栄養素満点!母乳に含まれる重要な7つの成分の役割

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母乳は栄養価が高い?

母乳は赤ちゃんにとって欠かせない最高の食事です。

赤ちゃんは、離乳食が始まるまでは母乳をたっぷり飲ませてあげれば、栄養バランスが崩れることはありません。

また、母乳だけで十分な水分補給ができるため、脱水症状を起こすなど緊急の場合以外は、湯冷ましや麦茶など他の水分補給をする必要はありません。

ただし、母乳の栄養素はママの身体の中で作られているため、ママができるだけバランスの良い食事を摂るように気をつけて、赤ちゃんにとって栄養価の高い母乳を与えなければいけません。

そんな母乳に含まれる栄養素・成分で重要なのは、タンパク質、各種アミノ酸、各種ミネラル、各種ビタミン、脂肪、炭水化物、糖質です。

今回は、母乳がどのような栄養素や成分でできているのか、また、母乳に含まれる栄養素や成分が赤ちゃんにどのような役割を果たすのかというお話をしたいと思います。

母乳に含まれる必要な栄養素・成分

母乳に含まれる主な成分は以下の通りです。

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参考|母乳の成分 | 母乳とミルクの子育て

母乳の栄養成分1.タンパク質

母乳に含まれるタンパク質は、主に「ホエイ」と「カゼイン」に分かれます。初乳のタンパク質の9割はホエイですが、成乳になるとホエイが6割、カゼインが4割という風に変化していきます。

初乳にホエイが多く含まれるのは、カゼインに比べて吸収しやすく、免疫機能を高める役割(抗体)があるためです。この抗体を「免疫グロブリンA(IgA)」と言い、赤ちゃんが生まれてから生後5日ごろまでに分泌される初乳に多く含まれています。

ホエイとカゼインは牛乳にも含まれているタンパク質なのですが、牛乳よりも母乳に含まれているタンパク質の方が消化しやすく、栄養価も高い特徴があります。

初乳と成乳の違いは以下を参考にしてください。

初乳と成乳の違いとは?時期・栄養成分・色・味・カロリーなど

母乳の栄養成分2.各種アミノ酸

母乳には、必須アミノ酸であるロイシン、リジン、バリン、イソロイシン、スレオニン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン、ヒスチジンが含まれています。

また、グルタミン酸、アスパラギン酸、プロリン、セリン、チロシンなど、その他のアミノ酸も豊富に含まれています。

母乳の栄養成分3.各種ミネラル

母乳に含まれるミネラルには、カルシウム、りん、マグネシウム(鉄分)などがあります。どれも全て身体の組織である骨や歯などを構成するために使われます。特にカルシウムの量は多く、母乳100gあたり約27mg程度のカルシウムが含まれています。

また、赤ちゃんの低張性脱水を防ぐために必要な電解質は、母乳100gあたりナトリウム15mg、母乳100gあたりカリウム48mgと十分な量が含まれています。

低張性脱水など、脱水症状を起こす仕組みは以下を参考にしてください。

年中起こる乳幼児の脱水症状が悪化する仕組みと応急処置の方法

母乳の栄養成分4.各種ビタミン

母乳に含まれるビタミンは脂溶性ビタミンのビタミンA・ビタミンD・ビタミンE、水溶性ビタミンのビタミンCやビタミンB1などが含まれています。

ただし、血を止めたり、骨を強くするビタミンKは母乳にあまり含まれておらず、「乳児ビタミンK欠乏性出血症」を起こす可能性があります。そのため、ビタミンKシロップを服用してビタミンK不足を補います。

母乳の栄養成分5.脂肪

母乳に含まれる脂肪は、赤ちゃんの体内で分解されることによって脂肪酸に変化し、赤ちゃんが動くための直接のエネルギー源になります。また、各種神経組織の発達やホルモンの生成に役立ちます。

母乳の栄養成分6.炭水化物・糖質

母乳の炭水化物や糖質は主に乳糖と呼ばれるものです。また、オリゴ糖も含まれます。

乳糖はカルシウムの吸収を促し、ビフィズス菌の増殖を促す役割を果たしています。脳の中枢神経系の発達にも影響を及ぼしています。

また、オリゴ糖は基本的に分解して栄養素として吸収することはできないのですが、赤ちゃんの腸でビフィズス菌の増殖を促し、有害な菌の定着を阻止する役割を持っています。

母乳とミルクの栄養素の違い

赤ちゃんが成長するために必要な栄養素は、母乳にもミルクにも十分含まれています。ミルクは母乳に似せて作られているため、栄養素も近いところまで再現できているそうです。

母乳とミルクに含まれる栄養素の大きな違いは、以下の3点です。

・母乳は時期に合わせて成分や栄養素が変化する
・初乳に含まれる免疫グロブリンA(IgA)は、ミルクでは摂取できない
・ミルクには十分なビタミンKが含まれているが、母乳にはあまり含まれていない

もしママの普段の食事で多少の栄養不良があったとしても、血液成分から必要な栄養素を抽出して母乳を生成するため、母乳の質や量に大きな影響を与えることはありません。

ただし、痩せ型のママが栄養失調気味になると母乳の生産量が落ちてしまうこともあります。

もちろん、赤ちゃんの成長にはママの健康は欠かせないため、過度なダイエットなどで痩せ過ぎるのは好ましくありませんし、反対に太り過ぎも健康上良いことではありません。

母乳で赤ちゃんを育てたいと思っているママは、赤ちゃんが十分な栄養を摂取するため、ママが健康に赤ちゃんの育児をするため、普段の食事のバランスには十分に気を使ってください。

また、母乳の役割の中でも非常に大切な母子免疫に関しては、以下も参考にしてください。

母子免疫の期間はいつまで?生後6か月間病気にならないは本当?


参考|母乳 – Wikipedia

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