妊娠前の喫煙もダメ?タバコが胎児・子ども・妊婦に与える影響

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赤ちゃん欲しい!でも禁煙できない…

妊娠前にタバコを吸っていた友人は何人かいます。でも、彼女たちは妊娠がわかると、すぐにタバコをやめました。

妊婦が喫煙をしていると胎児や出産後の赤ちゃんに害があり、成長に悪影響をおよぼすことは誰でも知っています。

タバコの煙はPM2.5がメインです。他には有毒ガスの一酸化炭素、カドミウムなどの重金属、放射性物質であるポロニウム-210、ホルムアルデヒド、ベンゼン、アンモニアなどのガス成分……約4,000種類の科学物質と200種類以上の有害物質、約70種類の発がん性物質が含まれた有毒物質の塊でできています。

では、タバコに含まれるこれらの有毒物質は、具体的に赤ちゃんにどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。

タバコの影響は、妊婦だけではなく今から妊娠をしたい女性や「喫煙しても大した影響はないだろう。」と高をくくっている男性にとっても重要なお話しです。

今回は、タバコが妊娠、出産、胎児、赤ちゃん、ママに与える悪影響を理解して、自分自身の喫煙や家族の喫煙について深く考えてみましょう。

喫煙が子どもとママに及ぼす悪影響とは

タバコを吸うことで、赤ちゃんや子どもに悪影響を及ぼすパターンはいくつかあります。

・妊娠前にママや家族が喫煙しているパターン
・妊娠中にママや家族が喫煙しているパターン
・授乳期にママや家族が喫煙しているパターン
・幼児期にママや家族が喫煙しているパターン

喫煙の悪影響1.赤ちゃん(胎児)がニコチン中毒に

妊娠中にタバコを吸っている妊婦……たまにいますが、絶対にやめてください。

「たまーに、ちょっとだけ……1本だけタバコ吸うのはあり?」なしです。

妊婦がタバコを吸うとニコチンが胎盤を通じて胎児の身体に吸収され、赤ちゃんがニコチン中毒になる恐れがあります。

ニコチン中毒の赤ちゃんは、ニコチンが切れると夜泣きをしたり、機嫌が悪くなるだけでなく、嘔吐、下痢などの症状が現れることもあります。

喫煙の悪影響2.流産確率が2倍、早産確率が1.5倍に

妊婦が妊娠中にタバコを吸うことで、胎盤形成や胎児の成長に悪影響を及ぼし、流産の危険性が2倍、早産の危険性が1.5倍になります。もちろん、死産の確率も高まります。

これは家族など周囲の人が、妊婦の近くでタバコを吸っても(受動喫煙)同じです。もし周囲の人がどうしてもタバコを吸いたい場合は、まず以下を読んでからにしてください。

外でタバコ吸えばOK?喫煙者の匂い・息が赤ちゃんに与える影響

喫煙の悪影響3.発育遅延が2倍、低体重児が1.6倍に

ブラジルで産まれた5,166人の赤ちゃんを調査したところ、妊婦が妊娠中に喫煙することで、発育遅延になる確率が2.07倍になり、低体重児で産まれてくる確率が1.59倍になったそうです。

参考|受動喫煙が子どもに及ぼす健康被害 – すぐ禁煙.jp(ファイザー)

また、米エモリー大学の研究によると、妊娠中に喫煙していた妊婦が低体重児を出産する確率22%に対して、タバコをやめた妊婦が低体重児を出産する確率は8%だったそうです。

参考|妊娠直前や妊娠中でも、タバコをやめると未熟児のリスクが減る―デンマーク研究|「マイナビウーマン」

喫煙の悪影響4.子どもの知能指数が低くなる

赤ちゃんの近くで妊婦や周りの人がタバコを吸うことで、赤ちゃんの言語能力・読解力・思考力を下げ、知能指数も低くなりす。これはタバコに含まれる鉛が胎児の脳に蓄積して起こる障害です。

以下のデータによると、子どもが11歳になったときの知能テストにおいて、喫煙をしていた妊婦の子は、喫煙していない妊婦の子に比べて3-5か月分成績が劣っています。また、身長も0.5-1cm低いことがわかります。

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引用|喫煙と子供への影響 | 医療ポータルサイト

喫煙の悪影響5.乳幼児突然死症候群(SIDS)の確率が10倍に

妊娠中に妊婦がタバコを吸っていた場合、産まれてきた赤ちゃんの乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高くなります。

また、出産後もママやパパがタバコを吸っていると乳幼児突然死症候群(SIDS)は起きやすく、両親がタバコを吸っている場合は、両親とも吸わない場合に比べて、乳幼児突然死症候群のリスクは10倍にまで高まると言います。

乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因や確率は?予防法はある?

喫煙の悪影響6.子どもが肺がんになる確率が2倍に

家族に喫煙者が1人いる家庭で22年間過ごした子どもは、受動喫煙によって将来肺がんになる確率が2倍に高まります。両親ともタバコを吸っている家庭では、12年で肺がんになる確率が2倍になります。

参考|医者が絶対にすすめない「健康法」|著者: 岡田正彦

また、子どもにタバコを吸わせたり、タバコの煙を吹きかけると将来肺がんになる確率が3倍に増えるそうです。昔は遊び半分で子どもに煙を「フー」ってする親はいましたよね……。

今遊び半分でタバコを吸わせると子どもを殴る、蹴る、投げ落とすと同様の「身体的虐待」にあたり、明らかな児童虐待になります。

被害者の子どもの年齢・加害者の割合は?児童虐待相談件数と推移

喫煙の悪影響7.子どもが呼吸器系の病気になる確率が2倍に

家族に喫煙者がいる場合、喫煙者がいない家庭に比べて子どもは約2倍の頻度で喘息、気管支炎、肺炎などの呼吸器系の病気になり、重症化しやすくなります。

喫煙の悪影響8.すぐに見られる子どもの諸症状

子どもが副流煙を吸うと、すぐに病気などの健康被害が出ない場合も、眼のかゆみや痛み・涙・鼻水・鼻づまり・くしゃみ・咳などの症状が現れたり、ニコチンが血管を細くして、皮膚の血行が悪くなり体温が低下します。

また、子どもが2歳以下の場合は自律神経が正常に働かなくなり、体温調節機能の発達を遅らせる可能性があります。

体温調節機能の役割とは?赤ちゃんの体温管理が必要な理由

喫煙の悪影響9.妊娠しにくくなる

女性はたとえ妊娠していなくても、喫煙や受動喫煙によって女性ホルモンの分泌が損なわれてしまうため、閉経が早まったり、妊娠したいときに妊娠しにくい身体になってしまいます。

喫煙の悪影響10.ママが早く老けてしまう

子どもは、いつまでもママが若くて素敵なままでいて欲しいものです。ところが、喫煙で肌が一酸化炭素による低酸素状態を起こし、ニコチンの影響で毛細血管が収縮し、煙に含まれる有害物質が皮膚の老化を早めてしまいます。

(子どもの感性は置いといて)「ママかわいいー。」「ママきれいー。」「ママすきー。」が早くなくなるのは、結構つらいですよ?

タバコを吸うと家族に嫌われるかも

タバコを吸うパパにも、もちろん悪影響があります。それは、単純に健康被害だけではありません。

「タバコが身体に悪いのはわかってるよ……でもやめられないから、子どもやママの前で吸わなきゃ良いんでしょ?」と思っているパパは、以下のことを覚えておきましょう。

外でタバコを吸って帰ってきたパパは、タバコ臭いですね。タバコを吸わない人は、タバコを吸う人がすぐにわかります。

タバコの匂いは手に付きます。服に染み込みます。髪の毛も臭くなります。そして喫煙者が吐く息もタバコ臭くなります……。

ここで気付いた人もいるでしょう。たとえ外でタバコを吸ったとしても、その人がタバコ臭いということはタバコの煙や成分が体を覆っていたり、肺から出ているということです。

外でタバコ吸えばOK?喫煙者の匂い・息が赤ちゃんに与える影響

つまり、喫煙後しばらくは子どもに接触してはいけないんです。もし、パパがもう1人赤ちゃんが欲しいなら、ママの近くに行ってもいけません。

さらに、タバコを吸うパパにはもう1つ悪影響があります。それは、子どもに嫌われます……。

先日夫がいつものように外で喫煙して帰ってきた際、3歳の娘が「パパーまたタバコー?くさいよー。やめてー。」ズバッと一言……わたしが娘に吹き込んだわけではなく、娘の本音です。

夫はその後の抱っこも「くさいー」と娘に断られていました。娘の発言とその後の態度には、夫もかなり堪えたようです(^_^;)

これらの情報を踏まえて、今喫煙しているパパ、妊娠中のママ、妊娠をしたい女性は、タバコについてもう1度考えてください。

その他、授乳乳のママが一般的に摂取してはいけないと言われている食べ物・摂取物は、以下を参考にしてください。

授乳中の薬・お酒・タバコ・コーヒーの影響と摂取・服用のルール


参考|Q&A 喫煙がこどもに及ぼす影響 | かわい病院ウェブサイト
参考|妊娠中のたばこ・アルコールをやめましょう|岡崎市

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