赤ちゃんがママを認識するのはいつから?声・匂い・顔で時期が違う

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赤ちゃんとコミュニケーションをとりたい!

ママの育児ストレスの1つに「赤ちゃんとのコミュニケーションがとれない」というものがあります。

これは当たり前の話で、産まれたばかりの赤ちゃんは話すことができませんし、ママの行動や語りかけに対して何らかのアクションをとることもできません。

ある時期までの赤ちゃんは、お腹が減ったら母乳を要求し、眠くなったら眠り、不快感を感じたら泣くだけの存在です。

でもママは、早く赤ちゃんに自分の存在を認識してもらって、コミュニケーションをとりたいと思っています。

では、赤ちゃんはいつごろからママを認識できるようになるんでしょうか。その質問に対しては、以下のようにいくつかの回答があります。

「生まれてすぐに認識できる。」
「生後3-4か月ごろに認識できる。」
「生後5-6か月ごろに認識できる。」

いくら赤ちゃんの個人差があると言っても、ママを認識するのにこんなに差が出るものでしょうか。実はこれらの回答には理由があります。

今回は、赤ちゃんがママを認識する方法とその時期についてお話したいと思います。

ママの認識方法と時期1.声

赤ちゃんの五感の中で、最も早く、最も発達した状態で生まれるのが聴覚です。胎児は妊娠28-30週を過ぎると聴力が発達して、お腹の外の雑音や人の声が聞こえるようになり、高音・低音の違いがわかるようになります。

ただし、胎児が聞こえる外の音は、ママの血流の向こうから混じって聞こえてきます。そのため、こもった音になり聞き取りやすいとは言えません。

その中でもママの声だけは胎内に響いて聞こえてくるためクリアに聞こえます。

胎児に五感はある?視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の発達時期と順番

そのため、産まれてすぐの赤ちゃんでもママの声の特徴を覚えており、ママを声で認識することができます。もちろん、聞こえる声が”ママ”という認識ではなく、知っている存在、安心できる存在という程度の認識です。

また、ママの声を聞いても身体を動かせないため、すぐに特別な反応をすることはできません。

ママの認識方法と時期2.匂い

聴覚と同じように、嗅覚も赤ちゃんの五感の中で発達が早い感覚です。赤ちゃんの嗅覚が発達しているのは、ママの母乳の匂いを嗅ぎ分ける要素が大きいと思います。

では、母乳なら誰の母乳でも良いかというとそうではありません。赤ちゃんは匂いでママの母乳をちゃんと区別しています。

赤ちゃんが好きなのはミルクやおっぱいのようなほのかな甘いにおい。でも、いちばん好きなのはママのにおいです。産まれたばかりの赤ちゃんのそばに、ママの母乳をしみこませたガーゼと、他人の母乳をしみこませたガーゼを置くと、赤ちゃんは例外なくママのガーゼのほうに顔をむけるという実験結果 もあります。そしてママのにおいを好む傾向は、生後日数を増すほどはっきりしてきます。

引用|生まれたての赤ちゃんももうこんなことができる(1) – gooベビー※リンク切れ

ママは母乳を分泌するようになると乳臭くなります。母乳の匂いは個体差があって特徴的なため、産まれてすぐの赤ちゃんでも母乳の匂いでママを認識することができます。

ママの認識方法と時期3.顔

このように、赤ちゃんは産まれたときからママの声も匂いも認識できるのですが、条件によって時期が分かれてしまうのが顔による認識です。

先に結論を言ってしまうと、目があまり見えない新生児であっても、ママの顔を認識することができるそうです。

赤ちゃんの顔の認識1.新生児期

「発達科学研究教育センター」の論文には、海外で行われた「合成顔実験パラダイム」という赤ちゃんの顔認識の実験結果について、以下の内容が記載されています。

日常,乳児が最もよく接するのは養育者で,特に母親の顔を見る機会は多い。生後4日の乳児でも,母親顔と見知らぬ未知顔を区別することができ,母親顔の方を長く見ることが示されている(Bushnell, Sai, & Mullin,1989)。また,実物ではなく写真の場合でも,母親の顔では,未知の女性の顔写真を見たときよりも新生児のおしゃぶりの回数がかなり多くなる(Walton, Bower, & Bower,1992)。

引用|乳児における母親顔の認識|公益財団法人 発達科学研究教育センター

実験結果によると、生後4日の赤ちゃんでも他人よりママの顔をよく見つめるだけでなく、ママの顔を見ることでおしゃぶり(指しゃぶり)の回数が多くなるとしています。つまり、授乳をしてくれる人が誰かをわかっているということになります。

ただし、生後間もない赤ちゃんは、目・鼻・口のパーツではなく輪郭や髪型の特徴でママの顔を見分けるそうです。そのため、髪型を変えたり、顔の周りを覆ってしまうと見分けがつかなくなってしまいます。

赤ちゃんの顔の認識2.生後3-4か月

上記の実験において、生後4か月の赤ちゃんに髪型を隠したママと知らない人の顔を並べて見せると、ママの顔を多く注視したそうです。

つまり、新生児が輪郭や髪型の特徴でママを認識していることに対して、生後3-4か月の赤ちゃんは目・鼻・口でママを認識することができるようになっています。

赤ちゃんの顔の認識3.生後5-6か月

さらに生後5-6か月には、顔認識の1つとして、人の白目と黒目のコントラストを手掛かりに顔を認識する能力が養われます。

生後5~6カ月の乳児に、白目と黒目のコントラストを保った正常の目と、白と黒を反転させた目をもつ顔のそれぞれのときにおける脳活動の計測を近赤外分光法(NIRS)を用いて行った。

その結果、正常な目の顔を見ているときは脳活動が上昇したが、白黒反転目では脳活動が上昇しないことが確認されたほか、正常な目を見ているとき、脳の右後側頭部が強く活動していることが確認されたという。

引用|赤ちゃんの「顔認識」能力がすごい 驚異的なスピードで把握 – ライブドアニュース

赤ちゃんの顔認識は最初は顔の外側から始まり、徐々に顔内部のパーツや色合いによって判断できるようになることがわかります。

ママを認識できるようになった赤ちゃんの行動

このように赤ちゃんは新生児のころから、「声」「匂い」「顔」によってママをしっかりと認識していることがわかります。そして赤ちゃんはママを認識しているからこそ、徐々に以下の行動につながっていきます。

・何かを要求したり
・安心して抱っこされたり
・ママがいないことに不安を感じたり
・他の人に拒否感を示したり

生後5-6か月で赤ちゃんの人見知りが激しくなるのも、このようにママを認識でき、他の人と違うということが明確に理解できるようになるためです。

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もちろん、新生児よりも生後3-4か月、生後3-4か月よりも生後5-6か月の赤ちゃんの方がママを認識する能力は高くなりますが、「赤ちゃんがママを認識していること」と「赤ちゃんがママに何らかの反応ができること」は別のお話です。

生後5-6か月の赤ちゃんがママに対する反応がより強くなる理由は、単純に動かせる身体のパーツが増えたり、顔の表情を作れる様になることで、ママが「あっ!赤ちゃんが反応した!」と理解できる行動が多くなるからですね。

この実験結果からわかることは、反応が薄い新生児期の赤ちゃんでもママを認識できるため、ママはコミュニケーションがとれないと思わずに積極的に話しかけてあげる必要があるということです。

新生児期から語りかけの習慣を作っておくことで、赤ちゃんが成長したときにスムーズにコミュニケーションがとれるようになり、子どもとの愛着関係が築きやすくなります。

子どもの愛着行動の意味とは?親子の愛着関係の形成に必要な要素

徐々に赤ちゃんが反応を示すようになるのを追っていくのは本当に楽しいですよ。ぜひ、記憶にも記録にも残して、後から振り返ることができるようにしておきましょう。

赤ちゃんに対する語りかけが苦手なママ、パパは以下を参考にしてください。

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