2歳以降の子どもがテレビを見る影響は?適切な視聴時間は?

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この記事でお伝えしたいこと

子どもにテレビを見せると悪影響がある?

以前、「赤ちゃんにテレビ見せるとどんな影響があるか?」というお話をしました。

テレビはいつから?つけっぱなしでも良い?赤ちゃんに影響は?

赤ちゃんにテレビを見せるメリットとしては、ママの家事がしやすくなったり、赤ちゃんが音楽や歌を早く覚えたり、言葉を覚えるのが早くなることが考えられます。

赤ちゃんにテレビを見せるデメリットとしては、コミュニケーション能力に影響を与えたり、映像の刺激によって脳を覚醒させお昼寝の妨げをしたり、それによって生活リズムが不規則になるなどが考えられます。

では、テレビの内容を理解できるようになった子どもがテレビを見ることは、どのような影響をもたらすのでしょうか。

今回は、子どもにテレビを見せることによる良い影響と悪い影響についてお話したいと思います。

テレビが子どもに与える悪い影響

家庭の教育方針で、子どもに全くテレビを見せないという家庭はたまにあります。

その家庭が子どもにテレビを見せない理由は、テレビが子どもに悪影響を及ぼすと考えているためだと思います。テレビが悪影響を及ぼすと考えているのは以下の理由からです。

テレビの悪い影響1.一方的な情報を受けることで対話能力が発達しない

長時間テレビを見て一方的に情報を受け取るだけでは、十分なコミュニケーション能力が養われない可能性があります。

テレビの悪い影響2.子どもの言葉の発達を阻害してしまう

テレビを見て言葉を学習しているとしても、その言葉を自分の口から出さないかぎり知識として定着しないため、言葉の発達を阻害してしまう可能性があります。

テレビの悪い影響3.近くで長時間見続けることで視力が低下する

これはそのままですね。特に2-3歳以降でテレビを近くで長時間見続けていると、視力の発達を阻害してしまう可能性があります。

テレビの悪い影響4.外で活動的に遊ぶ時間が少なくなる

テレビを長時間見ている子どもは、その分遊ぶ時間が少なくなります。幼児期は身体能力を向上させ、特に足腰を鍛えなければいけない時期です。

テレビの悪い影響5.友だちとの関係性が希薄になる

テレビを長時間見ることによって、お友だちと遊ぶ時間も減ってしまいます。その結果、コミュニケーション能力が高まらない可能性があります。

テレビの悪い影響6.食事中のテレビは集中してご飯を食べられない

子どもは同時に複数のことを上手く行えません。そのため、テレビを見ていると食事をすることができなくなります。もちろん、親子の会話も減ってしまいます。

テレビの悪い影響7.暴力的な映像を見ることで、暴力的な行動を起こす

テレビをの内容に影響を受けることで、一時的とはいえ暴力的な行動を起こすきっかけにもなっています。

世界中でさまざまな調査が行われてきました。たとえば、子どもたちに暴力シーンを含むドラマなどを見せたあと、行動の変化を観察するといった実験です。これらの実験・調査によりますと、確かに暴力シーンが頻繁に出てくるドラマなどを見せると、そのあとの行動に乱暴な行為がある程度増えることが確認されています。テレビやビデオ・DVD画面での行為がモデルとなっている可能性が示唆されているわけです。しかし、それが長く続くかというとそうではなく、しばらくたつとその影響は消えてしまうことも同時に確認されています。

引用|Q.暴力場面ばかり見ていると、性格が暴力的になるの?-小さな子どもとメディア

テレビの悪い影響8.親子の触れ合いが希薄になる

また、テレビを長時間見ている子どもは、テレビへの興味関心が強くなることで、親子の触れ合いも希薄になる可能性があります。

「息子はテレビを見ている時にはゾンビみたいだ。テレビを見ていない時に帰宅すると駆け寄ってハグしてくれるんだが、テレビを見ている時に帰ったら僕の存在にさえ気付かない有様さ。1日のうち数時間もそんな状態にならないよう気をつけているよ」

引用|「2歳未満の子供にはテレビを見せないで」、米国小児科学会が指針 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

テレビが子どもに与える良い影響

では反対に、テレビが子どもに与える良い影響とはなんでしょうか。

テレビの良い影響1.テレビを見せておくことでママが育児以外のことができる

子どもがテレビを見ることによるママのメリットは、ママの手が空くことです。

子どもが2人以上いるとより実感できますが、子どもがママに話しかけるときは、「自分が話したいことを話したいだけ」が基本です。2人同時に話しかけてきて、どちらも譲りません。

一方をおざなりにするともう一方が拗ねるので大変ですね。

テレビの良い影響2.車の中でも席を立ったり、暴れたりしない

普段車を使うママは、社内でテレビやDVDを見ることができるとメリットを感じられます。

子どもは長時間座っていることができません。何度叱っても席を立とうとして暴れるため、好きなDVDを見ていてくれると安心します。

テレビの良い影響3.子どもが知らない情報に触れることができる

子どもはテレビから情報を仕入れ、それを元に色々なことを考えたり覚えたりすることができるようになります。

うちの場合は、時間の概念はテレビがスタートでしたし、天気予報の見方や日本・都道府県の概念もテレビからの情報です。

テレビの良い影響4.幼稚園や保育園の集団生活で話題についていける

子どもには子ども独自のコミュニティがあります。このコミュニティは子どもが自分で築くものであり、親が「○○ちゃんとは遊んじゃいけません!」と規制するものではありません。

ところが、テレビを見ていないせいで、親が規制することと同じように子どもが自分のコミュニティを上手く作れない場合があります。

大人に比べて多様性がない子どものコミュニティでは、今話題のアニメやキャラクターを知っていることはとても重要です。

テレビの影響は二元論で考えない

さて、テレビには子どもに与える良い影響と悪影響がありますが、親はこれらをどう考えれば良いでしょうか。

わたしが最も言いたいことは、子どもがテレビを見ることを「良い影響」「悪い影響」の二元論で考えてはいけないということです。

テレビが子どもに与える良い影響の中で、「子どもが知らない情報に触れることができる」ということをテレビを見ずに親が全てカバーすることは不可能です。ましてや、保育園や幼稚園の集団生活で補うこともできません。

また、「幼稚園や保育園の集団生活において話題についていける」はテレビが子どもに与える良い影響というよりも、見せないことによる悪い影響の方が大きいと感じます。

「テレビを見ずにお友だちと話題が合わなくても、それを克服してコミュニティを作れる子になって欲しい!」……ということが、どれだけ子どもに無理難題を押し付けているかは考えればわかるはずです。

では、テレビが与える悪い影響の方はどうかというと、全てテレビを”見過ぎ”ることによって受ける影響ばかりです。

つまり、テレビを見ることにルールを設けておけば、悪い影響は最小限にすることができるはずです。

家庭で決めるテレビを見るときのルール

子どもがテレビを見るときのルールを家庭で決めて、親もそのルールを守ることで、テレビの悪い影響を排除して良い影響を受けられる環境を作りましょう。

テレビを見るルール1.何を見たいのか話し合う

子どもが見たいテレビ番組がある場合は、親子で何を見たいのか話し合ってみると良いでしょう。

突発的に「あ、これ見たい!」と言うこともありますが、子どもの口から自分が見たいテレビ番組の許可を求めるという姿勢を作ることが大切です。

テレビを見るルール2.見る時間を決める

見たいテレビ番組が把握できれば、見る時間も大体わかります。「テレビは1日2時間!」などの基準を作ると良いと言いますが、うちの場合は曜日によって見たい番組が変わるため、見る時間も変わります。

ちなみに、NHK世論調査部が2013年に行なった「幼児視聴率調査」によると、各年齢のテレビ視聴の平均時間は以下の通りです。

月曜日のテレビ視聴時間

2歳の視聴時間|2時間19分
3歳の視聴時間|2時間14分
4歳の視聴時間|2時間08分
5歳の視聴時間|1時間58分
6歳の視聴時間|1時間57分

日曜日のテレビ視聴時間

2歳の視聴時間|1時間34分
3歳の視聴時間|1時間47分
4歳の視聴時間|2時間08分
5歳の視聴時間|1時間57分
6歳の視聴時間|2時間13分

0-6歳の子どものテレビ平均視聴時間は?5機関の調査結果

テレビを見るルール3.離れて見る

テレビは部屋を明るくして、離れて見ることが基本的なルールです。アニメの最初に「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てね」などのテロップが表示されますね。

もちろん、子どもの視力を守るために必要な要素ですが、このような細かいルールを設けることの方が大切です。

テレビを見るルール4.リモコンは触らせない

子どもは機械の操作を覚えるのも早く、リモコンを触らせるとあっという間に色んなボタン操作をできるようになります。

テレビのリモコンを使えるとザッピングし出しますし、DVDのリモコンを使えると見たいDVDをすぐに見るようになってしまいます。

テレビを見るルール5.食事のときは見ない

子どもの遊び食べを防ぐためにも、子どもの集中力を切らさないためにも、食事のときはテレビを見せないようにしましょう。

もちろん、ママの食器の片付けが遅くなることも理由の1つです。

テレビを見るルール6.やることを終わらせてから

子どもはテレビが付いていると、歯磨きや着替え、片付けなど、決められたことをできない場合があります。

そのため、たとえ見たいテレビの途中でもやることを終わらせない限り、テレビは切って見せないようにしましょう。

テレビを見るルール7.テレビを見ていても返事をする

子どもはテレビを見ているとママやパパが名前を呼んでも気が付かないことがあります(無視していることもある)。そのため、返事をしない場合はテレビを消してしまいましょう。

また、生返事だけして、顔がこちらを向かない場合もテレビを消しましょう。

テレビを見るルール8.色々な細かいルールを決める

家庭環境に応じて、テレビを見る際のルールを細かく決めましょう。

たとえば、「夜○時以降はテレビを見ない」「パパが帰ってきたら必ず玄関に行く」「テレビよりも外で遊ぶことを優先する」などです。

テレビを見るルール9.言うことを聞けないなら見せない

もし、ルールを設定していないことでも、「ママやパパの言うことを守れない場合は、テレビは見せない」というオールマイティなルールも設定しておきましょう。

親子のせめぎあいも大切

6歳の息子と3歳の娘は、ちょっと目を離すとテレビに張り付き状態です。知らない間にチャンネルを変えていますし、歯を磨きに行ったと思ったら戻ってきてテレビを見ていることもあります。

もちろん、子どもにはルールに沿って厳しく対応することもあれば、特別に……と何らかの理由をつけて親子のコミュニケーションに利用することもあります。間欠強化ですね。

内発的動機付けも外発的動機付けも大切なことは「間欠強化(かんけつきょうか)」を親が上手く使うことです。

間欠強化とは、何かをすることで毎回報酬がもらえるよりも、時々報酬がもらえることの方が嬉しさを感じる心理効果のことです。

子どもは物で釣ろうとしなくても「あれ欲しい!これ欲しい!」と要求します。そのときに、「じゃあ今回だけ特別に、次の○○のときに○○ができたら買ってあげる。」という話をして、特別感を演出すれば良いんです。

「子どもに使ってはいけない褒め言葉」を上手に使う方法・考え方

うちでは子どもとテレビを見るルールは決めていますが、ルールを巡って「お願い!見たい!」「今はダメ!」というせめぎあいがたまにあり、わたしが折れることもあります。

テレビに限らず、子どもに少しでも悪影響があるものを親がバッサリと切り捨てるのではなく、

親子でルールを決める

親が子どもにルールを守らせる

子どもがルールを破る

親がそれを叱る

子どもが条件付きでお願いする

親が許諾する

という過程を何度も経験することは子どもの心の成長につながりますし、自分たちで決めたルールの意味を知るためにも必要な経験になると思います。

まぁ、わたしも子どもがテレビを見てくれていることで恩恵を得ているので、少し甘いときもありますが。

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