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この記事でお伝えしたいこと
おしっことうんちで健康がわかる?
赤ちゃんにとって、おしっことうんちは健康のバロメーターです。
もちろん食べる量や飲む量、小腸などの成長差によって、おしっこやうんちとして排出される量や回数が変わるため、それだけで健康かどうかを見極めることは難しいと思います。
それでもママは、月齢や年齢によって赤ちゃんから子供にかけてのおしっことうんちの量と回数の目安を把握しておくことで、子供のおしっこやうんちの特徴がわかります。
特徴を掴んでおけば、違和感を感じたときに成長による変化なのか、体調を崩したことによる変化なのかは気付きやすくなるでしょう。
赤ちゃん、子供の健康は色々な要素を複合的に比較して判断しなければいけないので、1つの要素としてちゃんと押さえておいてください。
今回は、新生児から3歳までのおしっこ・うんちの量と回数の目安についてお話したいと思います。
生後0-1か月のおしっことうんち
おしっこの回数と量
新生児期の生後0-1か月の間は膀胱容量(機能膀胱容量)が20mlほどしかなく、おしっこを溜めておくことができないため、おしっこの回数が多くなります。
1日のおしっこ回数|15-20回程度
1回のおしっこの量|5-20cc程度
うんちの回数と量
赤ちゃんは、排便反射が起きても肛門括約筋による調節ができないため、うんちの回数が増えます。ただし、生後1週間前後までは1日1-2回程度が多いと思います。また、うんちは水っぽく形がない状態です。
1日のうんち回数|2-10回程度
1回のうんちの量|5-15グラム程度
生後1-3か月のおしっことうんち
おしっこの回数と量
生後1-3か月になると、機能膀胱容量も40ml程度に増えるため1回のおしっこ少し多くなりますが、水分摂取量も増えているためおしっこの回数は変わりません。
1日のおしっこ回数|15-20回程度
1回のおしっこの量|10-50cc程度
うんちの回数と量
生後1-3か月のうんちは水っぽさが薄れて泥状になっていきます。泥状のうんちを軟便と言いますね。うんちの回数と量は個人差がありますし、便秘で苦しむ子もいるためあくまでも参考です。
1日のうんち回数|2-5回程度
1回のうんちの量|20-40グラム程度
生後3-6か月のおしっことうんち
おしっこの回数と量
生後3-6か月の赤ちゃんの機能膀胱容量は40-50ml前後に増えてはいますが、おしっこの量や回数はそれほど変わりません。
1日のおしっこ回数|15-20回程度
1回のおしっこの量|10-60cc程度
うんちの回数と量
生後3-6か月のうんちは水っぽい泥状から、べったりした泥状に近づいていきます。うんちの量や回数は個人差が大きく、このころ1日4-5回うんちをする子もいれば、2日に1回程度の子もいます。
1日のうんち回数|1-5回程度
1回のうんちの量|60-100グラム程度
生後6-12か月のおしっことうんち
おしっこの回数と量
生後6か月を過ぎると機能膀胱容量は50-70mlほどになり、1回のおしっこの量も増えます。そのため、おしっこの回数は少しずつ減っていきます。
1日のおしっこ回数|10-15回程度
1回のおしっこの量|40-80cc程度
うんちの回数と量
生後6か月を過ぎたうんちは、離乳食を食べ始めるためかなり形ができてきます。水っぽいうんちに比べておむつ替えは楽になりますが、おしりにうんちがこびりつきやすく、おむつかぶれの原因になります。
1日のうんち回数|1-3回程度
1回のうんちの量|60-100グラム程度
1歳-2歳のおしっことうんち
おしっこの回数と量
年齢が1歳-2歳になると機能膀胱容量は60-100mlを超え、おしっこの回数も生後6-12か月に比べると半分ほどに減ります。尿意を理解し始めるのもこのころからです。
1日のおしっこ回数|7-10回程度
1回のおしっこの量|50-120cc程度
うんちの回数と量
うんちの形状はすっかり大人うんちになります。量も増え、健康な子は大人と変わらない150グラムほどの大量うんちが出る子もいます。ママは早くトイレトレーニングをしたい!と考えるようになります。
1日のうんち回数|1-3回程度
1回のうんちの量|100-150グラム程度
2歳-3歳のおしっことうんち
おしっこの回数と量
2歳-3歳の機能膀胱容量は80-120mlほどになり、おしっこの回数は大人と変わりません。夜間の機能膀胱容量が大きく膀胱の成長が早い子は、夜間の尿漏れがなくなっていきます。
ちなみに、成人の1日のおしっこ回数は4-8回程度、1回のおしっこ量は200-400ml程度が平均的です。こちらも個人差はあります。
1日のおしっこ回数|5-8回程度
1回のおしっこの量|60-150cc程度
うんちの回数と量
うんちも大人と変わらない量・回数になっていきます。
1日のうんち回数|1-2回程度
1回のうんちの量|150-200グラム程度
おしっこ・うんちの量と回数で健康はわかる?
月齢・年齢別のおしっこ・うんち量と回数目安をお伝えしましたが、おしっこ・うんちとも回数や量の目安には大きな個人差があります。
時期によって便秘や下痢を反復する子もいるため、ご紹介した数値に当てはまらない子もいるでしょう。
ということは「普通の子と比べてどうなの?」と考えるよりも、「普段のうちの子と比べてどうなの?」と考えた方が、子供の健康管理はしやすいはずです。
たとえば、生後1-3か月で2-3日うんちが出なければ、普通は便秘だと考えます。1日5-6回うんちをしている子が2-3日うんちが出ない場合は、状況によっては小児科につれて行かなければいけません。
ところが、普段のうんち回数が1日0-2回の赤ちゃんの場合、まずは授乳回数を増やして水分補給をしようということになります。うんち回数が多く、下痢を疑う場合も同じように考えます。
ママは、子供のおしっこ、うんちの回数と量を毎日チェックし、回数や量に変化が見られたら、赤ちゃんの様子(ぐずり、母乳の飲みなど)を見て、次の判断をします。
このように、子供のおしっこ、うんちの回数と量を比較して健康をチェックする行為は、最低3歳までは続けた方が良いと思います。
なぜなら、3歳ごろになると排出の機能はある程度完成し、おしっこ・うんちの量と回数は大人と変わらなくなるからです。
最初は手探りですが、食事や睡眠と同じく排泄行為も日常の一部です。1日も早くうんちやおしっこで子供の異変を感じられるように、毎日コミュニケーションを取りながら観察してあげてください。
参考|おしっこ 2 – 赤ちゃんのおむつおしり研究所 ユニ・チャーム
参考|花王 メリーズ 月齢別おすすめ情報 0カ月
参考|一般社団法人 日本衛生材料工業連合会 | 紙おむつ・軽失禁