会社・同僚に迷惑になる?育児時短勤務のメリットデメリット

6dd95c994734a63fcc6891ae0735c174

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

育児時短勤務は本当に使える制度?

仕事に生きがいを感じているママや仕事を続けなければいけないママが育児と仕事を両立するためには、どこかで時間の割り切りが必要です。

もしも、今の仕事を今の立場で続けたいのであれば、育児時短勤務制度を使って仕事の時間を減らし、全体の調整をする方法を検討してみましょう。

育児時短勤務の概要や利用中の給料・残業などの詳細については、以下を参考にしてください。

育児時短勤務はいつまで?給料・賞与・残業・社会保険はどうなる

育児時短勤務は、働くママが利用を望んだ場合、会社が断ることはできません。そのため、育児と仕事とライフスタイルを十分に考慮したうえで活用すべきです。

ところが、育児時短勤務には働くママが利用すること自体を迷ってしまうメリットとデメリットがあります。

今回は、育児時短勤務によって発生するママの悩みと、育児時短勤務のメリットデメリットについてお話したいと思います。

育児時短勤務を使うメリット

メリット1.様々な生活スタイルを考えられる

育児時短勤務を使うことで育児時間を確保できるため、保育園の保育時間(保育標準時間と保育短時間)を合わせて考えると、以下の様に色々な生活スタイルを考えられます。

時短勤務の例1)

朝8時に子どもを保育園に送り、9時に出社。9時から12時まで働き、12時から13時まで休憩して、また13時から16時まで働く。17時にスーパーに寄ってから17時30分に子どもを保育園に迎えに行き、18時過ぎに帰宅(保育標準時間)。

時短勤務の例2)

朝7時30分に子どもを保育園に送り、8時に出社。9時から14時まで働く。家に帰って遅めの昼食と家事を済ませ、17時30までに子どもを迎えに行って18時に帰宅(保育短時間)。

育児時短勤務はいつまで?給料・賞与・残業・社会保険はどうなる

メリット2.キャリアを継続できる

正社員の場合、パートや契約社員にならずにキャリアを継続して勤務時間を短縮できるため、フルタイムに復帰をした際は、新たに仕事に力を注ぐことができます。

また、仕事に生きがいを感じているママは充実感を持って、生活することができます。

メリット3.社会保険料が標準時間でみなされる

育児時短勤務によって、給与が30万円から20万円に減ってしまっても、社会保険料の金額は標準報酬月額30万円に基づく社会保険料を支払っているものと見なされるため、将来の年金受給額は減額されません。

育児時短勤務を使うデメリット

デメリット1.収入が減ってしまう

育児時短勤務を使って仕事時間を短縮すると、その分収入も減ります。これまで8時間勤務をしていた人が6時間勤務になった場合、単純計算で収入は4分の3ほどになるということです。

ただし、職務に基づいた手当が付与されていた場合、時短勤務で職務を全うできないときは該当手当もカットされてしまいます。

デメリット2.重要な仕事を任されない

育児のために必要な時短勤務のため、任される仕事は「責任が重くない仕事」「短時間で終わる仕事」「ルーチンワーク」などが多くなる可能性があります。

時短勤務を活用する人に対する会社の不利益行為は禁止されていますが、実際には責任がある仕事が任されない分、これまでのキャリアパスや将来の給料に支障が出る恐れはあります。

デメリット3.昇進・昇給機会を逃す

時短勤務に対して不利益行為があってはいけませんが、任せた仕事に対して結果を出せない場合は昇進・昇給の機会を逃す可能性があります。

「責任が重くない仕事」「短時間で終わる仕事」「ルーチンワーク」では、仕事に対する大きな結果は残しづらくなるでしょう。

デメリット4.同僚などに迷惑をかける

育児時短勤務を使うことで、自分が行っていた仕事を同僚が穴埋めする可能性があります。そのため、同僚に負担や迷惑をかけてしまうと、時短勤務がストレスになってしまいます。

仮に会社側が時短勤務の環境整備をするとしても、時短勤務に不満を持っている人の心情まではコントロールしてくれません。

デメリット5.コミュニケーションが取りづらくなる

時短勤務をすると短い時間で結果を残したり、仕事のやり残しをないように努めなければいけません。

そのため、これまでコミュニケーションの場になっていた飲み会や談笑の機会も減ってしまい、人間関係にストレスを感じる可能性があります。

育児時短勤務の注意点と確認事項

では、育児時短勤務のメリットとデメリットを検討した結果、実際に時短勤務を利用する場合、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

注意点1.就業規則に記載されているか確認する

育児時短勤務は、会社の就業規則に記載されていなければいけません。

もし、就業規則に育児時短勤務が記載されていない場合、また、そもそも就業規則が存在しない場合は、会社が時短勤務を認識していない可能性が高いため、トラブルの原因になるかもしれません。

ちなみに、会社は社員の就業規則閲覧を禁じることはできません。就業規則の閲覧を禁止する会社とは、今後トラブルが起こる可能性があります。会社や同僚とトラブルを起こしたくない人は、穏便に転職を検討しても良いかもしれません。

注意点2.社内に育児に対する意識の確認

出産や育児に対して、会社や同僚がどのような意識を持っているかを確認しましょう。と言っても、直接聞くことが難しい場合もあるでしょう。

その場合は、産前休業がしっかりと取得できたか、そもそも仕事復帰前の育児休業が希望期間通り取得できたかなどで、育児時短勤務に対する会社の意識を考えましょう。

また、仲の良い同僚を通じて、社内の育児に対する意識を何気なく聞いてみても良いでしょう。ちょっと怖いですが……。

注意点3.自分の仕事を誰が代わりに行うのか確認する

もし、自分が育児時短勤務をした場合、誰がその穴を埋めるのか、穴を埋める人の現在の仕事の状況がどうなのかも知っておいた方が良いでしょう。

育児時短勤務を切り出した際に、自分の仕事がどうなるかは他人事ではありません。

「会社が決めることだから後は知りません。」というスタンスでは、せっかく勤務時間を短縮をしても、人間関係で仕事にやりづらさを感じて、結局会社を辞めざるを得ないこともあります。

育児時短勤務を上手に使うために

育児時短勤務に対する会社のスタンス、同僚のスタンスは、企業文化によって大きく違います。

たとえ、表向きは育児支援や産後の職場復帰に協力的な意思表示をしている会社でも、それが企業文化として成立していなければ、経営者と社員に温度差があるということです。

残念ながら、就職をする際に妊娠・出産・職場復帰の想定をして、企業を選ぶ人はほとんどいません。

そのため、運が良ければ育児時短勤務をフル活用できますが、運が悪ければ時短勤以外の選択をしなければいけなくなります。

もし、あなたが時短勤務を使って、今の仕事を今と同じ立場で続けたいのであれば、十分な根回しや普段の態度による同僚の評価を得ておく必要があります。

そうでなければ、パートに変えてもらったり、転職を検討するなど、ストレスが少ない選択した方が賢明かもしれません。

ちなみに、以下の記事を読む限り、育児と仕事の両立の苦労は日本だけではないようですね。

アメリカの病児保育事情: 「病児保育」は存在せず、子供が病気なら父母が休む。「看護休暇」も20州で法的には認められている。しかし会社を休みづらい状況は日本と同じ。休み過ぎでクビになるリスクは日本より高いかも

引用|アメリカの病児保育事情-子供が病気の時、共働き夫婦はどうするの


参考|《プロに聞く!人事労務Q&A》短時間勤務の正社員の労働条件を変更してパートタイム労働者として働いてもらうことは可能ですか? | HR | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

記事のURLとタイトルをコピー