プレグナンシーブルー・マタニティブルーと産前・産後うつの違い

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理想の妊娠~出産~新生児期とは

ついに待望の赤ちゃんを妊娠!

毎日ハッピー!でも冷静に将来を旦那と話しあい!

つわりもなく今のところ体も順調!

妊娠中は毎日旦那に体をいたわってもらって幸せ!

帯祝いには家族がみんな集まって応援してくれた!

尊敬する先輩たちに妊娠中・出産後の悩みを相談!

赤ちゃんの名前が決定!みんなが良い名前だと褒めてくれた!

ついに陣痛!

パパが出産立会!応援届いてるよ!

無事出産!赤ちゃん可愛いー❤ママ頑張ったよ!

今日から赤ちゃんを含めてワクワクの新生活!

パパも今日から育休!3人で頑張ろうね!

おっぱいもよく飲んでくれてママ安心(*˘︶˘*).。.:*♡

おっぱいは夜もピッタリ3時間毎で助かるー!

パパが育児を頑張ってくれるから床上げも順調!

1か月健診終了!元気元気!

とまぁ理想的な妊娠~出産~新生児期を書いてみましたが、こんなにストレスがない人って1%もいませんよね……いや、0.1%もいないか……(^_^;)

女性は妊娠をすると、人生が一変して、幸せとどん底を日々ジェットコースターのように味わいます。普段明るい人でも日々の不安やストレスがありますが、妊娠~出産~新生児期はそれらがより強調されます。

この妊娠~出産~新生児期に味わうのが「プレグナンシーブルー」「マタニティブルー」「産前うつ」「産後うつ」です。

みなさんは、この違いわかりますか?

女性の変化は産前か産後で分ける

女性の心理的な変化は、出産前と出産後で大きく変わります。当たり前ですね、出産前と出産後の間には出産があります。

そのため、「プレグナンシーブルー」「マタニティブルー」「産前うつ」「産後うつ」も出産前と出産後で分かれます。

それぞれ意味が曖昧で被っている部分もあるのですが、以下のように覚えておくと整理がしやすいと思います。

・出産前で症状が軽いのは「プレグナンシーブルー」、症状が重いのは「産前うつ」
・出産後で症状が軽いのは「マタニティブルー」、症状が重いのは「産後うつ」

出産前|プレグナンシーブルーとは

プレグナンシーブルーとは、妊娠中の神経症のことを言い、妊娠で分泌される大量の女性ホルモンによって心理的な不安が大きくなる症状のことです。

女性は妊娠によって、セロトニンやβ-エンドルフィンが普段よりも多く分泌されることで、急激に気分が高揚します。

また、妊娠した体を助けるためのエストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンも分泌されます。

これらの女性ホルモンが大量に分泌されることによって、一時的にホルモンバランスが崩れ情緒不安定な状態を作ってしまい、マタニティハイやプレグナンシーブルーになってしまいます。

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また、プレグナンシーブルーは、産前うつと同じものだと言われる場合もあります。

出産前|産前うつとは

プレグナンシーブルーがホルモンバランスの崩れによる情緒不安定を起こすことに対して、産前うつとは、妊娠から出産に至る過程の精神的な悩みが大きくなったため情緒不安定を起こすものと解釈されます。

ただし、どちらも情緒不安定な状態であり、その症状の重さを区別することは難しいため、一般的には産前うつとプレグナンシーブルーは同一のものと解釈しても良いでしょう。

女性は妊娠期間中に、身体や心や環境の変化によって以下の様々な将来の不安を抱えます。

1.生活の変化による不安
2.体と心の変化による不安
3.パパに対する不満と不安
4.出産に対する不安
5.子育てへの不安
6.経済的な不安
7.コミュニティが変化する不安

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これらの不安が大きくなりすぎて、気分が落ち込む、悲しい気持ちになる、集中力が低下する、やる気が無くなる、人と話す気がおきない、落ち着かないなどのうつ症状が産前うつということになります。

出産後|マタニティブルーとは

マタニティブルーとは、産後数日から10日程度(長い場合は1か月程度)の情緒不安定の状態のことを言います。

マタニティブルーはプレグナンシーブルーと同じように、「プロラクチン」「オキシトシン」という女性ホルモンの大量分泌によってホルモンバランスが崩れることで起こります。

プロラクチンとオキシトシンの役割は以下の通りです。

プロラクチンの役割と特徴
・プロラクチンが分泌されることで乳腺が発育し母乳が作られる
・赤ちゃんが乳首を吸う刺激によりプロラクチンが大量に分泌される
・プロラクチンは出産直後に多く分泌され、子宮収縮を促してくれる
・プロラクチンは出産後すぐに妊娠ができないように、排卵を抑制してくれる

オキシトシンの役割と特徴
・赤ちゃんが乳首を吸う刺激によってオキシトシンが分泌される
・オキシトシンはママに幸福感や安心感を与える
・オキシトシンは愛情ホルモンとも呼ばれている
・オキシトシンはママが赤ちゃんに多く触れることで赤ちゃんにも分泌される

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マタ二ティーブルーは女性ホルモンの分泌に身体が慣れてくると心も落ち着きを取り戻し、徐々に気持ちが軽くなっていきます。

ただし、ストレスが解消されず、授乳による睡眠不足や生活環境の変化、今後の不安などによって産後うつに突入してしまう可能性もあります。

出産後|産後うつとは

産後うつとは、マタニティブルーで感じる情緒不安定がいつまでも消えない場合に発症するうつ症状のことを言います。

産後うつとは、出産3か月以内に発症し、数か月-1年程度続く初期うつ症状のことで、気分の落ち込み、睡眠障害、食欲の減退、イライラ、倦怠感などの症状があらわれます。

ほとんどが一時的なものですが、重症化すると重いうつ病になることもあるため、長引く場合は、心療内科や精神科で本格的な治療が必要になります。

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産後うつの症状はそのまま育児ストレスにつながり、育児ノイローゼにまで発展してしまうことがあります。育児ノイローゼには以下の様な症状があります。

・食欲がなくなる
・食べて気を紛らわせたくなる
・眠れなくなる
・無気力になりやる気がでない
・理由がないのに突然悲しくなる
・悲観的でマイナス思考になる
・すぐにパニックを起こす
・もの忘れが激しくなる
・子どもが可愛いと思えなくなる
・自分の育児が間違っているように感じる
・誰とも会いたくなくなる
・ちょっとしたことで怒鳴ってしまう
・無意識に自傷行為を考えてしまう

育児ストレス・育児ノイローゼ・産後うつの症状と原因の違い

プレグナンシーブルー・マタニティブルーと産前うつ・産後うつの違いまとめ

プレグナンシーブルー・マタニティブルー・産前うつ・産後うつは、症状や名前の違いが曖昧で、意味もにているため違いがわからず混乱してしまうかもしれません

ただし、使い方に多少の違いはあっても、妊娠~出産~新生児期にママが患ってしまう心の病気だということに変わりはありません。

特に妊娠期よりも、産後の育児に対するストレス、心理的な影響の方がママにとって大きな負担になってしまいます。

必ずしもマタニティブルーから産後うつに移行し、育児ノイローゼにまで発展するわけではなく、単純な育児ストレスから育児ノイローゼに発展する場合もあります。

プレグナンシーブルー・マタニティブルー・産前うつ・産後うつは、それぞれ症状が悪化してしまうと出産や育児だけでなく、普段の生活にも影響を与えてしまいます。

ストレスやうつ症状の進行には明確なラインは存在しないため、「気分が優れないけど、がんばろう!」とは思わずに、早めに心療内科などに相談することをおすすめします。

ちなみに、今は産前・産後のホルモンバランスによる情緒不安定な状態を総称して、「マタニティブルー」と呼ぶこともあるようです。この辺りは使い方の移り変わりと捉えても良いのかもしれません。

マタニティブルー=産前産後のホルモンバランスの崩れによる情緒不安定
産前うつ=産前のホルモンバランスの崩れによる情緒不安定
産後うつ=マタニティブルー症状が続き、明確なうつの症状が出始める

というイメージです。これらは解釈の1つに過ぎないため、ひとまずの参考として頭に置いてもらえれば。

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