んでいたり、片親だったり、経済的に貧困である可能性があります。

関連性を調べたところ、両親の量喫煙で1.46-2.09倍、道路交通量が多い場所の居住で1.23倍、片親で1.6倍、経済的に貧困で1.25-2.03倍、習慣的びいびきをかく割合が多いことがわかっています。

・両親の両喫煙(OR 1.46-2.09)
・道路交通量(OR 1.23)
・片親(OR 1.60)
・社会経済的貧困(OR 1.25-2.03)

OR…オッズ比(Odds ratio)

Snoring in preschool children: prevalence, severity and risk factors. - PubMed - NCBI

子供のいびきが健康に及ぼす影響

子供に限った話ではなく、「いびきは健康に悪い」という話はよく聞きますね。いびき症状がひどくなると無呼吸発作を起こし、子供でも「睡眠時無呼吸症候群」の原因になります。

では、いびきから睡眠時無呼吸症候群になると、どのような健康被害が考えられるでしょうか。

発育障害

いびきをかいて眠りが浅くなったり、夜中に頻繁に起きてしまうと、睡眠時に身体の発育を助ける成長ホルモンのメラトニン分泌が低下します。

メラトニンは覚醒の約14-16時間後から、とくに午後10時ごろから午前2時ごろまでよく分泌されるため、この時間帯に質の良い睡眠を取れなければ成長ホルモンの恩恵を受けられなくなります。

睡眠障害

幼児期に決まった時間にお昼寝をすることは、子供の成長を助ける役割がありますが、夜の睡眠の代わりにはなりません。

夜に睡眠障害が起こると昼間の睡眠時間が長くなり、夜の睡眠に影響を及ぼします。そして、昼夜の睡眠時間がバラバラの生活が続くと疲れが取れにくい体になり、成長に影響を及ぼします。

睡眠障害は夜泣き夜驚症の原因にもなり、子供の心身に影響を与えるだけでなく、家族の生活にも影響を及ぼします。

肥満

アルベルト・アインシュタイン医学校とKaren Bonuc博士によると、いびきをかく子供はホルモンバランスが乱れて肥満になりやすいという研究結果を発表しています。

4.75歳の時点で睡眠不足であると、15歳の時点で肥満である可能性は2.21倍であった。また、5.75歳の時点で睡眠不足であると、15歳の時点で肥満である可能性は55〜65%上昇していた。

対照的に、2.5歳の時点で睡眠時間が最も長かった小児が15歳の時点で肥満である可能性は他の小児の半分であった。

Reuters Medical News

注意力・集中力の低下

夜に十分な睡眠が取れないことで、昼間の注意力や集中力の低下につながります。また、落ち着きが無くなったり、イライラしてキレやすい原因にもなってしまいます。

その他

睡眠時無呼吸症候群で怖いのは乳児期の乳幼児突然死症候群(SIDS)ですが、いびきの影響は他にもさまざまなことが考えられます。

子供のいびきを治すの3つの方法

子供のいびきの原因はさまざまなので、原因に合わせた対策が必要です。そのため、家庭でできるアプローチと医療対応という両面から考える必要があります。

常に鼻づまりを解消する

赤ちゃん・子供はさまざまな原因で鼻が詰まりますが、寝る前に鼻づまりを解消する習慣を作るだけでも、いびきを減らせます。

4-5歳ごろまでは、鼻が詰まったまま寝ると、いびきだけでなく痰が絡んで嘔吐原因にもなります。そのため、普段から鼻づまりを解消するようにしましょう。

また、子供が3歳を過ぎていれば、正しい鼻のかみ方を教えましょう。正しく鼻をかんで鼻水を出し切る行為は、いびき予防だけではなく、中耳炎や蓄膿症などの病気予防にもつながります。

運動して呼吸器を強くする

子供は、家の中で遊ばせておく方が楽です。おもちゃ、DVDを買い与えておく方が楽です。

でも、子供を積極的に外で遊ばせたり、親子でたくさん運動をすると、口、舌、のど、横隔膜、心肺を支える筋肉、呼吸器が強くなりますし、お腹も空きます。お腹が空けばたくさんご飯を食べて、しっかりと睡眠がとれるようになります。

また、太陽の光を浴びれば夜に睡眠ホルモンのメラトニンも分泌されて入眠がスムーズになり、朝も気分良く目覚められるようになります。

さらに、運動を通じて子供とたくさんスキンシップを取ることで、より親子の気持ちが通い合うようになります。とくに、3歳までの親子のスキンシップはとても大切です。

扁桃腺・アデノイドなど呼吸器の手術をする

扁桃腺やアデノイドは成長すると小さくなるものですが、肥大気味で残る場合もあります。それが原因でいびきが治らない場合は、扁桃腺やアデノイド、喉頭軟化症などの手術を検討しても良いでしょう。

大人になっても扁桃腺炎を繰り返すと腎炎や糖尿病になる確率が上がります。また、喉頭軟化症などの呼吸器の病気は喘息の原因にもなりますし、こちらも大人になって症状が続くと、糖尿病の原因になる場合もあります。

ただし、手術は子供の体に負担があります。必ず専門の医師の意見を聞き、メリットとデメリットを理解してから判断してください。

単なるいびきと軽視しないこと

男目線で「ワハハ、うちの子は豪快だなぁ。」なんて言ってる旦那さんには、いびきによる健康被害の影響を理解してもらい、協力して子供のいびき対策をしましょう。

子供のいびきの原因を調べ、単なる風邪による鼻づまりや子供の成長過程で起こる扁桃腺肥大・アデノイド肥大の一時的ないびきなら問題はありませんが、風邪が治っても習慣的にいびきが続く場合は、慢性的な扁桃腺肥大・アデノイド肥大かもしれません。

  • 毎日いびきをかいている
  • 寝起きが悪い
  • ご飯をあまり食べない
  • 昼寝をしているのに眠そう
  • 睡眠中に無呼吸が続くことがある

子供にこのような症状があると、いびきで悪い影響がある可能性があります。習慣的ないびきは睡眠を妨げ、子供の健康な成長を阻害します。

もし子供が頻繁にいびきをかいている場合は、睡眠時の状態と起きている状態をチェックし、いびきをかいている動画を撮影して、かかりつけの小児科で症状を確認してもらいましょう。

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まーさ

保育士資格、幼稚園教諭免許(一種)を取得後、保育園・幼稚園・支援センターを複数回経験して、もうすぐ業界歴20年です。 仕事と2人の子育てをこなしつつ、勉強をしつつ、ゆっくり情報を発信しています。

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