妊婦健診の助成はいつから?平均費用と受診券・補助券の使い方

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妊婦健診費用にも助成制度がある!

赤ちゃんが欲しい人が知っておかなければいけないことは、妊娠・出産・育児にはお金がかかるということです。

もちろん、子育てはお金に代えられない幸せを感じられますが、お金に何の心配もなく赤ちゃんを産めるママは少ないでしょう。

妊娠から出産にかけてかかる費用には色々種類がありますが、主に妊婦健診と入院・出産にかかる費用がメインです。

入院・出産にかかる費用の多くは、出産育児一時金で賄えます。出産育児一時金とは、赤ちゃんを出産する場合に、1人につき42万円が健保・国保などから支給される制度のことです。

出産育児一時金で42万円!国保と社保の違いは?差額の扱いは?

そして、妊婦健診にかかる費用にも「妊婦健診費の助成」という制度があります。

今回は、妊娠してから何回も受診する妊婦健診費の助成の助成制度についてお話したいと思います。

妊婦健診費の助成の仕組みを知らないと、支払うお金が10万円前後も変わることがあるため、ちゃんと押さえておきましょう。

全て2016年4月時点での情報です。

妊婦健診費用の助成とは

妊婦健診とは、妊婦や胎児の健康診断したり各種検査を行うことで、妊婦が無事に赤ちゃんを出産できるように出産まで定期的に(ほぼ)決まった診療所や病院に通うものです。

妊婦健診にかかる費用は医療機関によって異なりますが、保険適用されないため1回あたり5,000円から15,000円ぐらいで、およそ9か月間で12-16回前後通うことになるため、15万円以上の出費になってしまいます。

妊婦健診の検査内容や頻度・回数は?お金がなくても受けるべき?

この妊婦健診にかかる費用を軽減するために、国からの助成金と地方交付税によって妊婦健診1回あたりの費用を軽減する受診券(補助券)を14枚発行するという制度が「妊婦健診費の助成」制度です。

地方自治体によって、1枚の受診券で賄える妊婦健診費用の上限額は異なります。そのため、自治体毎に助成額は変わりますが、妊婦健診費の助成制度を使えば、およそ10万円前後の妊婦健診費用を賄えることができます。

本来妊婦健診にかかる15万円の費用が、受診券を使えば5万円で済むということです。

妊婦健診費の助成制度の仕組み

厚生労働省は、妊婦健診は14回受けることが望ましいと考えています。そのため、地方自治体は14枚の受診券(補助券)を発行し、妊婦が妊婦健診に持参することで妊婦健診の費用が軽減される仕組みをとっています。

つまり、サービス引換券や割引チケットのようなものと考えてください。ちなみに、受診券と補助券の違いは以下の通りです。助成券とも呼ばれます。

受診券とは

受診券とは、予め妊婦検査における検査項目が記載されている券のことで、サービス引換券の役割をします。厚生労働省の平成26年4月の発表によると、受診券方式を採用している市区町村は1,476あり、全体の84.8%を占めています。

補助券とは

補助券とは、予め妊婦健診において医療機関で使える補助金額のみが記載されている券のことで、割引チケットの役割をします。厚生労働省の平成26年4月の発表によると、受診券方式を採用している市区町村は265あり、全体の15.2%を占めています。

妊婦健診費の助成金額の違い

地方自治体によって妊婦健診費の助成額は変わりますが、全国の市区町村の妊婦健診費の平均的な助成額は以下のようになっています。

平成26年度は全国平均で98,834円の平均助成額(厚生労働省調べ)
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妊婦健診費の助成額が12万円以上ならラッキーですが、4万円台だと厳しいですね……。市区町村によってかなりの開きがあります。ちなみに都道府県別の平均で見ると以下のようになります。

都道府県名 公費負担額平均
1 青森県 ¥118,920
2 岐阜県 ¥117,882
3 山口県 ¥116,315
4 長野県 ¥116,214
5 徳島県 ¥113,880
6 高知県 ¥110,380
7 福島県 ¥110,158
8 香川県 ¥109,800
9 三重県 ¥109,590
10 秋田県 ¥108,428
11 宮城県 ¥108,377
12 愛知県 ¥106,725
13 島根県 ¥106,036
14 新潟県 ¥104,848
15 鹿児島県 ¥102,050
16 宮崎県 ¥101,887
17 福岡県 ¥101,300
18 埼玉県 ¥100,780
19 滋賀県 ¥100,731
20 大阪府 ¥100,209
21 長崎県 ¥100,000
22 富山県 ¥99,410
23 沖縄県 ¥99,100
24 茨城県 ¥98,451
25 佐賀県 ¥98,370
26 岡山県 ¥98,297
27 福井県 ¥97,590
28 石川県 ¥97,414
29 和歌山県 ¥96,848
30 熊本県 ¥96,600
31 大分県 ¥96,600
32 奈良県 ¥95,782
33 栃木県 ¥95,000
34 鳥取県 ¥94,756
35 北海道 ¥93,821
36 群馬県 ¥92,920
37 千葉県 ¥92,665
38 岩手県 ¥91,620
39 静岡県 ¥91,200
40 広島県 ¥91,184
41 京都府 ¥90,730
42 山梨県 ¥88,348
43 山形県 ¥82,790
44 兵庫県 ¥81,927
45 東京都 ¥80,550
46 愛媛県 ¥79,400
47 神奈川県 ¥64,319

検査項目の実施状況

また、単純な金額だけではなく、何の検査が行なわれるかも大切です。妊婦健診での検査項目は国が推奨するレベルとして、「A・B・C・記載なし」に分かれています。それぞれの実施度は以下のようになります。

推奨レベルがAの検査項目
1.血液型等の検査|1,476市区町村(100.0%)
2.B型肝炎抗原検査|1,476市区町村(100.0%)
3.C型肝炎抗体検査|1,476市区町村(100.0%)
4.HIV抗体検査|1,414市区町村(95.8%)
5.梅毒血清反応検査|1,476市区町村(100.0%)
6.風疹ウイルス抗体検査|1,457市区町村(98.7%)
7.HTLV-1抗体検査|1,476市区町村(100.0%)

推奨レベル記載なしの検査項目
8.血糖検査(2回)|1,290市区町村(87.4%)
9.血算検査(3回)|1,260市区町村(85.4%)
10.上記1-9の血液検査全て|1,068市区町村(72.4%)
11.超音波検査(4回)|1,141市区町村(77.3%)

推奨レベルがBの検査項目
12.性器クラミジア検査|1,476市区町村(100.0%)
13.B群溶血性レンサ球菌検査|1,449市区町村(98.2%)

推奨レベルがCの検査項目
14.子宮頸がん検診|1,228市区町村(83.2%)

記載なしは、検査が推奨されていないわけではなく、実施が複数回あるため記載が省かれているものです。

受診券の検査項目事例)品川区

もちろん、検査項目に書かれていない検査を行うと自己負担です。妊婦にとって必要な検査や、何かトラブルがあったときの検査は受けなければいけませんが、不必要な検査を行う必要はありません。

そこは病院と話し合いの上、「なるべく受診券(補助券)の範囲に抑えてください。」と予め話しておき、相談しながら妊婦健診を進めても良いでしょう。

ちなみに、品川区の場合は通常の妊婦健診の受診券に超音波検査の受診券も合わせて、以下の様な内訳で15枚もらえます。

・初回妊婦健康診査受診券8,450円上限×1枚
・2-14回妊婦健康診査受診券5,150円上限×13枚
・妊婦超音波検査受診券5,300円上限×1枚

これらの内容は地方自治体によって変わるため、気になる人は事前に調べておいてください。また、妊婦健診費が補助券の場合、費用が補助券の上限より安くても返金はされません。

妊婦健診費の助成制度の手続き

妊婦健診費の助成を受けるためには、住民票のある各市区町村役所に申請する必要があります。

妊娠検査のために病院に行き、「胎嚢(たいのう)」「胎芽(たいが)」「心拍」が確認されて妊娠が確定すれば、病院から妊娠届出書をもらえます。妊娠の確定判断は医師によって多少異なります。

妊娠までにかかる期間や確率は?医師が妊娠確定する3つの条件

妊娠届出書を持って各市区町村役所に行くと、「母子健康手帳」と「妊婦健診費助成の受診券(補助券)」がもらえます。

必要な物は、「妊娠届出書」「本人確認書類(免許証など)」「印鑑」ですが、市区町村によって違う場合があるので先に確認しておきましょう。

妊婦健診費助成の受診券は次の妊婦健診から使うため、忘れないで下さい。妊娠届出書の詳細と母子手帳の貰い方は以下で確認してください。

妊娠届出書とは?正しい書き方は?入籍前・未婚でも提出できる?

母子手帳はいつもらう?引越しても使える?紛失時は再発行?

受診券や補助券のもらい方・使い方流れ

妊婦健診の受診券や補助券は、1回の健診(検査)につき1枚の券を病院に提出することで使えます。もらい方・使い方の簡単な流れは以下の通りです。

病院に行き妊娠確定!

地方自治体に妊娠届出書を提出。母子手帳と妊婦健診費助成の受診券をもらう

受診券(補助券)は隅々まで読む

受診券(補助券)の記入欄に住所氏名など必要事項を記入

妊婦検診時に受診券(補助券)を持参

受診時に病院に記入欄を埋めてもらう

会計時に受診券(補助券)を窓口に提出

補助券で不足分が出た場合は自己負担で支払う

妊婦健診費の助成で注意すること

妊婦健診費の助成はあくまでも助成で、妊婦健診費が全て賄える自治体はほぼないと思います。そのため、必ずいくらかの自己負担があると考えましょう。

注意点1.病院や産科の評判は集めておく

これから出産まで9か月もお世話になるので、信頼できる医師・病院に診てもらいたいですよね。そのため、病院の情報は先輩ママから集めておきましょう。

もちろん、妊婦健診費で最終的にいくら自己負担したかも周りに聞いてください。必要ない検査を行ったり、妊婦健診に入る前に何度も「来てください。」と言われて最終的に自己負担額が多くなることも有り得ます。

注意点2.妊娠検査が保険適用かどうか

初回の妊娠検査が「医療行為にあたる」と考える病院と「あたらない」と考える病院があります。そのため、妊娠検査が保険適用の場合は3割、保険適用外であれば10割になります。

保険適用なら3,000円、保険適用外なら10,000円など、病院毎に対応や費用も様々なので必ず確認してください。また、どこまでが妊娠検査で、どこからが妊婦健診かも病院の判断によって異なります。

注意点3.受診券がいつから使えるか聞く

妊娠が発覚した場合、次の来院から受診券が使えるかどうかの判断も異なります。「もう少し様子を見ましょう。」と言われると、妊娠の確定に至っていないため、次の来院は妊婦健診ではありません。

病院で妊婦健診として扱われないと受診券の対象になりません。というよりも、母子手帳や受診券を受け取りにも行けません。

注意点4.里帰り出産などは別手続き

地方自治体によって、受診券や補助券を使えるのは同都道府県内などの制限があります。そのため、里帰り出産をするときは、妊婦健診の受診券や補助券がどのように処理されるかを確認しましょう。

わたしが知る限り、里帰り出産でも受診券を使えますが、先に自己負担で支払ってから後で口座に振り込まれるなどのルールがあるはずです。

注意点5.引っ越ししたら交換手続き

もし、他の都道府県市区町村へ引っ越しする場合、妊婦健診の受診券・補助券はそのまま使えない場合があります。使用できなければ、新しい引越し先で受診券・補助券の交換手続きが必要です。

市区町村役所に転入届を出す際に、母子手帳と未使用の受診券・補助券、印鑑を持参して、交換手続きを行うのですが、妊婦健診の助成内容は地方自治体が決めているため、検診内容が異なる場合があります。

注意点6.心配な時は健診回数を増やす

おそらくどの地方自治体でも受診券は14-15回が上限だと思いますが、妊婦自身が色々と心配で妊婦健診の回数を増やしたい場合もあると思います。

その場合は自己負担なので5,000-10,000円ほどお金がかかりますが、長い出産に対する安心材料になるなら十分に検討の価値はあります。

注意点7.受診券は再発行されない

もし受診券・補助券を失くすと再発行はされません。その後の妊婦健診は全て受診券もなく保険が効かないため、全額自己負担になってしまいます……。絶対に失くさないでください。

注意点8.医療費控除の対象になる

妊婦健診で自己負担をした費用は医療費控除の対象になります。要は、受診券・補助券で賄えずに足が出てしまった費用ということですね。年末調整や確定申告で使うために、レシートは保存していてください。

注意点9.受診券が発行前や忘れた場合

もし、妊婦健診を受けたときに受診券・補助券を忘れた場合は、一旦自己負担になります。その後、自己負担分と受診券・補助券の差額を払い戻ししてもらえるかどうかは、自治体のルールによります。

また、受診券・補助券が発行される前に何度か妊婦健診を受けてしまった場合は、こちらも自治体のルールによって払い戻しを受けられる場合があります。ただし、払い戻しがある地方自治体の方が少ないと思います。

注意点10.受診券が余ってしまったら

もし、受診券・補助券が余ってしまった場合は、地方自治体によって返金に応じてもらえる場合があります。地方自治体の窓口で、その自治体のルールを確認してください。

出産する病院は事前によく調べよう

調べてみるとわかるのですが、出産にかかる費用は病院によって大きく違います。

評判も違いますし、対応も違いますが、人気がある病院は、色々とうわさになっているはずです。そしてそういう病院ほど、妊娠発覚から早めに先々の予定を決めておかないと、いっぱいになってしまいます。

そのため、可能であれば、妊娠前にある程度病院の絞り込みをしておくと良いでしょう。

もちろん、出産する病院を決める場合は、妊婦に対する扱いを一番重視して欲しいんですが、妊婦健診にかかる費用も大切なことなので、病院選びは慎重に行ってください。

わたしの妊娠生活を振り返ると、妊婦健診は時間がかかることもありましたし、身体が重くて行きたくないときもありましたが、妊娠で不安なわたしの心の助けになっていたことは間違いありません。

同じ時期に出産するママたちとは共通の目的を持っているため、ママ友もたくさんできましたし、気持ちが共有できて何だか気が楽になりました。

同じ時期に同じタイミングで出産するママも多いため、誕生日がいっしょの子を持つママ同士と考えると何だか縁を感じますよね。

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