赤ちゃんが泣き止む・眠る・落ち着く!ママの胎内環境を作る方法

d21f495df1e5e2dddd62799e1104ddce

この記事の読了時間は約 8 分です。

赤ちゃんが安心する母胎内の音や環境とは

「赤ちゃんがなかなか寝てくれない……。」
「赤ちゃんがなかなか泣きやまない……。」

そんなときによく聞くのが、「ママの胎内環境を再現しよう!」「母胎内音を聞かせよう!」というものです。

たしかに、ママの胎内は赤ちゃんが安心する環境が整っているため、たった10か月で身体機能や五感がぐんぐん成長します。では、ママの胎内環境や胎児が落ち着く胎内音とはどのようなものでしょうか。

たとえば、胎児は妊娠20週ごろには、胎内でママの血液が流れる音や心臓の音が聞こえています。また、妊娠24-25週には羊水の感触を感じ、羊水の温度(37度前後)も感じられるようになります。

さらに、胎児は妊娠25週を過ぎると光を感じるようになり、ママが明るい場所に移動すると胎児が反応して胎動が起きることもあります。

胎児の五感の発達は?視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の時期と順番

このような胎内を想像すると、普段は薄暗く温かい羊水に包まれ、絶えず血流や心臓の音が聞こえている環境だとわかります。また、ママが立つ・座る・歩くなどを繰り返すため、胎児は常に揺れを感じているはずです。

そこで今回は、赤ちゃんが泣き止みやすく、眠りやすく、落ち着きやすいママの胎内環境・胎内音を再現する方法についてお話したいと思います。

胎内環境を作る方法1.部屋を暗くする

照度を表す単位として「ルクス(lx)」がありますが、よく晴れた日は50,000-100,000ルクス、曇っている日は10,000-50,000ルクス、部屋の蛍光灯の下では500-1,000ルクスほどの照度だそうです。

一般的に、睡眠に適した照度はおよそ0.1-30ルクスほどと言われており、この明るさは月明かり(0.2-1.0ルクス)から暗めの間接照明(10-30ルクス)の間ぐらいの明るさです。

睡眠に適した照度には諸説あります

ママのお腹の中はとても暗く、お腹の外の明るさに対して1,000-10,000分の1ほどの照度になります。そのため、胎児はほぼ0ルクスに近い中で過ごしています。

逆に言うと、ママがよく晴れた日に外に出て50,000-100,000ルクスの照度を感じても、胎児が感じるのは5-100ルクス程度です。つまり、胎児は5-100ルクスの明るさでも光を感じて、胎動しているということです。

生まれたばかりの赤ちゃんは、蛍光灯の明かりでも眩しく感じられ、陽が射す環境では最適な睡眠が行なえません。もちろん、赤ちゃんは成長とともに光に慣れていきますが、慣れるまでは落ち着かないでしょう。

そこで、赤ちゃんが眠らないとき、泣き止まないときは、大人が暗く感じるよりも部屋を暗くしましょう。できれば遮光カーテンを締め切って、間接照明よりも暗い5ルクス以下にしてください。

ただし、昼と夜の違いを少しずつ赤ちゃんが認識するためにも、昼は薄暗く夜は暗くが基本になります。

胎内環境を作る方法2.血流・心臓音の再現

胎内音と聞くと、真っ先に心臓の音をイメージするママも多いと思います。たしかに、わたしたちが人の胸やお腹に耳を当てると聞こえる音は、「ドクン、ドクン」という心臓の音です。

ところが、胎内にいる胎児には心臓の音よりも大きく聞こえている音があります。それは「血流」です。胎内ではママの血が血管を流れる「ザー」という音が胎児に聞こえています。

この血流で生まれるノイズ音を「ピンクノイズ」と言います。ピンクノイズは、規則性がある波長の雑音に対して均等に一定の刺激を与えるノイズで、川のせせらぎやそよ風のような「1/fゆらぎ」という心地良いリズムを持っています。

6d94c23fc82473c3bc07bc80e0214c82

引用|ホワイトノイズ、ピンクノイズ : 音響技術と機器開発 用語補足解説

血流は絶えず一定の速さで流れるわけではありません。ゆるやかに早くなったり、遅くなったりしています。

もちろん、ある程度規則的に聞こえる心臓の音にもリラックス効果があります。なぜなら、血流を生み出しているのは心臓の鼓動だからです。つまり心臓の音も「1/fゆらぎ」があるピンクノイズです。

ピンクノイズを試してみよう

ピンクノイズとは以下の音です。わたしも専門家ではないので詳しくはわかりませんが、均一な波長がずっと続くのではなく、細かな波が緩やかに変化しながら流れているイメージです。

ピンクノイズは以下のスマホアプリでも聞けますし、Youtubeにもたくさんアップされています。iPhoneアプリやAndroidアプリなどを探して、手軽に使えるようにしておきましょう。

512x512bb

ピンクノイズ プラス
開発元:Rachel Conwell
無料
posted with アプリーチ

xGzNNbZNsxewNPz9IFkntFT-BwKHHaVYKm5nAayKGhUBnGcZ1KpgD6vE1IUVjSnu6Q=w170

Pink Noise For GO Keyboard
開発元:T-Me Themes
無料
posted with アプリーチ

KwuuGXdkGm7hJfwKN6jrtg6n_KUGibDt1pJPlF-krxnrsSJeOO1H02IZwDI7ijSBPQ=w170

Pink Noise
開発元:wellbeing
無料
posted with アプリーチ

胎内環境を作る方法3.赤ちゃんをタオルや毛布でくるむ

胎児は基本的に胎内であごを引き、肩を丸め、背中を丸め、手足を曲げた小さな姿勢を取っています。そして、37度前後の温かい羊水の中に浮かんでいるため、羊水にくるまれて守られている感覚があるそうです。

そのため、生まれたばかりの赤ちゃんは、自分が何も包まれていない感覚と羊水ほど温かくない外気に不安を感じています。

そこで、胎内の手足を曲げた小さな姿勢、羊水に包まれている胎内環境を作るために、タオルや毛布、またはおくるみを使って赤ちゃんを包んであげましょう。

赤ちゃんの効果的な包み方の1つに「おひなまき」があります。トコちゃんベルト専門店「MAMACHOICE」の動画に、新生児のおひなまきの方法があるので以下を参考にしてください。

おひなまきは、新生児期から行うことができ、生後3-4か月ごろまでが有効とされています。もし新生児期を過ぎて、赤ちゃんが手足をよく動かすようになった場合は、手を抜いたおひなまきもあります。

ただし、おひなまきは赤ちゃんの体調や個性によって嫌がることもあります。もし赤ちゃんの首がすわり、手足を伸ばしたそうだと感じたら、無理におひなまきをするのはやめておきましょう。

置いたら泣く…抱っこで眠った赤ちゃんを布団におろす方法

赤ちゃんが寝返りをできるようになったら(一般的には生後4-5か月で約5割、生後6-7か月で9割)、おひなまきのまま寝かせないようにしましょう。

赤ちゃんが身動きがとれないまま寝返りをすると、乳児突然死症候群(SIDS)の原因になる可能性があります。

乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因や確率は?予防法はある?

胎内環境を作る方法4.抱っこしてゆらゆらする

基本的なことですが、赤ちゃんは抱っこしてゆらゆらしてあげると気持ちが落ち着きます。

赤ちゃんがお腹の中にいるときは、常に狭い胎内の中で羊水に浮かび、ママが動くたびに心地良く揺れていました。つまり、ベビーベッドで手足を広げて、仰向けに寝転がっている方が不自然なんです。

理化学研究所では、ママが赤ちゃんを抱っこして歩くと本能的に泣き止んで眠りやすい「輸送反応」が起こることを発表しています。

母親が歩いている時は、座っている時に比べて赤ちゃんの泣く量が約10分の1に、自発的な動きが約5分の1に、心拍数が歩き始めて約3秒程度で顕著に低下することを見いだし、赤ちゃんがリラックスすることを科学的に証明しました。

引用|抱っこして歩くと赤ちゃんがリラックスする仕組みの一端を解明 | 理化学研究所

ママが赤ちゃんを抱っこする行為には、赤ちゃんを安心させてストレスを軽減したり、親子の愛着関係・信頼関係を深めるなどのメリットがあるため、首すわりに気をつけてたくさん抱っこしてあげましょう。

赤ちゃんの抱き癖は治すべき?抱っこの影響はいつからいつまで?

ただ、赤ちゃんは生まれたばかりでも3kgほどあり、生後3-4か月には倍の6-7kgほどになります。そのため、10分の抱っこでも辛いですよね。

そんなときは、比較的楽に赤ちゃんを抱っこできるスリングを使っても良いでしょう。スリングは生後2週間ごろから、種類によって体重10-15kgほどまで使えます。

ただし生後2か月未満でスリングを使う場合は、まだ赤ちゃんの首がすわっていないため、たとえスリングの中でも赤ちゃんが頚椎を痛めないよう、ママの手で赤ちゃんの首を支えます。

また、抱っこしてゆらゆらしながらの寝かしつけにはコツや注意点があるので、以下も参考にしてください。

寝ない赤ちゃんを抱っこで寝かしつけるコツ・失敗しない方法

赤ちゃんは泣き止まない・寝ないことが当たり前

胎内環境を真似て作ることはとくに難しくありません。また、擬似的な胎内音であれば簡単に手に入ります。そのため、体内環境の再現はすぐに試すことができます。

ママの胎内環境を作る方法
1.胎内の暗い環境を作る
2.血流・心臓音の再現にはピンクノイズ
3.タオルや毛布で包んであげる
4.抱っこして自然にゆらゆら

ただし、このような環境を整えることは、赤ちゃんを安心させる方法の1つでしかありません。

泣いている原因が、体調が悪い、お腹が空いている、おむつが気持ち悪な、何となく機嫌が悪いなどの赤ちゃんには、ママの胎内環境を作っても泣きやまなかったり、眠ってくれません。

「昨日はおとなしくなったけど、今日は全く効果がない……。」ということはしょっちゅうあります。赤ちゃんの寝付きや泣き止みは、赤ちゃんの個性が大きく関係します。そして、その個性は成長によっても変わります。

そのため、あまり赤ちゃんを泣き止ませたり、寝かしつけるための方法論に固執すると、「前はこれで上手く行ってたのにぃーー」と余計にイライラします……(^_^;)

胎内環境を作るにしても、他の方法を行うにしても、「赤ちゃんは基本的になかなか泣きやまないし、寝てくれない」という認識を持って対応してください。

記事のURLとタイトルをコピー