うつぶせ寝のメリットデメリットは?赤ちゃんが寝返りできれば安全?

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うつぶせ寝は安全?危険?

成長した子どもが寝ている姿は、それぞれ特徴があって面白いですよね。この寝姿は赤ちゃんのころからの癖なんでしょうか。

たとえば、息子は仰向けで寝ます。手足を大きく広げて真上を向き、ある意味男らしい寝姿です。一方、娘はうつぶせで寝ます。手を顔や体の下に入れて寝るため、痺れていないか心配です。

寝姿が全く違う2人の共通点は、お互い転がりまくることです。そのため、娘がうつぶせ寝をしていても、長い髪で顔が隠れていても、それほど心配はしません。もう3歳ですしね。

でも、赤ちゃんのうつぶせ寝は違います。赤ちゃんは自力で動くことが難しいため、うつぶせ寝をすると窒息の危険があります。そのため、「本当に息してる……?」と気になり落ち着いて眠れません。

ところで、年配の方から「赤ちゃんはうつぶせ寝の方が良いよ。」と聞いたことはないでしょうか。実際、1980年代にはうつぶせ寝を勧める本も何冊か発刊されています(あえて書籍名は載せませんが)。

うつぶせ寝が危険なことは今の育児では当たり前なのですが、なぜうつぶせ寝がすすめられていた時期があるのでしょうか。

今回は、うつぶせ寝のメリットとデメリット、子どもがうつぶせ寝でも安心なのは何歳からなのかについてお話したいと思います。

赤ちゃんのうつぶせ寝のメリット

まずはうつぶせ寝のメリットです。「うつぶせ寝はあり得ない!」という気持ちはわかりますが、一応メリットもあります。

メリット1.寝付きが良くなる

うつぶせ寝は、赤ちゃんがママのお腹の中にいる状態に近い形のため、寝付きが良いと言われています。実際、3歳の娘もうつぶせの方が寝付きが良いです。

メリット2.眠りが深くなる

うつぶせ寝は、寝付きが良くなるとともに眠りが深くなる効果があります。

理由はうつぶせの体勢が赤ちゃんに安心感を与えること、もう1つが仰向けに寝ると臓器が背中側に圧迫されて寝苦しくなるため、うつぶせ寝の方が寝付きが良くなるということです。

参考|体が休まり疲れも取れる 「うつぶせ睡眠」はメリット多し | 日刊ゲンダイDIGITAL

メリット3.頭の形が良くなる

赤ちゃんの頭はやわらかいため、仰向けに寝ると成長の過程で少しずつ後頭部が平らになっていきます。いわゆる絶壁ですね。

うつぶせ寝をすると頭が押さえつけられないため、後頭部が丸い形のまま育っていきやすくなります。

メリット4.胃軸捻転症の症状が和らぐ

胃軸捻転症の赤ちゃんが仰向けに寝ると、胃が圧迫されて寝苦しくなりますが、うつぶせ寝をすることで症状が和らぎゲップが出やすくなります。

胃軸捻転症とは、赤ちゃんの動きで胃がねじれて気道を圧迫する病気のことで、生後0-3か月の赤ちゃんに多く見られます。

気道が圧迫されるとゲップが出せなくなるため、おならで空気を排出します。ただ、一時的にお腹の中にガスが溜まった状態のため、苦しくてぐずったり、気持ち悪くなってミルクを吐き出してしまいます。

おなら…お腹の張り…ゲップが出ない…胃軸捻転症の原因と対処法

赤ちゃんのうつぶせ寝のデメリット

うつぶせ寝のデメリットは、赤ちゃんが身動きがとれなかったり、気持ち的には楽でも体が無理な体制をとるため起こるものです。

デメリット1.窒息する可能性がある

生後間もない赤ちゃんは、首がすわっていないため自分で頭を持ち上げたり、頭の位置を変えることができません。

また、首がすわった赤ちゃんでも自由自在に頭を動かせるわけではないため、布団が沈んでしまったり、枕で口や鼻が塞がれると窒息する可能性があります。

デメリット2.乳幼児突然死症候群(SIDS)の可能性がある

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、赤ちゃんが眠っている間に突然死亡してしまう病気で、生後1-6か月ごろに多く見られます。

明確な原因はわかっていませんが、乳幼児突然死症候群(SIDS)は仰向け寝よりもうつぶせ寝の方が発生率が高くなります。

乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因や確率は?予防法はある?

ちなみに、厚生労働省でも乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防策として、赤ちゃんがうつぶせ寝をしないことを推奨しています。

参考|乳幼児突然死症候群(SIDS)について|厚生労働省

デメリット3.歯並びや噛み合わせが悪くなる

うつぶせ寝が癖になっている子は、顔が左右どちらかに向いているため顎に一方的な力が加わってしまいます。

乳歯が生える時期、歯の生え変わりの時期、顎の成長中にうつぶせ寝が癖になっていると、顎にかかる力によって歯並びや噛み合わせが悪くなる可能性があります。

歯並びや噛み合わせが悪くなると虫歯ができたり、発音が悪くなるだけでなく、口臭や顎関節症などの悪影響も考えられます。

子どもの虫歯や口臭、顔の歪み原因に!歯並びや噛み合わせの悪さ

デメリット4.小児肘内障を起こす可能性がある

子どもがうつぶせ寝をしているときに、身体の下に手を入れたまま動いて肘をねじると橈骨頭亜脱臼(小児肘内障)を起こすことがあります。

小児肘内障とは、2-6歳の幼児に起こりやすい肘の亜脱臼のことで、まだ関節が未成熟なこの時期に腕を強く引っ張ったり、変な方向にねじることで起こります。

子どもの肘が抜ける原因は?小児肘内障の症状と予防・治し方

赤ちゃんのうつぶせ寝はいつから安全?

うつぶせ寝が赤ちゃんの寝付きが良くなる、眠りが深くなるメリットがあるとしても、赤ちゃんの命のリスクには替えられません。うつぶせ寝はなるべくさせたくないのが親の本音なはずです。

とはいえ、仰向けで寝た赤ちゃんがいつ寝返りをしてうつぶせ寝をするかわからないため、その度にママが起きて仰向けに戻すことは大変ですよね。

わたしも、子どもたちが小さいころは心配で夜中に何度も目が覚め、その度に仰向けに戻して……を繰り返して、寝不足になったものです。

うつぶせ寝が特に心配な時期

うつぶせ寝が特に心配な時期は、赤ちゃんが何とか寝返りができるようになった時期から、簡単に寝返り返りでゴロンゴロン転がれる様になるまでです。

早い子で生後3か月過ぎ、一般的には生後4-5か月から生後5-6か月までの期間、ママは赤ちゃんのうつぶせ寝が心配で眠りが浅くなるでしょう。この時期に夜泣きが重なってしまうと、ずっと睡眠不足が続きます……。

赤ちゃんの寝返りはいつから?練習方法と寝返り返りまでの流れ

うつぶせ寝が安全になる時期

ママが赤ちゃんのうつぶせ寝である程度心配しなくて良くなる時期は、寝返りと寝返り返りができる時期ではなく、簡単にゴロンゴロンできるようになった時期だと思います。

時期の目安としては生後6-7か月過ぎ、成長が遅めの子の場合は8-9か月過ぎです。もちろん、寝返りと寝返り返りが簡単にできても「布団は硬め、周りに呼吸器を遮る柔らかい枕などは置かない」のは鉄則です。

ただし、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクは、赤ちゃんが1歳-1歳半ごろまでは続きます。うつぶせ寝と乳幼児突然死症候群(SIDS)の関係は明らかではありませんが、気をつけた方が良いことは間違いないでしょう。

一定期間後のうつぶせ寝をどうする?

「うつぶせ寝のやめさせ方」「うつぶせ寝の矯正方法」などの本や雑誌をときどき見かけますが、うつぶせ寝の危険が高い時期(乳児の間)が過ぎれば、あまり神経質になる必要はありません。

もちろん、うつぶせ寝は1歳を過ぎてもデメリットがあるため、うつぶせ寝をさせない育児方針であれば、寝方の矯正をしても良いと思います。

「とりあえず危険な時期を避けられれば良いかな。」というママは、赤ちゃんを危険から守るために、しばらくは睡眠時間を削ってお世話をしてください。

赤ちゃんのうつぶせ寝防止策としては、簡易的なものであれば寝返り防止用マットもあるので試してみましょう。

また、少しお高めですが、布団の下に設置して赤ちゃんの動きに反応して音がなるベビーモニター、カメラを使って赤ちゃんの動きを見張るグッズもあります。興味があれば、試してみても良いでしょう。

……そういえば、もう一つうつぶせ寝のデメリットを言い忘れていました。

それは、「よだれでベトベトになる!」です。うちは子どもたちが先に寝て、わたしは後から寝るのですが、わたしの寝る場所はうつぶせで寝る娘のよだれでベトベトです(^_^;)

たまにわたしの枕で寝ているので大変です……。可愛い娘のよだれではありますが……。

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