パパママ育休プラスとは?期間・延長条件・給付金・制度の具体例

017fcecfa6b2aa9b9cb2b72e270f665c

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

両親ともに育休取得する場合の特例

平成22年6月30日施工の育児・介護休業法の改正によって、「両親ともに育児休業をする場合の特例」が定められました。

この育児休業の特例を通称「パパママ育休プラス」と言います。

国は少子化対策のために色々な策を出してきますね。わたし個人はもう新しい出産・子育てとは関係ない年齢ですが、これからの子育て世代のために良い政策を作って、子どもがたくさんいる国になっていけば良いですね。

さて、この「パパママ育休プラス」ですが、残念ながらあまり知られていません。

なぜなら、パパママ育休プラスは、パパが育休を取ることで恩恵が得られる制度だからです。最初から「育休は俺には関係ないやー。」と考えているパパには関心が湧かないのでしょう。

逆に言うと、パパママ育休プラスの認知が拡大することによって、パパの育休取得が増えていくかもしれません。

では、パパママ育休プラスとはどのような制度なのでしょうか。また、これからの子育て世代のパパ・ママは、パパママ育休プラスをどのように考えれば良いのでしょう。

今回は、パパママ育休プラス制度の特徴と育児休業給付金の取り扱い、制度の活用事例などについてお話したいと思います。

パパママ育休プラス制度とは

パパママ育休プラスとは、パパとママがどちらも育休を取得する場合、またはママが専業主婦でパパが育休を取得する場合に、育休対象になる子どもの年齢制限が1歳から1歳2か月になる制度のことです。

パパとママがどちらも育休を取得する場合とは、パパ・ママが同時に育休を取得するだけではなく、交代で育休を取得する場合も含まれます。

勘違いしがちなのが、パパママ育休プラスは育休の最大期間が1年2か月に伸びる制度ではありません。1年の育休期間を子どもが1歳2か月になるまでに振り分けることができるというものです。

「え?それだけ?」

まぁそれだけなんですが、1歳から1歳2か月に伸びた2か月間を有効活用できれば、これからの子育ての準備やママの職場復帰の手助けなど、家族にとって工夫次第で大きなメリットになる可能性があります。

また平成22年6月30日の育児・介護休業法の改正によって、いくつか重要な改正事項がありました。もしかしたらそちらの方が大切なことかもしれないので、以下を押さえておきましょう。

育児・介護休業法の改正事項1.パパは1人の子に育休を2度取れる

これまで育休は「連続した1回の取得」が原則でしたが、パパが産後8週間の間(ママの産後休業の間)に収まる様に1度育児休業を取得した場合、その後子どもが1歳になるまでに再度育休を取得できるようになりました。

育児・介護休業法の改正事項2.会社はパパはの育休を断れない

以前は「子育てに専念できる配偶者がいる者」つまり奥さんが専業主婦である夫の育児休業の申請は、会社が拒否をすることもできました。

ところが法改正により、専業主婦の夫が育休を申請した場合でも、会社は断ることができなくなりました。

パパママ育休プラスの条件と疑問点

パパママ育休プラスを利用するための条件、該当する条件は特に難しいものではありません。以下の条件に当てはまれば、パパママ育休プラスの該当者になります。

1.ママが育休を取得していること、または専業主婦であること
2.パパの育休開始日が、子どもの1歳の誕生日以前であること
3.パパの育休期間が合算で1年以内であること
4.ママの育休終了日が子どもの1歳の誕生日までであること

疑問点1.育休の延長はできる?

もしパパママ育休プラスを活用して、子どもが1歳2か月まで育休を取得した場合でも育休の延長は行えますが、通常通り1歳6か月までが最大延長期間になります。

育休延長の3つの手続きとは?給付金の延長条件・申請方法は?

疑問点2.ママが専業主婦でも対象になる?

ママが専業主婦だとしても、パパの育休取得によってパパママ育休プラスの対象になります。

疑問点3.ママが1歳2か月まで育休取得できる?

パパママ育休プラスは、パパとママの育休の組み合わせで子どもが1歳2か月になるまでに1年間の育休期間を振り分けることができる制度なので、パパが育休を取得すれば、ママが1歳2か月まで育休を取得することも可能です。

その場合、ママは1度育休ではない期間を挟むことになります(ママの育休は最大309日間)。

疑問点4.パパとママの育休に間が相手も良い?

例えば、どうしても仕事の都合上、パパママ両方が育休を取得できない期間があり、その期間は実家に子どもを預けたとします。

このように空白期間を挟んだとしても、問題なく育休は継続できます。

パパママ育休プラスの育休期間具体例

法改正によってパパの育休取得が有利になったこととパパママ育休プラスを活用することで、育休期間も夫婦合わせて色々なパターンを作ることができるようになりました。

1f93cd4db9519360917256fa9227129d

これはパパとママが育休を取得していますが、パパママ育休プラスのメリットを活用していないパターンですね。

ママの育休期間は産後休業終了日の次の日から1歳まで、パパの育休期間は出産日から1歳までを限度として育休を取得できます。そのため、パパはママの産後ケアも含めて、同じ期間だけ育児をしています。

具体例1.パパ・ママ同時に育休取得

c38df7161e80c54944966b09d4c38f5e

パパママ育休プラスのメリットである1歳から1歳2か月を有効に使うためのパターンです。この育休の取得方法が家族にとって一番育休が最大になります(延長申請なしの場合)。

具体例2.パパ・ママ交代で育休取得

45fe2291ee4a820fdf1c4885cf8323e5

パパが育児に参加したいけど、あまり育休も取得できない……でも育休期間は少しでも長い方が良いという場合の育休パターンです。ママとパパが入れ替わりで育休を取るため、パパはたった2か月でも気合いを入れないと大変なことになります(^_^;)

具体例3.パパの育休再取得を利用

273b68c86b92938fea15cad23079fe15

連続で長期間の育休期間を取れないパパが、産後のママのケアと本気の育児をしたい場合の育休パターンです。

77961de5f2ce2f3147928203de090673

同じく連続で長期間の育休期間を取れないパパが、産後のママのケアと本気の育児をしたい場合の育休パターンです。「よし、俺1人で育児やってみるよ。」というパパも、1度ママといっしょに経験していると取り組みやすいですよね。

また、あまり短い期間で長期休暇を取得しにくい場合も、間を開けて計画的に休暇を取ることができるパパなら使えるパターンになります。

パパママ育休プラスの育児休業給付金

せっかくパパが育休を取る気になっても、育児休業給付金が出なければ申請しないかもしれませんよね。

でも安心してください、パパ・ママが両方育休を取得しても、それぞれの期間に応じてちゃんと2人分の育児休業給付金を受け取ることができます。

パパとママの育休が被っていようが、被っていまいがどちらも受け取ることはできますし、以下の条件を満たしていればパートやアルバイトでも受け取ることはできます。

以下を参考にして、事前に育児休業給付金がいくら受け取れるのかちゃんと計算しておきましょう。

1.雇用保険に加入している人
2.育児前の2年(24か月)の間で、11日以上働いた月が12か月以上ある人
3.育休期間中に勤務先から給料が支払われる場合、その金額が80%未満である人
4.育休期間中に勤務する場合、1か月の就業日数が10日以下である人

これで完璧!育児休業給付金の申請方法・条件と支給日、金額計算例

パパの育休は周りの協力があってこそ

パパママ育休プラスによってパパの育児が増えると、ママは職場復帰する準備ができますし、育児の負担も軽減できます。

「職場復帰したいけど、パパが育児できないと何かあったときに不安……。いっそ退職しようかな……。」

というママも1年2か月の期間をうまく使うことができれば、パパの主体的な育児が期待できますし、ママの職場復帰後に家計も安定しやすいでしょう。

たしかにパパの育休は素晴らしいことなんですが、これは夫婦だけの問題ではなく、周りの協力もなければ実現できないことです。

会社はパパの育休を断ることはできませんが、同僚や取引先がどのように思うかまではコントロールができません。

パパがママの妊娠・出産に協力して助けてあげることと同じように、ママもパパの育休取得に協力し助けてあげられるようにしましょう。出産後にパパの職場にお礼するとかね。

また、パパが育休を取得することは、会社にとってもメリットになる場合があることも知っておきましょう。

男性の育児休業取得率や日数は?育休メリットと取得すべき理由


参考|改正育児・介護休業法のあらまし|厚生労働省
参考|ハローワークインターネットサービス – 雇用継続給付
参考|育介法あらましP74~P76|両立支援の広場

記事のURLとタイトルをコピー